【感想・ネタバレ】キーメッセージのつくり方のレビュー

あらすじ

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「想い」すなわち「志」「夢」「アイディア」等を、「ビジョン」「ミッション」「コアバリュー」「コンセプト」「キャッチフレーズ」等に変えるには?

言葉が、ビジネスの鍵を握っています。人がいて、目標があり、創造があり、行動があり、それを何で表すかといえば言葉です。そして言葉をとおして人が動きます。経営活動の真ん中に、マーケティングの真ん中に、戦略の真ん中に、核となる言葉が存在します。そうした一行の言葉をどうつくるか。豊富な事例を読むことで見えてきます。


(「まえがき」より)
情報が飛び交うのに、言葉が残らないのが今の時代ではないでしょうか。とにかく自らの「想い」が、「夢」が見えない。誰が悪い何が悪いではなく、この状況の中で、たとえあいまいでも一行のキーワードを掲げて欲しいものです。たった一行のキーワードがあるだけで、考え方や行動にブレもなく、人を巻き込み、動かすことができると思うのです。

そこで、各企業の「思想と行動」の核となるキーワード(ステートメント、コンセプトワード、スローガン、キャッチフレーズ……などなど)を集めてみました。過去のものから現在使われているものまで、私自身のモノサシに触れたものばかり(古くても人間を洞察した言葉は、まったく古さは感じません)。多少乱暴なまとめ方になりましたが、言葉の奥に潜む意味や、意識をくみとってください。どんな言葉が「誰に、何のために、どのように表現されているのか」。その言葉が、どこまで「人と分り合い、人を巻き込んでいるのか」。どれもがビジネスの起点となったり、行動の核となったりする言葉です。じっくり言葉の果す役割とその重みを、感じとっていただけたら幸いです。

複雑にからみ合う課題から、本質をパッとすくい、情報量を減らさずにギュッと圧縮するキーワードづくり。それには俯瞰すること、引いてみることから、何が大切なのかが見えてきます。全体から見る習慣が必要で、本文にある数々のヒントも、ちょっと引いた見方で読んでみてください。数にして150本くらいのキーワードを書いてみましたが、量を読むことで、視点の置き方が見えてきます。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

良書 ことばのプロ、博報堂の高橋宜行氏の、「想い」を言葉化する。
いかに人の心に残ることば、キーメッセージを作れるかがテーマと理解しました。
彼の言は、力強く、かつ分かりやすい。他の書にも目を通したくなりました。

気になったものは、以下です。

・情報はあり余っているのに肝心の言葉がない
・情報が飛び交うのに、言葉が残らない。

<言葉がない時代>

・創造は情報と情報の組み合わせ、創造は情報にしばられる
・いま企業に元気がないとするならば、企業自体が魅力的でなくなったからでしょう。人が人に何かを伝えようとするならば、伝えたいことに何か魅力があったはずです。
・多少あいまいでもいいじゃないですか。自らの想いを問うほうが、何も言わないよりもずっと価値があります。
・正解はないが、いまは思い込み競争の時代。だから速めに声をだしましょう。希望を見せてあげましょう。それには、言葉がなければ人は動きません。
・このモノ余り社会の中で、高い志を持って、社会と企業が一体となり世の中をどう幸せにするか。そのビジョンが必要になってきました。

・人を幸せにしたい ということをつきつめていくことがビジネスです。

・稼ぎたい でなく、 幸せにしたい という姿勢が伝わるためのコミュニケーションが不可欠です。

・時代の変化に合わせることばかり考えていると、企業も個人も振り回されどこに、私がいるのか見えなくなります。これからは、高い志を持ち、社会と企業が一体となって世の中をどう幸せにするか、どんな幸せのヒントを手渡せるのか。そのビジョンが必要です。

<言葉のマネジメント>

・言葉が、ビジネスの鍵を握っています。
・「こうしたい」「こうなりたい」「そこに行きたい」 そんな想いの強さが、個性化、差別化につながっている。
・言葉の裏に、共感させ続けるだけの主張はあるか。キーメッセージの大切な使命です。
・企業がその持てる力を最大限に発揮しようとすれば、共通の目的意識と価値観を設定する必要があります。ビジネスをする上え、拠りどころとする本質・原則が、どうしても必要なのです。
・キーメッセージとは、①重要なカギを握る言葉②本質を突く言葉③新しい主義主張がある言葉④ひと言で、イメージさせられる言葉 のことです。

<言葉がビジネスの起点となる>

・必要なのは、一行で相手の心に印象づける、キーメッセージのコミュニケーション力です。

・人々の関心事に合わないことは、価値がないことです。(ちょっと違和感ありますが)

・プロジェクトチーム:新しい問題を速やか解決するために、職能上の枠を超えて編成したグループです。

<キーメッセージ作法>

・相手を想うことから始める
・その想いにタイトルをつける
・キーメッセージは、想い×言葉化
・言葉の感度を高める
・頭の中に、映像を残す
・すべての構想の核とする
・大切なのは、知る より 感じる こと
・手で考える・書くことで考える
・人を巻き込む キーメッセージ とする

目次

はじめに

PART1 言葉のない時代
PART2 言葉のマネジメント
PART3 言葉がビジネスの起点となる
PART4 キーメッセージ作法

あとがき

ISBN:9784799312919
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
判型:A5
ページ数:132ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2013年02月
発売日:2013年02月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

まさに「想い」を言葉化する本。広報の仕事のために買ってみたのだけど、それ以外の仕事をする上でも、あるいは、普段の生活の中でも、大変に役に立つ内容。キーメッセージはとても重要と改めて実感。

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2015年05月02日

Posted by ブクログ

企業理念や基本理念などを考える際に非常に参考になりました。言葉がもつ重要性は理解してますが、一般社会で既に認知されている会社を参考にしながら理解を深める事が出来ました。

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2013年07月03日

Posted by ブクログ

「水と生きるサントリー」、「一瞬も一生も美しく」のような、あの時頭にこびりついて離れなかった言葉は、あの人を想うあたたかな心からだった。
誰かに届けたいという想いがあって、それを届くように言葉にする。シンプルなのだけど、難しい。中途半端な想いでは届けたい人には届かない、その理由がわかった。
メッセージ性×キーワード化=キーメッセージ

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2020年01月18日

Posted by ブクログ

あらゆるビジネス活動の「思想」と「行動」のキーとなる、キーメッセージを戦略的に使う。

企業の問題を解決しようと思ったら論理、理屈ではなく、よい理念やビジョンを1人1人につないでいくコミュニケーション

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2016年03月12日

Posted by ブクログ

「想い」を言葉化すること。それは実は、今最も求められることではないだろうか。メッセージといえばどうしても「いかに伝えるか」ということが頭に浮かびがちだが、「何を伝えるか」の重要性、つまり想いについてしっかりと考え抜くことを疎かにしてはいけないと改めて認識させられた。書くことは考えることであり、その想いにコミットするということ。自分自身の振り返りや、他人を巻き込む必要がある際、本書を参考にして考えを練りたい。

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2015年07月26日

Posted by ブクログ

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2021年02月27日

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