あらすじ
時は1903年。日露戦争開戦の半年前、朝鮮半島に近い満洲の地に日本からの学術調査隊がいた。彼らの目的は「好太王碑」。古代朝鮮半島の歴史、日朝関係を記したとされるこの碑文の研究のため、嬉田(うれしだ)教授率いるこの調査隊に参加していたのが、本編の主人公、一高の学生・安積亮(あずみ・りょう)である。まだ何者でもない自分に悩む安積が研究自体に疑問を持っていたところ、調査隊は馬賊による襲撃を受けた! 果たして彼らの運命は――!?
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最近日露戦争前後を題材にした漫画ばかり読んでいます。「乾と巽」を読んでこの漫画を知り早速購入しました!これからどんなお話が展開されるのか楽しみです!
重要な石碑の文とは?
命をかけて、石碑の文を解読しないといけない理由は?
賊、外国兵に襲われる描写が、スピード感と迫力があって、すごい。
引き込まれて、すぐ読めてしまう。
古代史と明治史を巧みに組み合わ
作者の得意な歴史物。特にこの作品は古代史と明治史を巧みに組み合わせしていて冒頭から惹きつける。
途中で張作霖も出てきてうれしくなる。
絵もしっかりしていて虹色のトロツキーと並ぶ満州もの歴史コミックの醍醐味を味わえる。
Posted by ブクログ
日露戦争開戦半年前。
一高の学生安曇は満州の地にいた。
古代の日朝関係を記したとされる『好太王碑』の研究の助手として。
この研究が、国家間の策謀へと安曇を巻き込んでいく。
微妙に史実と違う部分がある
作中にある好太王碑(広開土王碑)を日本人は改竄していない。何故なら日本人が調査する以前に中国が調査した拓墨が発見され、全く同じ碑文だったことが判明したから。つまり百済や新羅は日本が臣民としていた(日本に朝貢していた)。日本に残る七支刀もそれを証明する。しかも日本は朝鮮半島南部に任那という国家も有していたことが広開土王碑文からわかる。
Posted by ブクログ
近現代史の空白を追い続ける安彦先生のアタヌーンでの第一作は「好太王の碑」改竄にまつわる物語。あいかわらずのダイナミックな展開と難解な伏線。次巻では古代の皇后まで登場してしまうらしい。
Posted by ブクログ
「天馬の血族」は竹宮 惠子ですが、こっちは、「天の血族」です。
古代と明治が、これから交わって行くみたいです。
わりと、この人の歴史物って、ファンタジーやSFでもあっても、「不思議がない」感じで進んでいくので、どんな感じで交わるのかは、結構興味があります。
夢オチ?
Posted by ブクログ
「虹色のトロツキー」、「王道の狗」に続く安彦良和の近現代史シリーズ。明治三十六年、第一高等学校の学生の安積亮は帝国大学との合同調査隊に加わって満州へ渡る。日露戦争開戦間近、青年はアジア激動の時代に呑み込まれて行く?!