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Posted by ブクログ
事故物件という言葉で、オカルトかと思いきや、その要素を巧く盛り込んでの、現代に生きる様々な人間模様、現代社会の闇的な部分をとても面白く描いていた。長編のつもりで読み始めてたら、短編で、ちょっと拍子抜け、と思ったら徐々に様相が変わっていったのは、やられた感あり。出てくる方々のキャラクターも分かりやすく、とても楽しかった。
Posted by ブクログ
前作?の「東京ロンダリング」と比べてしまうと、何を伝えたかったのかなーと意図が見えなかった感じはあった。
が、相葉不動産のメンバーはもちろんのこと、新たな登場人物がとても魅力的だった。
たくさんの情報であふれている今の世の中は、何が正しくして何が間違っているのか自分で判断するのが難しくなってきているように感じる。
常に不安と隣り合わせで生きている。安心させてくれるものや答えが欲しくてすがりたくなる。
そんな不安定な状態で生きているからちょっとしたことがきっかけでバランスを崩して、どうしていいか分からなくて投げ出してしまうこともある。でもそれでもいいんだ。
そんな人たちにとって「いつまでも待っているよ」と戻ってくることを信じている人の存在や、居場所を残し続けることは大きな支えになるのだなと思った。
りさ子さんと亮さんの関係や、まあちゃんと仙道さんの選択、相葉不動産のこれからなどなど…気になる点が多いので続編も出してくれたら嬉しいな。
Posted by ブクログ
事故物件のロンダリングをテーマにしてあるお話。主役となるのは誰だったのか読み終えたら仙道さんかと思うけど途中、まぁちゃん?相場社長?と思えなくもなかったり。登場する人達が繋がるところも面白かった。結局は『大東京条例』に絡むジャパン地所による企てがあったのか偶然による繋がりだったのかはうやむやになっていたけどそういうこともあり得ると思わせられた。登場する人たちのそれぞれの境遇に思いを馳せられて楽しめた。
Posted by ブクログ
前作が長編だったので、今回は短編集かと思いきや…でした。
大きな問題も淡々と書かれているようなところが好き。
前作の続き部分もあって、良かった。
さすがにこれで終わりかな?
続きが読みたい気持ちもあるけど。
Posted by ブクログ
事故物件に住一時的に住む仕事、ルームロンダリングにまつわる短編集。
もっとホラーっぽい話かと思ったら社会生活や家族問題とかそっちがメインだった。
初っ端からクソ旦那が出てきて引きつつも影の説明だったり導入として分かりやすかった。
失踪者を探す専門の仕事とかも面白かった。
森脇智弘でどんどん繋がりが出てくるのホラーすぎ。結局あの二人の正体だったり真相はぼかされてたから気になる。
解説読んで知ったけど前作があったんだ。りさ子さんがメインっぽくてそっちも読みたくなった。
Posted by ブクログ
色々な出来事に関連があったことが終盤でわかっていくのが面白い。あと謎の人物(急に家に訪れたりする不気味な人物)が登場するストーリーが好きだから、良かった。ただ結局、様々な関連はなんのためにあったのかは分からないまま終わってしまう。謎の人物の正体も判明しない。まあそれが判明しないまま終わるのが面白いからいいけど…村上春樹の1Q84にも同じような謎の人物が出てきたけど、結局謎のままだったし