あらすじ
進化をきわめた「おどろきの臓器」。実は「体外」だった! 年間1トンもの食べ物を消化・吸収し、たえず病原菌にもさらされる「内なる外」=腸。眼や口、呼吸器にまで目を光らせる最強の免疫器官であり、独自の遺伝子をもつ「腸内細菌」との共進化の場でもある。1億個ものニューロンを擁し、「第二の脳」とも呼ばれる驚異の「腸」能力とは? (ブルーバックス・2013年4月刊)
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Posted by ブクログ
・私たちの好物やからだにいいものと、腸内細菌、特に有益菌の好物は異なる。だから、食事をする際には、時には腸内細菌のことも考えて、有益菌が元気でいられるものを食べることも必要。
・腸内フローラのバランスが崩れると、免疫系、神経系、ホルモン系の働きが不十分になり、さまざまな病気を発症する危険性が増える。感染症、アレルギー、がん、炎症性腸疾患、肥満、便秘など。
・腸内フローラの正常化対策: プロバイオティクス(e.g. ヨーグルト)、プレバイオティクス(難消化性の糖質、e.g.オリゴ糖、食物繊維)の摂取
・腸は食に応じて進化。大腸は、生物が陸に上がってから(両生類)から現れた。
・小腸を構成する細胞は毎日生まれ変わっている。
・腸は第二の脳。多くの神経が集中し、脳に対して自律的に動いている。
その他、免疫系、ホルモン系、腸内細菌のお話など。