【感想・ネタバレ】先生のお庭番のレビュー

あらすじ

出島に薬草園を造りたい。依頼を受けた長崎の植木商「京屋」の職人たちは、異国の雰囲気に怖じ気づき、十五歳の熊吉を行かせた。依頼主は阿蘭陀から来た医師しぼると先生。医術を日本に伝えるため自前で薬草を用意する先生に魅せられた熊吉は、失敗を繰り返しながらも園丁として成長していく。「草花を母国へ運びたい」先生の意志に熊吉は知恵をしぼるが、思わぬ事件に巻き込まれていく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白くてどんどん読んだ。
史実があるから、ラストは、ちょっと寂しさや哀しさが残るけれど。しぼると先生は本当は何を考えていて、どんな事情があったのだろう。日本の四季や草木を愛したことは疑う気にはならない。
それぞれが幸せな日々を送っていることが描かれ、朝井さんらしいと思った。

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2019年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸時代後期の話。
ここで言う先生=シーボルトのこと。
出島にあるシーボルトの薬草園の世話に任命されて嫌々行く熊吉くん。
でもめちゃめちゃ体力も頭も使って庭番の仕事を頑張る
今まで全くと言っていいほど幸せではなかった熊吉くん
でもシーボルトのおうちに「やりがい」とか「幸せ」とか徐々につかむけど
まさかのシーボルト事件も絡んでくるからさぁ大変って話。
全体的に長崎の方言が多く出てくるけど苦にならず読める。
読んでかなりほっこりする本
だいぶ前に読んだのになぜかレビューを書くのを忘れてた。

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2018年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「らんまん」関連ということで。シーボルト先生のお庭番が主人公の物語。どちらかというと淡々と進んでいくんだけど、最後に大事件が・・・。あまり史実を知らなかったけど、真実はどうだったのかね。
ラストシーンで登場した「日本植物誌」が、翌朝の「らんまん」に登場してびっくりしたわ!オタクサの絵がきれいでした。
朝井まかてさんは初めて読んだけどなかなかいいね。他の作品も読んでみよう。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020/9/21
私もしぼると先生がいい人なのか悪い人なのか結論を付けられぬまま本を閉じた。
うーん…と思ってたけどでも、人ってそうやんな。
いいとこばかりの聖人もおらんし、極悪人にもたぶんいいとこはあるんやろう。
いい悪いの判定も人によって違うし。
先生は確かに妻子を愛してたし、草木も愛してた。
自然は制圧するもんやし、虫の声は雑音やから殺してしまえと思ってても。
思ったよりドライにいろんなものを諦めて捨てて行っても。
みんな連れて行けばいいと思ってたけど、そんな簡単にはいかないんだな。
友人付き合いしていた人や教え子のような人たちが死んだり失脚したりしてたのはどう思ってたのかな。
やぱんでは余裕綽々でも本国では生き残りに必死やったんかな。
ままならぬのだな。と思うと涙出そうになってきた。
熊吉も奥方も娘もなんだかんだで幸せでよかったよ。
おるそんは幸せに暮らしたかな。そうだといいな。

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先生(=シーボルト)のお庭番になった
熊吉が主人公。

植物の描写がとても良かったです。
主人公が日本の植物を海外に送ろうと
試行錯誤する場面は学がなくても
やれる人は存在するなぁ…としみじみ
感心しました。私は怠け者なので…。

シーボルト自体はうっすらとしか記憶して
いなかったけれどなかなか色々な面を持つ
人物だったようで、日本史は非常に苦手な
勉強でしたが、シーボルトが来日していた
時代の歴史を振り返ることができて面白かったです。

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2020年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「やぱんの職人は途方もなか腕と知恵をもっておる」
日本の職人魂を改めて見せつけられた物語。

長崎の出島で生まれ育ち、主であるしぼると(シーボルト)先生に慈しまれて仕えた「先生のお庭番」コマキ。薬草園を出島の屋敷に造り育てていく。
以前長崎を旅した時に出島も見たが、あまりの小ささに驚いたことを思い出した。
そのごく一部に、世界と繋がる薬草園があったとは。

シーボルトが愛したと言われる紫陽花は有名だけど、それは日本の職人の真摯な想いとたゆまぬ努力、そしてプライドが造り上げたものだった。
また長崎の出島を訪れたい。

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2017年08月19日

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