あらすじ
幼い頃の禅寺での生活のおかげで、糠、粕、麹はお手のもの。そんな黄理子のおべんとうは、地味だけど、なぜかいつも美味しそう。母親とのちょっと難しい関係に悩む日も、職場の上司に不覚にもトキメク日もあるけれど、一日一日を大切に。それが黄理子スタイル。
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匿名
ばれちゃった
ついに谷原紅子の娘だと世間に知られてしまったきりこと青太郎。
紅子は慌てることなく記者会見に臨み、2人は紅子のマンションに避難することに。
山寺時代の生活や親子関係の前進、日々の食事や甘いもののレシピ、それ以外にも恋愛面やうさぎなど読みどころ満載なマンガ。読み終えたあと何だかほっこりと温かい心地になります。
距離が
母と娘の距離が少し縮まった感じがします。私も母と一時期親子の縁を切っていたときがありますが、母と関わりなく何年も過ごしても、母という存在は心の底にこびりついてずっと心の中にあり続けました。二人が仲良くしているところがみたいな。
食とは
毎日摂る食事のあり方と大切さを改めて感じる素敵な漫画です。読者の心の琴線に触れるような表現も沢山あって、身につまされる思いです。
「食」という漢字はこんなにいい漢字だったんですね。何気なく日々を生きてきましたが、もう少し大事に生きて、ご飯を食べよう、と思いました。
私もわっぱのお弁当箱、中学高校の時はとても貧乏臭く思えて恥ずかしかったですが、大人になって曲げわっぱの素晴らしさを知って、母親に申し訳ないと思うと同時に改めて感謝しています。
生意気な小娘にあんな上等な、しかも塗りの曲げわっぱのお弁当箱、今思えば本当に勿体ないです(笑)
まだ2巻しか読んでいませんが、ゆっくりと噛み締めながら続きも楽しませていただきます。
佐野先生の漫画は絵が読みやすい(見易い?)のがとても好きで、特に人物の眉毛が好きです。眉毛だけで人物像や表情が分かるのが、やはり表現力のある方だな、と思いました。
Posted by ブクログ
母親との関係が変わってきた。生まれて最初に築く人間関係は、まさしく母とのものだと思う。母親との関係が変わるということは、ここから黄理子の生き方が変わるということなんだと思う。
Posted by ブクログ
主任の「進めるよ、オンもオフも」宣言通り
いろいろいろいろ進行中でにやにやしちゃう2巻♡
でも今回も方丈爺とのエピソードも満載で涙もじわ~っ。
キリちゃんの育った禅寺の小さなお堂にある
ケヤキでできた大きな円卓。
食事も勉強もケンカの時も中心にあるのはみんなの円卓。
クリスマスにはまあるく素朴な米粉で作ったもちもちケーキを
みんなでまあるく輪になって食べる。
方丈爺の理想の学校には愛情がいっぱい。
人を支える良い物を「食」と言う。
限られた食材で、手早く、無駄なく、工夫して、
その日に合ったごはんをつくる。
手のひらにおさまる食事。
命の源となる「食事」は人の人生そのものなんだなぁ。
「柳緑花紅 真面目(りゅうりょくかこう しんめんもく)」
ありのままに自分を認め
ありのままの世界を見る
シンプルに生きるということは簡単でとても難しい。
方丈爺のようなあったかく朗らかな年を重ねていきたい。
Posted by ブクログ
ぶっちゃけると、読んでいてワクワクするような、見た目が艶やかな料理はほとんど出てこない、と言っていい
しかし、そこがこの『日日べんとう』の最もイイ所だ
地味でなく、素朴でホッとする温かさに溢れた、作る側が食べる人の健康を気遣っているのが一目で理解できる食事が出てくる、それだけで読み価値が大いにある、と私は声を大きくしたい
また、ここまで料理を全押ししておいてアレだが、人間ドラマが深いのも魅力の一つ
黄理子さんと荒井さんのマイペースな恋愛模様も見てて飽きないが、やはり、気になるのは親子ドラマ
確執、とまでは行かないにしろ、傍目から見れば、お互いに意地を無理に張り合っているのが丸判りの母娘が、不器用にその距離を他人のおっせかいを受けながら縮めていく
ある意味、使い古された、と言ってもいい正道パターンであるが、それが出てくる料理と巧くマッチしており、古臭さなど微塵も感じさせない。思うに、基礎がしっかり固まっている画が、それを助けているのだろう
どれも自宅で作れちゃいそうなものばかりだが、個人的には、豚そぼろが気になる。この手の何にでも使えちゃうサポート系のモノは、一人暮らしでも夫婦、家族にも大きな味方
Posted by ブクログ
少しずつ家族の仲が近づきつつある今回。
じんわりと温かくて、やっぱり好き。
お寺での生活がやっぱり黄理子を作ったんだなぁ。
恋もしっかり進んでるし。
読むとじんわりして、にんまりして、私も食生活ちゃんとしなきゃと思ってしまう。
Posted by ブクログ
「人を支える良いものを『食』という」と文中にありますが、本当にそうだなあとしみじみしながら読みました。語り手が長年使い込んでる曲げわっぱっていうのも良い。家族、職場と二つの人間模様を、静かに確かに食が変えてゆくさまに、ご飯の力を思わずにはいられません。じんわり染み入るご飯漫画。
Posted by ブクログ
静かに胸に染み入る話だと思う。うっかり電車の中で読んでいたら泣きそうになって慌てた(笑)
作中に登場する料理がこれまた美味しそう。すごく凝った料理というわけではないんです。素朴で優しい、でも一つ一つ丁寧に作っている感じ。体にも優しそうなメニューがほとんど。米粉ケーキとか鳥そぼろとか食べたい・・・。
佐野さんの描かれる漫画はゆっくり時が流れている作品が多い気がする。そこが良い。黄理子と主任のゆっくり進む恋愛も、意地を張ってお互いに素直になれない親子関係も日日、ゆっくりと成長している。料理と物語を上手く絡めて面白く描いている話だと思う。次巻も楽しみ。