あらすじ
エマージェンシーカスタマーセンターを攻撃目標とする謎の集団。電話回線はパンク状態となるが、その裏にはセンターに精通している裏切り者がいると常光は睨む。 さらに、その集団の中には凶悪なIPBCが紛れていた。出雲源一郎と名乗る男の声、話す内容は常人には耐えがたい生理的嫌悪をまき散らす。唯一、対等に戦えるはずの常光だったが、出雲にはなぜかいつものクレーム予測が通じない。 出雲たちの執拗な攻撃、裏切り者の存在、その裏に隠された意外な真実が明らかになったとき!?
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Posted by ブクログ
ハズレ覚悟で手にした前巻が予想外に面白く続編にも期待。
期待以上に面白いと思える。現実的ではないかも知れないかあり得なくもない世界がエンターテイメント性が感じられて良い感じ。映画化とかになったら娯楽としてはヒットすると思うな。
Posted by ブクログ
カスタマーセンターの常軌を逸したクレーマーとの戦い第2弾。
続編あって嬉しい。
クレーム対応組織の複雑さとオペレーターの優秀さに驚き、現実のカスタマーセンターの方たちに思いを馳せます。
今巻、1巻に登場していたヒロイン枠の1人が居なかったので、非常に読みやすかったです。
宮の内さんには榊原のためにも頑張ってもらいたいなぁ。
続刊が無いみたいなので残念ですが、電書オンリーでも出てくれたら嬉しいな。
Posted by ブクログ
前作と同じように極悪クレーマーであるIPBC(非人間的異常性悪質クレーマー)との対決が繰り広げられる。個人的には、前作の方が好きかなぁという感じだが、本作の毛並みが違うクレーマーも実際にはいるのだ。明らかな誘導尋問を駆使するクレーマー……意味も分からんことで逆ギレをするクレーマー……。主人公の榊原は非常に冷徹な人間に見えるのだが、実は深い愛を求めているのだろう。人間が人間を信用できなくなるということは多々あることだと思うが、榊原はクレーマーと接することにより、人間の側面に触れようとしているのじゃないだろうか。
この『マリシャスクレーム』に関しては続編ありきで物語が進められている。まだまだ私はこの小説を読み続けていきたいなぁ……単純に凄く好きな話だ。他の出版社では、こうした物語は表面には出てこないだろう。ここまで特殊な世界設定の小説は珍しい。だから、とても好きだ。【360P】
Posted by ブクログ
クレーマー対クレーマーな対決小説の第2巻。これを読めば、電話オペレータなんて仕事は絶対するまいと思うこと請け合い。電話での会話がメインになるので派手はアクションはありませんが、今回はかなり大規模な話になりました。
Posted by ブクログ
クレームが凄まじくって、読んでてこっちが気持ち悪くなりそうなくらい。私にはこの仕事無理無理。でも自分の応対の改善になるように参考になる。
まだまだ続きがあるみたいで、ほのかな恋愛?的な感じも楽しみです。
Posted by ブクログ
理不尽なクレームをつけて企業にダメージを与えることが目的のクレーマーと、プロフェッショナルなクレーム対応集団が戦うシリーズの第2弾。クレーマーの理不尽な要求の数々に、よくぞここまで考えたなと感心。登場人物の感情を揺さぶる内容であるせいか、読んでいると不思議と少し戦闘的な気持ちになってしまいます。基本的に好きなシリーズなのですが、本作はウエットな内容が多すぎてちょっと残念かな。
Posted by ブクログ
続編の出る流れだったっけw?? 覚えてるようで
覚えてない...w。でも基本的には面白い作品
だっただけに嬉しい続編。
主人公「榊原」と天然系女子「宮ノ内」との
恋愛展開もいい感じなアクセントで全体的には
前作よりも楽しめた気がします。
メインとなる超悪質なクレーマー(集団) vs 主人公
が属するエマージェンシー・カスタマー・センターとの
悪意、憎悪、罵倒に満ちた真っ黒いドス黒い感情の
渦巻く凄惨な揚げ足取りのような頭脳戦は、読んでいても
腹の中がイヤーな気分になってきます。今回の敵の
中ボスキャラも王道な卑怯な手口を駆使するも、「榊原」の
超人的な王道ストロングスタイルで真っ向勝負に
不覚にもカッコええ...と思ってしまいました。
惜しむらくは、登場人物の呼称が時と場合によって
苗字だったり、名前だったりがごっちゃになっていて、
書き手が区別してその呼称を使う意図があまり伝わらないかも。
ただ単に...読みにくかったっす。
まぁ...それを差し置いても読み応えあるクレーム小説wでした!