あらすじ
多くの営業を語る本の中には、まるで明日から売り上げが倍増するような内容のものが多いが、営業は、それほど簡単な世界ではない。これからますます不景気が進むと予測される中、スペシャリスト以外はすべて営業に関わる仕事になる。そこで、営業発想が出来るか否かで、プロになれるか、アマで終わるか、が決まる。野村證券の営業畑で実績を上げ、当時、最年少の役員となった著者が明かす、気力・体力・根性のさらに上に位置するノウハウを伝授。読めば、「営業嫌い」が「営業好き」になること、間違いなし!
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Posted by ブクログ
営業とは何か?仕事をすると言うことは何か?
その本質的な事を教えてくれる。そんな本です。
作者が営業をして居た時の、日頃の気づきが書かれています。
そのほとんどは、昨今のビジネス書に書かれており、決して目新しい事ではありません。
しかし、その気づきが積み重ねられた将来像を示してくれています。
奥深く読み応えがあり何度も繰り返し読みたいと思うと共に、自分でも頑張ればそれなりになれるかもしれない。そういう勇気、やる気をくれる本です。
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野村證券で最年少役員に抜擢された経歴を持つ津田晃著。そんな津田さんが毎日のように書き続けてきた「備忘ノート」を元に書かれた一冊です。
常に前を向き続けてきた津田さんだからこそ描ける、様々な“気づき”が凝縮されています。
中でも“「俺はこの程度の人間でいいや」と思った瞬間、苦しみもないけれど、喜びもない人生が始まる。”という一節が忘れられません。
営業マインドを磨く教科書として、何度も何度も読み直したい一冊。
以下、備忘録
◆売る力と言うことは、信頼を得ることと同じことなのだ
◆ひとつのことを継続していくことで、新しい知識が体系的に身につく。それがプロ社員になる近道なのです。
◆背伸びを忘れた時、成長も止まる
◆「口はひとつで、耳はふたつ」
◆社会に出て働くと言うのはマラソンのレースと似ています。大切なのは、人生設計としてどのあたりを走りながら進んでいきたいのか、という自分の意志です。
◆失敗を「ああ、やってしまった」で済まさず、その根本となる原因を考え、次のトライへの糧とする。その繰り返しで経験を積んだ人が、仕事人となることが出来るのです。
◆プロとは一番たくさん失敗した人
◆電通“鬼十則”(P,103 )
◆仕事に慣れると“無駄を減らすこと=努力の量をセーブすること”になってしまいがち。いい仕事は「汗→知恵」の順序で付いてくる
◆本田宗一郎さんの“三現主義”とは「まず現場に行くこと、そして現物を見ること、その上で現実を知ること」
◆迷ったり、困ったりした時はしんどい道を進む。そして、決めた以上は後悔しない。なぜなら、ラクな道を選んで失敗したら、後悔するからです。
◆苦しい時ほど、仕事に集中する。「俺はこの程度の人間でいいや」と思った瞬間、苦しみもないけれど、喜びもない人生が始まる。
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野村證券で最年少役員に抜擢された著者が、20代の頃から書き綴ってきた備忘録を取りまとめた、仕事についての金言集。
ノルマの厳しい証券会社で上まで上り詰めれる人間は、天才肌の人間だと思っていた。 本書からにじみ出ている著者の人間像は、天才肌というよりも、基本的なことをきちんとこなし、視点を高く持った努力の人、という印象である。
著者はノルマの厳しさに一度は辞めることを考えたらしいが、以下の様に心を入れ替えたという。
・デキが悪いのだから、コツコツと、人より多く、トコトン努力してみよう
・自分の周りの人に喜んでもらうことを常に考えよう。
本書に挙げられている夫々の項目は、顧客、同僚、先輩、後輩と接する中で気づいた備忘として大学ノートに書き綴ったものという。 実務経験から得られることを忘れず記録し、見返し、本質を理解していった結果が、最年少役員抜擢、という結果なのだということが、本書から読み取れる。
本書に記載されている心に残る金言は以下のとおり。
■売る力というものは、信頼を得ることと同じこと。
■仕事が出来るかできないかは、取り組み方の差。
→お客様の立場を常に第一に考えて動く心意気
■一万円を「9500円」で売ることが営業ではない。
→売れないものを売る能力 -営業マン自身の魅力や人柄などの人間力-
が発揮されれば売れないものでも売れてゆく
■「能ある鷹は爪を隠す」は単なる力の出し惜しみ。
→力をセーブした事により、結果がセーブされたもになったので
あれば本末転倒。 常に自分の限界に挑戦して全力で取り組む
姿勢が必要。
■背伸びを忘れたときに成長は止まる。
■ノルマを達成している営業マンは、会社が設定した目標よりも
高いところに設定している。
→自分の実力をアップさせるのは、課せられたノルマの先にある。
■迷ったらしんどい方を選ぶ
→決めた以上は後悔しない。 楽な方を選んで失敗したら後悔する。
■紹介よりも自分で開拓する
■自分を成長させる3つの約束
1) 当たり前の事を言い訳にしてはいけない
2) 欲張りすぎてはいけない
3) チャレンジし続ける心を持つ
