あらすじ
愛という名の甘美な罰。
身寄りのないマリアは、国でも指折りの資産家であるハインツのもとへ嫁ぐことに。二十歳以上も年の離れた彼に快楽を教え込まれ、甘やかされ、妻として精一杯尽くすマリア。しかし、ハインツの息子マクシミリアンが初恋の青年だとわかり……。許されない想いを押し隠すマリアだったが、やがてハインツに気づかれてしまう。夫からの淫らなお仕置き、息子からの情熱的な求愛。二人の独占欲に絡めとられたマリアは、身動きがとれなくなって――?
感情タグBEST3
エッチのシーンだけならおすすめ
エッチのシーンは、いやらしくてよかったのですが、主人公3人の歪んだ関係と性描写がメインで、導入部分と結末らしい結末のない、ストーリーとしては、不完全な印象を受けました。
ストーリーをもう少し膨らませて欲しいなとは思いましたが、濃いエッチなシーンだけ楽しみたいなら、ちょうどいい読み物かと思います。
Posted by ブクログ
孤児院育ちのマリアを妻として屋敷に迎え入れたハインツとその父を憎みながら、マリアに惹かれていく息子のマクシミリアン。親子二人の間で悩むマリア。
本当の親子との3Pってなかなかないし、このような文庫に出てくるおじさまって、年齢だけで見た目とかしていることは若かったりするけど、ハインツは本当におじさまっぽく書かれていると思います。
マリアの目の色が左右で違うということが、ハインツとマクシミリアンと同じであるという設定もよく、ハインツがマリアのコルセットをものすごく締めてたりと、ちょっとソーニャ文庫っぽいところもありますが、意外だったのはラスト。
3Pものの場合、だいたいラストはどっちも好きだから一緒にいたいって感じになるのですけど、マリアはどっちも好きだけど、二人が仲違いするのは嫌だから自分が出て行くとなり、男性陣はマリアに選ばれない方は身を引くけど、マリアが両方から身を引く場合は、ハインツの妻の立場はそのままに、二人で共有するってなったところかなぁ。
まあ、親子だからどっちの子供を妊娠しても血筋的には問題なさそうですけど、ちょっと微妙なラストでした。
初書籍化ということのようで
「最愛の花」や「初恋の爪痕」が面白かったので、購入してみたのですが、この本が作家様の初書籍化だったらしく、それならこんな感じでもアリだなって感じです。
内容に深みや切なさみたいのは少ない印象ですが、話として上手くまとまってるし、小道具も効いてるな、って思いました。
濡れ場多めかな?まぁ3Pモノですしね。