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ユーザーレビュー

  • からだの中の外界 腸のふしぎ 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫

    Posted by ブクログ

    腸の入門書として、バランスが取れた読みやすい良書である。分野外の人にとっても適度な量のわかりやすい解説だと思われる。
    腸という器官がどのように発展し、どのような役割を果たしているのか、ざっくりとイメージを掴むには手頃な本だろう。

    消化器系は体の中心を貫く通路だと見なすことができる。そうした観点から見れば、消化管は、からだの中に存在する外界だと言ってよい。
    その中でも腸は、栄養分を体内に取り込む役割をしているため、「外」と「内」の境界をなす場所だと考えられる。生命を維持するために必要なものを取り込みつつ、有害なものは排除していかなければならない。そうした役割を担う中で発達してきた特徴がある。

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    2013年08月13日
  • からだの中の外界 腸のふしぎ 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・私たちの好物やからだにいいものと、腸内細菌、特に有益菌の好物は異なる。だから、食事をする際には、時には腸内細菌のことも考えて、有益菌が元気でいられるものを食べることも必要。
    ・腸内フローラのバランスが崩れると、免疫系、神経系、ホルモン系の働きが不十分になり、さまざまな病気を発症する危険性が増える。感染症、アレルギー、がん、炎症性腸疾患、肥満、便秘など。
    ・腸内フローラの正常化対策: プロバイオティクス(e.g. ヨーグルト)、プレバイオティクス(難消化性の糖質、e.g.オリゴ糖、食物繊維)の摂取
    ・腸は食に応じて進化。大腸は、生物が陸に上がってから(両生類)から現れた。
    ・小腸を構成する細胞

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    2013年05月25日
  • からだの中の外界 腸のふしぎ 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫

    Posted by ブクログ

    腸の構造から、神経免疫、腸内細菌のことまで、まんべんなく書いてあるのだけれど、やっぱり一番面白かったのは腸内細菌の話。高校生物で習うクロストリジウムが、わたしたちの腸内にもあるとは知らなかった。プロバイオティクスとプレバイオティクスの違いも新しい発見。免疫系の刺激にまで細菌が関係あるなんて。素人目には、掘れば掘るほど面白いことが出てきそうな分野だと感じたけれど、解析とか難しいのかな。大抵の病気や不調は腸内細菌で解決できてしまいそうに感じさせられる。

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    2014年03月31日
  • からだの中の外界 腸のふしぎ 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫

    Posted by ブクログ

    消化器官の構成と食べた食物がどのように処理されて体に取り込まれるかが詳細に解説してある.さらに細菌が腸内に多数存在して消化活動に重要な役割を果たしているのに驚嘆した.タンパク質がアミノ酸に、糖質がグルコースになり、血液経由で取り込まれ、脂質が脂肪酸となってリンパ管経由で取り込まれることが理解できたが、そうなると巷に氾濫している健康食品はこの効能が怪しいと感じてきた.

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    2013年08月29日
  • からだの中の外界 腸のふしぎ 最大の免疫器官にして第二のゲノム格納庫

    Posted by ブクログ

    人体発生時、もっとも先に形成される内なる外界”腸"。その神経細胞の数は脊髄と同等であり、セカンドプレイン、第二の脳とも呼ばれる。(しかし、腸の発生が40億年前なのに対し、脳は5億年前である。いうなれば、脳の方が二番目なのである。)その働きは、食物を"吸収"するだけでなく、同時に異物を"排除"する体内最大の免疫系をも形成している。そして、それを支えるのが、人体を構成する細胞60兆個を、ゆうに越える100兆個の腸内細菌たちである。そう、人体の内なる外界は、人体より遥かに広大で深遠なフローラを形成しているのだ。"生きる"ことの最前

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    2013年06月09日

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