あらすじ
右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、奥深い山中にある研究施設へと向かう。ところが、そこには、何体もの惨殺死体が転がっていた! ここにはとんでもなく危険なナニカがいる? 衝撃のサスペンスホラー。
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Posted by ブクログ
旅のお共として。いやー、グロかった。恐ろしい話だった。誉田哲也はこういうスプラッタ・ホラーも書くのか。皮膚病からゴキブリに進化?するとは。いやー、考えるだに恐ろしい。タイトルもそこから来てるのかと。そう思うとSF的でもあるのか?最後、急に田舎のペンションとかで平和に終わったけど、やっぱ恐ろしすぎるわ。でもこれはフリークスにもつながる、異形を排除するということなのか。
Posted by ブクログ
未知なるものとのかくれんぼのような展開が凄く面白かった、物凄くドキドキしたし。どんどんと話に引き込まれていって、気がつくと夢中になっていった。最後の展開にはびっくり。あまりにも爽やかな終わり方で、途中の暗く重い空気は全くと言っていいほどない。
個人的に典子の「男なら~」という性格が好きではなかった。読んでいて、そりゃシュウイチも苛つくわと感じた。凄く展開が急だったが、全体的に面白かったです。
Posted by ブクログ
遺伝子治療と聞いてから何となく嫌な予感がしていたが…。なんだか全体的に登場人物たちのキャラクターが中途半端。何の意味もなく殺されてる感じがしてしまうし、唐突に現れたり何がしたいのか全く分からない。
Posted by ブクログ
最後の方に行くにつれもしかしてこれはと思ったらこれだった。わたしの嫌いなGが出てきた。読まなければよかった。でも、結局、最後まで一気読みだったのだからおもしろかったのだと思う。
Posted by ブクログ
「黒い羽」
現在、思えば代表シリーズ以外は読んだことないなという作家に焦点を当てる強化期間を展開中。
右肩にある瑕の治療の為、遺伝子研究施設に向かった典子達。しかし、施設に残されたのは熊に食い殺された様な死体が転がっていた。また1人、また1人と犠牲者が出る中、典子達に生きる術はあるのか。
閉じ込められた密室を舞台にしたパニックホラー。典子が悩み続けてきた瑕がキーワードになっている。瑕が典子だけじゃなく姉にもあり、実は父の遺伝によるものだったり、その瑕を持つものは意外とたくさんいたりする。犯人もこの瑕による被害者の一人であり、黒い羽のような瑕は、全ての元凶である。
しかし、この瑕は一体何なのか最後まで分からない。瑕が進行すると人間のような存在では無くなり、ナニカになる。それは何故なのか全く分からない。研究施設はそのナニカを生み出すことを目的として患者を受け入れていたのかまで分からない。果たして野本は本当に何も知らなかったのか?とすら疑う。
生き残った典子は瑕を受け入れてくれた両親や姉、野本を思いながら生きていくことを誓う。母とペンションを開くのだ。一方で友香はある決断を下し典子と共に生きていく。つまりは、二人とも新しいスタートを切るのだけど、東京近郊からくる黒い羽を持つお客が増えてくると言う一文は一抹の不安を感じさせる。
色々謎を残すパニックホラーでした。
Posted by ブクログ
中盤まではけっこういい感じで読み進んでた。
ラストはもっと込み入った事情とかあるとおもってたんで、ちょっと。ゴキブリ人間はなあ。ないかなあ。友香ちゃんが子供産んで、またみんなでペンション経営するっても突然的やし。。。終盤がちょっとやっつけかんあったと思う。お父さんのこと忘れてるとかやめようよ。。。