あらすじ
山で高笑いする女、赤い顔の河童、天井にぴたりと張り付く人……岩手県遠野の郷にいにしえより伝えられし怪異の数々。柳田國男の『遠野物語』を京極夏彦が深く読み解き、新たに結ぶ。新釈“遠野物語”。
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Posted by ブクログ
長いこと読みたいと思って、ようやく読めました。
思った以上に素朴。
例えば『今昔物語』や『宇治拾遺物語』の方が、体裁を整えようという意図が見えるほど。
ここまで、語り手の話す通りを記録するというのは、逆に難しいのかもしれない。
そこに自分の視点を加えないという、強い意志がないと無理だろう。
その分読み手としては、話が前後していたり、伝わりにくかったりするところも多かったらしく、京極夏彦がそれを整理して読みやすく書き直したのが本書。
怪異には河童とかヤマハハと名がついたものもあれば、ただ「不思議な話」として残されているものもある。
その怪異のおかげで家が栄えた人もいれば、没落した人もいれば、何の変化もなかった人もいるというのが却ってリアル。
その不思議な話も、2~3年前の出来事から、せいぜい曾祖父あたりの昔の話なので、実感が伴っているものが多い反面、不思議な出来事に対する諦念もあり、というのが正直なところなのだろう。
赤い顔の大きな河童というのは、日本に漂流して山奥に追いやられた外国人なのかなあと思った。
目が不思議な色をしているなどと書かれているし、言葉は通じないみたいだし。
遠野は山奥にあるけれども、実は城下町で、交通の要衝でもあり、栄えていたというのは知らなかった。
旧家がいくつもあり、それらは「大同」と呼ばれている。
先祖が大同元年に甲斐の国から移ってきたからなのだそうだ。
大同というのは、坂上田村麻呂の時代。
甲斐の国というのは、領主である南部家の本国。
この二つの系統の伝説がまじりあったのかもしれないと、柳田國男は考えた。
興味深い。
遠野には蓮台野(でんでらの)という変わった地名がある。
どうしても「デンデラリュウ」を思い出してしまうけど、あれは九州のわらべ歌だし、関係があるのか、関係がないのか、気になるところ。
蓮台(でんでら)野とは、60を超えた老人が追われていくところ。
「出ん出ら」の響きとは無関係とは思えないけど。
蓮台野の南側に星谷という地名があり、そこには「蝦夷(えぞ)屋敷」と呼ばれる遺構があったり、「蝦夷銭」と呼ばれる土で作った銭のようなものが出土されたりしている。
土地柄、蝦夷(えみし)と呼びそうなものなのに、蝦夷(えぞ)と呼ぶのも、いわくありげで興味深い。
Posted by ブクログ
読み終わりました!
ちょっと読みにくかったなぁ・・・
だけど、ずっと気になっていた本が
やっと読めたので良かったです(〃^^〃)
最初。。色んな妖怪さんのお話がぎゅっと詰め込まれた本なのかなと思っていたら、
予想と違っていてビックリしました!
遠野では昔話の終わり「コレデドンドハレ」なんですね!
最後のお話『百十七』は、
ドンドハレじゃないでしょ!?と突っ込んでみたりしてました(^_^;)笑
狐とか河童とか知っている妖怪が出てきたのは嬉しかったです♪♪
妖しに化けて人間の前に出てくるエピソードが
夏目友人帳に似ていたのも嬉しかった////
知っている人が妖怪さんになって現れる…
折角現れたのに怖がるところは、
ちょっと切なかったなぁ(;ω;)
九十七のラストは。。おそろしを思い出しました…
どのお話も不思議な話でした!
冬に怖い本を読むのもいいですね〃^^〃