正直、本書のタイトルからは一般の啓発書の域を超えない印象を受けたが、著者の経験に基づいた非常に中身のある書籍であった。
Posted by ブクログ
何かに迷った時、悩んだとき、
いつも読み返すようにしています。
この人に時代から考えると、
自分はまだ甘い。
努力量も、知識も全然足らない。
実践に移せるように常にいしきしなきゃ
Posted by ブクログ
会社を設立して半年がたった私がふと手にした本。
売上の低迷に嘆んでいた時期でした。
なんだかんだで会社の売上を出すためには「営業」が必要。
そのためには何が必要なのか、教えてくれました。
正直、読み始めて「あー、選択を失敗した」と思いました。
でも、「きっといいことが書いてあるはず」と思って読み進めて、改めて読み返してみたら、結構いいこと書いてあるじゃないですか。
はっきり言って、この通りにするといい、というのを期待してる人向けではないです。
営業が苦手で、この本からヒントを得たい、という人にはすごくいい本かもしれません。
Posted by ブクログ
野村證券出身の方が書かれた営業術をまとめたノート。
基本的には「お客様の為になるためには・・・」という目線から書かれているので
具体的ですし、参考になります。ただやはり当然では有りますが、
読後は「超基本的」なことの徹底が非常に重要、ということを改めて感じさせられました。
新入社員、よりも4-5年経過された方が再度読むのにもいいかもしれません。
以下抜粋
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・営業に行ったら、必ず宿題をもらいなさい
・10000円を9500円で売るのはセールス行為ではない。
10000円を10500円で売るのが、営業マンとしての能力。
・その日の仕事は、絶対にその日のうちに終わらせる
・お金をもらう社会では、「脳ある鷹は爪を隠す」は単なる力の出し惜しみ
・雨垂れ石を穿つ
・相手より先に電話を置かない
・呼ばれた先では時間通りに。呼んだ席では20分前に。
・「これは無駄なことかもしれない」と感じた時ほど、もう10分頑張ってみる。
その積み重ねは決して無駄にはなりません。
・10回中1回うまくいくスイングをするのがアマ。10回中10回出来るのが、プロ。
・親指を舐めて爪が乾くまで考える。(夜と朝の3分間、考える時間にする)
Posted by ブクログ
営業力とは基本を愚直に実行することと教えてくれる本。
愚直に真面目に、そしてマメに行動すること。
そして、お客様のことを第一に考えること。
これがトップセールスへの道であると説いている。
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★要約★
営業でモノを売るために一番大切なのは信頼関係。
実は、どんな人にも「売る力」は大切である。
なぜなら営業は人生と同じで、
信頼関係によって、やりがいや生きがいが生まれてくるからだ。
では、その信頼を築くにはどうすればよいか、
やる気を出すにはどういく気持ちで臨むべきか、
行き詰まったらどうすればよいか、
野村證券元専務の津田さんが備忘のために書き留めたメモ。
★感想★
人生をマラソンに例えているところがとても共感できた。
トップ集団を走る人、
マイペースでじわじわ上位に組み込む人、
景色を楽しみながらマイペースで走る人、いろんな生き方がある。
どんな生き方を選んだとしても、
他人のペースに巻き込まれないよう、人生設計としてどのあたりを走っているのか自分の意思をもっていたい。
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与えられているより高い目標を自分で設定して、うまくいなかいときもコツコツやる。全ての場面が勝負だと思って、費用対効果を考えすぎない。
電通の「鬼十則」
1仕事は自ら創るべきで与えられるべきではない
2仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受身でやるものではない
3大きな仕事と取り決め、小さな仕事は己を小さくする
4難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある
5取り組んだら話すな 殺されても話すな 目的完遂までは
6周囲を引きずりまわせ 引きずるのとひきずられるのとでは永い間に転地のひらきがでる
7計画を持て 長期の計画を持っていれば忍耐と工夫と正しい努力と希望がうまれる
8自信を持て 自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすら残らない
9頭は常に全回転 八方に気を配って一文の隙もあってはならny サービスとはそのようなものだ
10摩擦を怖れるな 摩擦は進歩の母 積極の肥料だ でないと君は卑屈未練になる
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営業のスキルとしては、プロであれば当たり前のことが
書かれている。しかし、その当たり前が普通の人には
出来ないのだと思います。
営業だけに限らず、仕事を超えて、生きる上で人間として
学ばなければならない基本的なことが、単なる営業の本
ではなく、人生を生きるとは?に応えた内容です。
超一流の営業マンの影の努力を知り、すごい!の一言です。
あらゆる努力をしている姿に感動しました!
