あらすじ
伝説の『殺人鬼』ふたたび! ……蘇った殺戮の化身は山を降り、麓の街へ。いっそう凄惨さを増した地獄の饗宴にただ一人立ち向かうのは、ある「能力」を持った少年・真実哉! ……はたして対決の行方は?!
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Posted by ブクログ
「双葉山の殺人鬼」はただ「殺す」というどす黒い衝動だけを糧に人間を惨たらしく殺戮していく、という読んでいるこちらが痛みを感じ目を背けたくなるような描写が多々あってしんどかったが、ストーリーの至るところに存在する違和感は紛れもなくミステリーだった。
Posted by ブクログ
深夜に読み始め、読み切ってしまった。大ミスである。
殺人鬼が殺すことをより楽しむようになってしまったせいで、前作と比べてグロさに拍車がかかっていた。
なぜ病院内の全ての人を殺す前に、白河家へ赴いたのか、その理由が分からなかったが、父親の身体を乗っ取ったことが判明し、納得できた。
真美哉くんが家族を、愛香ちゃんを守ろうと動いている姿が健気で、応援したくなった。真美哉くんが初恋をしたシーンで、大分先にこの恋を自覚するかもしれないとあったので、彼は死なない気がしていた。また、彼には能力があるので、前作とは違い、この殺人鬼に一矢報うことができるのではないかという希望がずっとあった。
最終的に大人は惨殺されてしまったが、姉弟が無事で良かった。
殺人鬼本体が終盤までずっと沼の中で身体を休めていた(?)ことにかなり困惑した。自分の手で殺したくならないのだろうか。あんなのが住み着いている町から皆離れた方がいい。
前作に引き続き、かなりのスプラッタショーで、また読み返したいとは思わない。でも、読む手が止まらない作品だった。しばらくスプラッタはお腹いっぱいだ。