あらすじ
「あれは内応しておるのではないか」裏切りと内通の噂が飛び交い、大坂方か徳川方か、どちらが勝つか最後までわからなかった関ヶ原合戦。天下分け目のこの戦いは、人生の分かれ目。栄達か、しからずんば死か……。でも実際は、誰もがとまどい、迷っていた。敵中突破しての大坂行き。でも同行者がヘンだ!(「大根を売る武者」)。両軍にいい顔をわが城が東西の境目に(「日本一幸運な城の話」)。手勢わずか六百。なのに勝敗の鍵を握らされた(「草の靡き」)。毛利家の野望と、安国寺恵瓊の野望は相性が悪い?(「百尺竿頭に立つ」)舞台裏で勝敗の帰趨を左右した武将から、脇役を演じた小身の武士まで、野心と謀略が渦巻く関ヶ原合戦に振り回された男たちを温かく(?)描く傑作小説。
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関ヶ原の戦いに加わったどっちかっていうとマイナーな武将の話の短編集。「大根役者」なんかビミョーだった「百尺」そこで終わり?というところで終わった「松の丸」武士の面目ってなんだろう?と思った「日本一~」石川光吉の岳父は大谷吉継じゃなくて、真田信繁ですが。なんでそこ間違えるかな?あとまさか「あの3人は怪しいぞ。内通しておるのではないか?」と言った本人が寝返るとは思わなかったです