【感想・ネタバレ】事故物件、いかがですか? 東京ロンダリングのレビュー

あらすじ

あなたはなぜ、そこに住むことを決めたのですか? 間取り、家賃、駅までの距離。そして、かつてその部屋にどんな人が住んでいたのか……。自殺や殺人事件のあった、いわくつきの物件に一時的に住む「影」、部屋を紹介する相場不動産、姿を消した人を探す会社「失踪ドットコム」。事故物件を貸す人、住む人。この街では様々な事情を抱えた人びとが生きている。都会のすき間に根ざすささやかな仕事、ルームロンダリングにまつわるさまざまな人間模様を紡いだ8つの物語。――主人公は、明日のあなたかもしれない。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

東京ロンダリングよりも好みだった。
最後まで独立していた(厳密には違うけれど)それぞれの短編が、最後には少しずつ重なって東京の闇というか陰謀というかが明らかになり…とミステリー小説のような展開になる。
ロンダリングだけではなく、失踪と失踪.comという要素も絡まって面白みが増しているように感じた。

解説では著者が小説家デビュー前にラジオドラマの脚本の仕事をしていたということが書かれていた。
原田ひ香さんの本はこれで3作目だけど、どれも読みながらドラマみたいだと感じていたから、意図しているわけではないのかもしれないけれど、妙に納得した。
どの登場人物も読んでいて違和感がないというか、ドラマっぽいのにやらせ感がなく、そこが読んでいて面白いポイントなのかなと思う。

私は続編を読んだ時に、前作の登場人物が以前と違って弱っていたり、熱い気持ちがなくなっていたりすることが苦手だ。なんだか悲しく、寂しい気持ちになるから。
今回は相場社長がそうだった。仙道とのやりとりで戦う意欲を取り戻したかと思ったが、そうはならず残念。でもそれがリアルなのかな、とも思う。

3冊読んだどれもその先を想像させたり期待させたりする終わり方だからそこが魅力なのかもしれないが、本音は仙道がジャパン地所と戦ったその先まで読みたかった。私の理解力不足でもあるが、ジャパン地所がどうしてロンダリング業に手を出していたのかイマイチよくわからなかったし、どちらかというと私は1冊読んで何もかもスッキリしたい方なので、まあちゃんや相場社長、ロンダリング業がどうなったのか知りたかったなぁと思う。あと二章の「君に栄光を捧げよう」がとても好きだったから、皆川や田中のその後も気になる。
最後にりさ子が、熱い気持ちというか気性の荒さを取り戻しているのは嬉しかった。

一章を読んでいる途中で、前作があることに気付いて慌てて前作から読んだ。本作だけでも読めるけれど、やらり前作から読んでよかった。

0
2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれの登場人物の個性も強く、各短編も先が気になってどんどん読み進めてしまいました。
各短編ともなんとなく含みを持たせているので最後に繋がるのかなと思っていたけれど、上手く繋がりきれていない感じで、お話が読み応えがある分そこが残念だった。
唸るようなラストを期待してしまった。

0
2025年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うちの部屋で人が死んだら
三木
不動産管理会社。

山中雄二
ちょっと体がひ弱そうで顔色の悪い年配の男性。一〇三号室。

康江
スーパーやしまで十時から三時までレジ打ちのパート。三十八歳。

美羽
康江の娘。

悠斗
康江の息子。

加島保隆
康江の夫。父親からアパートを相続した。


加島の父親。五十五歳に肺がんで亡くなった。

細田あかね
家賃保証会社。

遠藤圭吾
スーパーやしまのレジ打ち。二十七歳。早稲田大学卒業。不動産会社の営業をしていて体を壊し、退職。


君に栄光を捧げよう
田中保志
小さなメーカーの営業部。

皆川哲治
田中と同期。新人研修の初日に出会った。開発部。事故物件に住んでいる。

依田
研修の一日目でやめた。

浅井陽介
皆川が住んでいる部屋の前の住人。

宇田拓也
田中と同じ高校でバレー部。

村内
グループリーダー。

総務課長

仙道啓太
株式会社失踪ドットコム。担当部長。

野原
アパートの大家。

相場
事故物件の不動産業者。


幽霊なんているわけない
まあちゃん
不動産屋。

鎌田勇気
浮気して妻に出て行けと言われる。

桐子
妻。

かりん
娘。

小谷まゆ
浮気相手。

大庭アキ
亡くなった七十八歳のお婆さん。

栗木静香
ビル管理会社の営業。面接の時に趣味は手相を見れると答えて、研修中に百人の手相を見てこいと言われる。鎌田で四十七人目。


女が生活保護を受ける時
吉田正子
まあちゃん。

小石川君江
生活保護で入れる物件を探している。

相場

大庭アキ


地方出身単身女子の人生
まあちゃん

遠藤
社会学者。まあちゃんと相葉不動産の近くの定食屋で知り合った。

光浦
一見、イケメン、色白の男、隣町で家賃交渉業の会社を経営している。


失踪、どっと混む
相場

仙道啓太
失踪屋。

青井
仙道の最初の失踪人。仙道の同期。

町田祐子
仙道の同期。


昔の仕事
りさ子
定食屋「富士屋」で働いて四年。亮の父親が二年前に亡くなって、請われるままにロンダリングの仕事をやめ、定食屋の仕事が専業になった。



相場

橋本直樹
四十七歳、平凡なサラリーマン。

栗木

仙道


大東京ロンダリング
仙道

町田祐子

鎌田勇気

加島康江

遠藤圭吾

まあちゃん

小石川君江

青井

師井
仙道の大学時代の同窓生で、同じ研究室だった。都庁のキャリア技官。


0
2024年12月12日

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