当たり前ですが、まだまだである自分を確信しました。
Posted by ブクログ
「売る力」というのは、おそらく著者が営業職についていたところからつけられているのだと思います。ただ、書いてあることは、営業に限らず、どんな職種でも関係なく意識すべきことだと感じました。
以下気になった章
12.その日の仕事は、絶対にその日に終える
14.勉強は、人よりも早くする
22.失敗から逃げる人は、何度も失敗する
32.1分遅れる人は、100分の信用をなくす
62.超一流のプロ社員とは?
66.自分を成長させる3つの約束
67.悩んだら、「踏み切り、割り切り、思い切る」
70.商売の基本は行動し、約束を守ること
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・宿題をもらって帰る
・帰ったら期待値の10分の1でいいからクイックレスポンス
・アポ前に「あなたに会えて嬉しい」という気持ちを高めておく
・欠点は見ないようにして、美点だけを凝視する
・人の話を聞いて、工夫を加えて実行する
私も、ひとのメモを読むのではなく、自分の備忘録をつけるべき
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野村証券の役員まで上り詰めた方が、これまでの経験則を棚卸してくれた薫陶。
営業マンが想定された記述だが、どの職種にもあてはまる根源的な示唆が多い。
咀嚼し納得したことを活かすのが大事だと思う。
時代、マーケット、個々の強み弱みに応じて、必要な時は意志を持って修正して使わなければならない。
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野村証券の元専務が、若い頃から大切だと思った「気づきメモ」を元に、内容を再編集した本。よくある「仕事に対するスタンス」を説く啓発本だが、わかりやすい語り口で書かれており、読みやすい1冊。
以下、参考になった点、引用、自己解釈含む。
・企業で働くということは、成長できる場を与えてくれ、且つ成長を指導してくれるインストラクターも付いて、なおかつ給料まで頂ける。こんな恵まれた環境は無い、と思えたら仕事の取組み意識も変わる。
・営業に出たならば、必ず次回の「宿題」をもらってかえること。宿題=次回訪問の理由づけになる。
・出身地の話、名前の話というのは、万人に共通するお近づきトークネタ。日頃からエリア毎の特徴(県民SHOWのような)や、名前の由来辞典などを読んでおくと、初対面での強力なネタになる。
・大切なのはクイックレスポンス。依頼内容をフルで仕上げて答えるよりも、途中経過でも早くに回答すること。これが信頼を上げるコツ。
・仕事は最初はつまらないもの。でもいつまでもつまらないままなのは、本人の責任。仕事の面白さは自分で探すもの。
・仕事は締めるところは締め、緩めるときは緩めないと、持続的な質の高い仕事にならない。きゅうきゅうだらり、きゅうだらり。
・借りたお金は返せるが、奪った時間は返すことが出来ない。
・約束の時間には、ホストの時は20分前に、ゲストの時は待ち合わせ時間のちょっと前に、行くようにする。遅れるのは論外だが、早く着きすぐるのもNG。早すぎても、遅すぎても、謝ることから商談が始まってしまう。これでは良い関係が築けない。
・美点凝視。相手の良いところを見て、良いところを伸ばす。
・電通の鬼十則
①仕事は自ら創るべきで与えらえるものでは無い。
②仕事は先手先手と働きかけていくことで受け身でやるものではない。
③大きな仕事と取り組め 小さな仕事は己を小さくする
④難しい仕事を狙え それを成し遂げるところに進歩がある
⑤取り組んだら離すな 殺されても離すな 目的達成までは
⑥周囲を引きずり回せ 引きずるのと引きずられるのでは 永い間に天地の開きがでる。
⑦計画を持て 長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる。
⑧自信を持て 自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすらがない
⑨頭は常に全回転 八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ サービスとはそのようなものだ
⑩摩擦を怖れるな 摩擦は進歩の母 積極の肥料だ でないと君は卑屈未練になる
・知恵だけ出してもお客様はできない。まずは汗。汗+知恵があってお客様がついてくる。
・踏み切る、割り切る、思い切るの3切るを忘れるな
・風に揺れる柳の木をイメージする。しなやかなトライ。
Posted by ブクログ
自分で「気づきメモ」なんてとらなくてもある程度のことはこういった本に書いてあるものです。先人の知恵を拝借、そしてこれに書いてないとこは自分で考えようといったところでしょうか。こういうところが本のいいところでもあります。
Posted by ブクログ
備忘記録
・売る力は信頼を得る力と同じ
・仕事の出来るできないは、取り組みの差
・帰る間際に宿題をもらう
・地名辞典を使い親しくなる
・帰社してクイックレスポンス
・1万円を1万500円で売る力
・ノルマよりも高い数値を設定
・悪い時こそ客へ向かう
・電話を切るのは相手が切ってから
・手紙の有効性
・相手の美点を見つけ、自ら襟元を開く
・営業成績は訪問件数に比例
・現場(どんな営業)
・現物(何が問題でどうやって解決)
・現実(その結果)
・信頼される営業マン
(役に立つ商品、情報、プランの提案)
・紹介よりも自ら開拓を
・当たり前のことを言い訳にしない