【感想・ネタバレ】白蝶花のレビュー

あらすじ

傾いた家のために財閥の妾となった泉美、貧しさ故に芸妓として売られた姉妹の菊代と雛代、奉公先で書生の子どもを身籠る千恵子、豪奢な屋敷で愛に飢える県知事令嬢の和江。人生を選びとることも叶わず、女は明日死ぬかも判らぬ男を想うしかなかった時代──戦前から戦後の不自由さを吸い上げ、荒野の日本で美しく野性的に生を全うした彼女たちが咲かす、ドラマティックな恋の花。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

天人菊(てんにんぎく)・凌霄葛(のうぜんかずら)・乙女椿(おとめつばき)・雪割草(ゆきわりそう)の4つの章から成る恋愛小説。天人菊・・・姉妹の有馬芸妓の菊代と雛代の複雑な確執とそれが溶けるにいたる経緯を綴ってある。許されぬ関係と分かっていながら黒田との逢瀬は乾ききった菊代の心を熱く燃え上がらせる。互いの身を滅ぼす恋に、菊代は落ちて行く。凌霄葛・・・父の残した借金の方に三島章太郎の愛人となったうら若き乙女である如月泉美は妾宅でその息子吉明に惹かれて行く。

0
2011年04月03日

「小説」ランキング