【感想・ネタバレ】眼球綺譚のレビュー

あらすじ

大学の後輩から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿がおさめられていて……珠玉のホラー短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙買いしたから綾辻行人だと知ったときには驚いた。とてもホラーチックなミステリを書く人だとは知っていたが短編集まで出していたとは。
人間の歪みや捻れからくる怖さを書くのが天才的にうまい。飽くなき食への興味が最終的にカニバリズムに行きつく話は今でも覚えているほど好きです。

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

深泥丘綺談の方が先に読んでいるので、似ていると書くのは少し違うかもしれないけど、(深泥丘綺談の方が後に出ているため)似ていた。
結局どういうことなのかよく分からないまま終わるのでゾワゾワする。
・再生
由伊は再生する特別な力を持った女性だと信じた主人公が、首を切り落として再生を待つも結局再生はしなかった。
・呼子池の怪魚
池で釣った魚を持ち帰り育てるも、鳥になる?
・特別料理
珍味をとどまることを知らない、自分の指を切断して食べるというなかなかグロテスクな話
・バースデー・プレゼント
誕生日の前日に恋人を惨殺した?自分の元にも惨殺された自分が届く?乳母車に乗せて家に帰る
・鉄橋
偽の怖い話が現実になってしまう
・人形
歳をとる旅に人形となり棺が増えていく?
・眼球綺譚
表題作、自身の出自が、小説として届く話
目玉を抉りとるのは話であっても痛い

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーであり、世にも奇妙な物語のよう。スターシステム的に存在する「由伊」を軸に時空が捻じ曲がって繋がる、つまり理屈で説明できない何か繋がりがある短編集。でも、結末が全て恐怖で終わるわけではない。特に好きなのは「呼子池の怪魚」。これがほんとに祝福と生誕の奇跡。ただ「特別料理」は苦手。最後に、何故急にそんなことを言いだしたのか。嫌な想像(その子供を……)をして恐くなった。そうではないと願いたい。「人形」のループ感も面白かったけど、「バースデー・プレゼント」と「鉄橋」は結末がよく分からなかった。奇妙

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

由伊を巡る様々な短編集。

自分は嫌な気持ちになれる小説が好きなので割と好みに感じた。
特に最初の再生する由伊と、ゲテモノ好きが高じて自分を食べてしまった話が良かった!
愛の狂気と狂気ゆえの愛どちらも楽しめた。

尚、自分を食べる事をオートカニバリズムと言うらしい
人が考える事は多くの場合実現されていることが多いが少し検索するだけで色々出てくる。
事実は小説よりも奇なり……

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2021年09月23日

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