【感想・ネタバレ】かばん屋の相続のレビュー

あらすじ

働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだか、みんな必死に生きているんだなぁと感じた。ドキドキハラハラさせられる話が多かった。銀行員って大変そう。時間をかけて読んだから、一つ一つの話の内容忘れかけてる笑それにしても経営者って色んなこと考えているんだなと思った。相当頭が良くないとなれない‥

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的にハートフルな内容が多かった印象。
特に『芥のごとく』は大阪の女社長と銀行担当が何とか会社を守ろうと悪戦苦闘したが、最悪な結果を招いてしまう。池井戸作品としては珍しく、根っからの悪人が出てこない話であり、悲哀の詰まった内容であった。
『十年目のクリスマス』や『かばん屋の相続』等は顧客が起こした行動に真相が判明するが、最終的には事情を知った銀行員も黙殺する。
『妻の元カレ』は男としては非常に切ない内容、絵里香の最後の返答がはっきり表現されていないのが巧みな終わらせ方であった。

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2024年03月17日

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