【感想・ネタバレ】ユリゴコロのレビュー

あらすじ

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題されたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか? 絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー! まほかるブームを生んだ超話題作、ついに文庫化!

...続きを読む

突然の不幸が次々と家族を襲うさなか、実家の押入れから発見された「ユリゴコロ」というタイトルの奇妙なノート。そこに書かれた「殺人鬼の半生」は一体誰のものなのか。それが判明する時、彼の現実も動き出す…!
「ユリゴコロ」というノートに綴られた殺人の記憶は、目を覆いたくなるほど残酷で、全くもって共感しがたい。しかしその柔らかな文体からは、どことなく人間に対する不器用な愛情らしきものを感じてしまう。
作品自体が小説であるのに、作中でも「書かれていることが真実だという直観から逃れらなかった」と述べられているように、このノートの内容はフィクションの類ではなく、本物の手記なのでは?と思えてしまう。その表現力は圧巻。
後味の悪いミステリー「イヤミス」に挙げられる作品だが、不思議と人間の暖かさが余韻に残る作品です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり過激なユリゴコロを持って生きてきた人物が、
最終的には見守るような立場になり、
最後に登場するときはかなり驚いた。
展開が読めなく、面白い。

0
2026年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユリゴコロってなんだろう。
話題になった「ユリゴコロ」は題名が意味不明なのがかえって面白そうに思った。

二ヶ月前に母が亡くなり、祖母はケアハウスに入っていて、父が世話に通っている。その父も膵臓がんなのだが、治療を拒んでいる。
亮介には弟の洋平がいる。
亮介は家を出て、ペット同伴の、シャギーヘッドと言う喫茶店を開いている。
たまたま実家に帰ると押入れが開いていて、雑に出して片付けたようなダンボールの箱が見つかった。父のものだったが、底の方に茶封筒に入った4冊のノートがあった。
日記と言うか手記というか、誰かが書いたらしい文字がびっしりと詰まっていた。最後に空白が残っているものもあった。父のものだと思うと気がとがめたが、読んでみた。

タイトルはユリゴコロと読めた。そしてひどく特異な出来事が記されていた。

私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。脳の中ではいろいろなホルモンが複雑に作用しあっていて、そのバランスがほんの少し変化するだけで、気分や性格がずいぶん変わるのだとか (略) 私の診察はすぐすみましたが、そのあとで母はいつも、家での私の様子を長々と医師に話しました。医師は毎回同じ、低い声で話す、眼鏡をかけた人でした。ときには涙も混じる母の話を、根気よく頷きながら聞いていましたが、必要になればぼそぼそと説明をさしはさみます。言い訳めいた口調でよく言っていたのは、この子には・・・のユリゴコロがないからしかたがない、というふうなことです。・・・の部分はときによってちがうので覚え切れませんでしたが、ともかく、いろいろな種類のユリゴコロがあって、そのどれもがわたしにはないらしいのです。

書き出しがこうだった。

怖くなってダンボールを押入れに戻して、そのうち忘れるだろうと思ったのだが、最後まで読まずにいられなかった。
父が出掛けたすきに押入れを開けて、誰が書いたのかわからないまま、ノートを読み進んでいく。
亮介は幼いとき肺炎で入院したことがある。母はベッドのそばで優しく看病をしてくれた。そんな事をおぼろげながら覚えている。退院してうちに帰ると住んでいた前橋から奈良の駒川市に引っ越していた。入院前と後ではなんとなく母の印象が違っていたように思ったが、子供心の思いなどは当てにならない。

そういえば母が亡くなる前、何かにおびえているように見えなかっただろうか。

それにしても、亮介にとっても内容が重たすぎる。弟に協力してもらって、気になるところから解決しようと思う。

父に直接は聞きづらいし、弟は軽い気持ちで聞き流しているようだ。
見つけた手記も気になるが、店のシャギーヘッドでは結婚の約束をしていた店員の千絵が出て行ってしまう。なにも言わないで消えてしまった。店員なので手を抜いて採用時の書類もない。亮介は気力がうせてしまう。
だが店で何かと気に掛けてくれる年配の店員の細谷さんが、一番の支えだった。
細谷さんは千絵のことを自分のことにように調べだす。
そして行方を突き止めてくれた。

もうたまらず手記を読み終え、勇気を出して父に聞いてみた。これは誰が書いたものですか。
父はもう先が永くは無いだろう、と話すことにした。
亮介は、全てについて知る。

手記と亮介の生活が交互に書かれている。不思議な出来事は緊張感があり、周りの思いやりが重く、ときには暖かく、最終章に向かっていく。
変わった設定、情景の描写が続くが読後感は悪くない。と言うより、珍しいケースをテーマにした面白い話だった。

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気になっていたが読めていなかった作品。
ミステリー系を普段読まないこともあり、展開が新鮮で本当に面白かった。
実の母親の人生の告白とも言える、これまでの殺人を鮮明に記録した手記を読んでしまう主人公という入りで自分も同時に手記を盗み見ている感覚になりドキドキしながら読んだ。弟や父との関係もすごく好きで掛け合いも良かった。
その手記の気味悪さが故に、最後の展開を全く予想出来なかった。
途中主人公が、自分にも殺人者の血が流れていると悦にも浸っているような感覚になりながら事を起こそうとした時は、そんなオチかとも思ったが最後に全部もっていかれた。ミステリー系ハマりそう。

