【感想・ネタバレ】この恋と、その未来。3 -一年目 冬-のレビュー

あらすじ

冬休みに入り、未来とともに帰省することになった四郎。姉達への恐怖に加え、三好に対する申し訳なさを抱え東京に戻った四郎だが、彼以上に家庭不和な未来が家を飛び出してきて、松永家で一緒に年越しを迎えることに。以前とは少し変わった家族と、父の誘いで出会った西園幽子達と賑やかな日々を過ごし広島へ帰った四郎は、西園の恋人である三並や広美の言葉に自分の不甲斐なさを痛感し、未来への気持ちを断ち切る決心を固めるが……。待望の第三幕。

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Posted by ブクログ

いやもうなんというか、苦しいなあ。

未来を好きなくせに、三好さんと付き合う四郎は確かにクズだろう。
(そのことを三好さんに告げていることは救いではあるけれど)
でもこれは、責められないなあ。
未来のことを忘れなければならない。
そのために、三好さんにある意味すがっているのだ。
それは甘えだけど、それでも好きな気持ちを無理やり忘れることができるほど誰もがそんなには強くないのだ。
思春期だもん。
恋愛だもん。
そんなうまくいかないこともあるよね。
そのまっとうで等身大な心情がとても苦しい。
個人的にも好きな人はかなわなくて、その想いを抱えたまま別の人と付き合ったことがあるだけに、読んでていろいろ身につまされた。

好きだから、離れなければならない。
やっぱりそうなるよなあ。
だけど、それで忘れられるのかな?
男ってたぶんどんなに離れても時間がたっても好きになった人のことを忘れられない生き物なんだけど。

たぶん最もハッピィな展開は、三好さんへの想いがもっと大きくなって、未来のことを諦めても納得できるようになること。
そんな未来が来ることを願うけど。
バレンタインの三好さんがいじらしすぎるしね。

物語展開的にはもちろん、いつか四郎の気持ちは未来にばれてしまうのだろう。
その時、二人の関係はどうなるのか?
その後どんな展開が待っているのか、怖いけど期待してしまう。

あと、実に久しぶりに三並君と東雲さんに会えてうれしかった。
そうですか、あれから10年経ちましたか。
真面目な三並君は東雲さんと肩を並べるまではとがんばってるんだろうけど、もうそろそろ結婚しなさいよ。
まあ、二人の仲睦まじい感じは安心したけど。
再登場もありそうなので、そちらも期待してます。

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2016年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

性同一性障害をテーマにしたライトノベル3巻目。1巻目、2巻中盤までは読み続けるかどうか迷いましたが、結果的には読み続けて良かったです。主人公の悩みにおける感情描写が1・2巻と比べると多くなったように感じ、ページをめくるスピードが上がりました。ライトノベルレーベルの刊行でなくてよいのでは、その方が手に取る読書も増えたのではと手前勝手に思ってます(1・2巻では読み続けるか迷ったくせ・・・笑)。あと、段落ごとのうっすらと雪化粧した市電の挿絵が良かったです(=カバーイラストもです)。

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2016年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2018/5 4冊目(通算75冊目)。だいぶ人物関係がドロドロとしたものになってきた気がする。この作者は元々こういう物を書きたかったのかなと読んでいて思った。あと、四郎が未来を好きだという気持ちが読んでいてどうもよく理解できないんだけど、これは自分が朴念仁過ぎるせいなのかな。三好を悲しませないために、未来から離れる決断をしたのはいいことだと思うけど、この主人公のことだからまたフラフラとしそうで先行きが不安。どんな波乱の展開が待っているのか。続きも読んでいきたいと思う。

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2018年05月06日

Posted by ブクログ

主人公になかなか共感できない分、三好さんや広美さんの存在が一服の清涼剤なんだよなぁ。そんな四郎もこの巻で大きな決断したようで何より。
三好さんとのデートの場面では読みながら「行け!」「そこだ!」とか思ってしまった。
あとニ胡姉のぐぬぬな表情見てみたかった。

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2017年01月20日

Posted by ブクログ

そうだな、確かに離れることはすごく効果的だと思う、が……果たして。
四郎はほんとにいいやつだと思うんだけど微妙に勝手なところがあり、いやまあ何だろう、すごくいいやつだからこそ逆にそういうとこが気になってしまうのかもしれんが、しかし本当にいいやつだよなあ…。かわいそうなくらいだ。

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2015年10月18日

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