0
2025年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく手記の内容がリアルでグロい。グロいのが割と得意な私でもリスカの具体的な表現は読み進めるのを躊躇したが、なんとか読めた。
最後まさかの細谷さんが、産みの親?!殺人鬼?!
ユリゴコロを求めて殺人をしていたがサイコパスってこんな感じの考え方なのかとおもった。

0
2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユリゴコロの続きが気になって読む手が止まらなかったです。最後の最後まで「そういうこと!?」のサプライズがあって面白かった。

私の性格の問題なのですが、きちんとしていた人が報われる、悪いやつはちゃんと裁かれる世界が好きなので、人を殺めたり、ふわふわ暮らしていたり、ちゃっかり浮気していたりする人たちがハッピーエンドを迎える展開はうーん…でした。また、美紗子に何故か千絵を投影してしまうとか、細谷さんとのラッキーすけべ?みたいな変な伏線、何故か捕まらない美紗子等、リアリティの無さも少し残念に思いました。

0
2026年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

口コミが良かったので読破

前半の回顧部分が完全にホラーでトラウマレベルの怖さ
一方後半はやや爽やかに読み進められる、というなんか新しさを感じた
ちょっと綺麗に終わり過ぎでは、、と思うが全体的に面白かった
ホラー好きな人にはオススメ

0
2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「何かのスイッチが入ったみたいでした。アナタという言葉のために用意された場所が、実ははじめから私のなかにあって、そこにカチリとアナタがはまった感じでした。」

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私、沼田まほかるさん好きだわ、、、文章が読みやすくてでも陰湿でリアル。終始考え方が理解できなくて好きだった。
最後の展開、何も考えないで読んでるからか全く予想してなくてびっくりした。

2026
2回目。なんとなく覚えていたけど面白かった!
描写が生々しくて途中主人公のように息がしづらくなった、、、

0
2026年04月04日

ネタバレ 購入済み

ひどく残酷で,おそろしい話のはずなのに,なぜかラストは綺麗に感じてしまう。

細谷さんの,無償の愛を超えた,残酷なまでの愛情。
人を殺してでも,守りたいもの。

おそろしい「ユリゴコロ」は,歪んではいるものの,唯一無二の「オヤゴコロ」に生まれ変わったのかもしれない。

0
2020年09月16日

cEo

ネタバレ 購入済み

ひとり

Xじゃない方の母親の苦悩と愛情の回収が不十分な気がして母親の最期を思うとやるせないです。
小説自体は1日で一気に読みきりました。

0
2018年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです!
読みやすくて続きが気になってどんどん集中して読んだ。今までにないミステリーで良かった

普段なるべく推理せず無で読んでるはずなのに、なぜかこの本ではこれって〇〇じゃ?と浮かんでしまって、そこから離れなくなって、後半全部当ててしまった。
そんな中でもうわーって楽しめたし感情が動いたから良いもんは良い。

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026.1.23
久しぶりに1日で読み切った。
手記を書いたのは誰なんだろうってずっと考えながら読んでて最初はいなくなった千絵なのかなって思ってたけど、まさかの母だったのは驚いた。
細谷さんがその母だったのは全然信じられなくて父に伝えられた後も嘘だろ???って思った。(今も信じれてない)
手記の内容が生々しくて、読んでて情景がリアルに想像できてちょっと苦しかった。最近読んだ本の内容と若干似てるところがあって、そこも偶然だけどびっくりした。主人公は千絵とこれから仲良く暮らしていけるのかな、母が身近にいたことを知ってもっと話したかったんじゃないかなって勝手に悲しくなった。最近読んだ別の本は最後に希望が見えたから安心して読み終えれた。でもこれは過去のモヤモヤだったりもどかしさがスッキリした気がしたけど、最後はちょっと悲しく終わって寂しさが残った。気持ちの余裕がある時に読むといいかもしれない。

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすかった。
ユリゴコロってなんだろ〜と思ってたけど、幼い時に聞いた「拠り所」から来た言葉だった。
意味としてはなんといえばいいのやら。殺意の衝動?

普通の家庭に育って、そこからサイコパスが産まれるというのが私的に新しかった。
遺伝子にサイコパスが組み込まれてるタイプ。

そんなもんだから、
こういう経験があったから歪んじゃったのね、こういう行動に出ちゃうのね、がまっっったく分からなくて、何考えてるのか、どんな人物なのかよくわからない。
細谷さんは頼もしい肝っ玉かあちゃん的な人を想像してたから、そんな人が4〜5人殺した経験のある元娼婦のお母さんでしたー!!と言われても結びつかない。
亮介に飛びついたとき、頬にキスをしたとか胸元がはだけてたとかもよく分からん。(まあこれはたまたまであって、「亮介に気がある細谷さん」というミスリードをしたかったってことだと勝手に理解するけど)

お父さんも、そんなお母さんに惹かれた理由もよく分からなかった。
トラウマ作った張本人だし、殺人鬼だけど、なぜかお父さんに愛されるお母さんラッキーすぎでは?

千絵も結構ふしだらな女。亮介は自分が浮気されてたっていう感覚薄くて、怒りの矛先が千絵ではなくDV夫に向いてたけど、思い出して。あなたは浮気されてました。

読みやすかったけど登場人物があまりつかめなくて「なんかよく分からない」っていう感想。

0
2025年11月28日

「小説」ランキング