【感想・ネタバレ】蛇衆のレビュー

あらすじ

【第21回小説すばる新人賞受賞作】戦国の気運高まる室町末期、自らの力だけを頼りに各地を転戦する傭兵集団がいた。その名は「蛇衆」。頭目の朽縄をはじめ、6人は宗衛門老人の手引きで雇い主を替え、銭を稼いでいた。九州のとある地方の領主・鷲尾嶬嶄に雇われ、目覚ましい働きを見せた。だが、鷲尾家は血で血を洗う激しい跡目争いの渦中にあった! 比類なき臨場感のノンストップ活劇時代小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最も短期間で読み終えた小説!!(これは悪い意味ではなく、あまりに読みやすく、そして面白かったが故に早く読み終えた。)
この小説を一言で例えるなら、『ゲーム世代の時代小説』と言ったところだろう。おそらく、若い世代で、時代小説を好んで読む人間は、『歴女』か『時代もの好き』以外では、少ないだろう。
”何か面白い文庫ないかな?”と言って、まず時代小説を手にする人は少ないはず。でもこれは例外。
初めて時代小説を読むなら、まずこの『蛇衆』を勧める。
まず、主人公たちは、最強に強い戦場の殺戮集団6人。それぞれが、得意の武器を持ち敵をなぎ倒していく様は、戦国無双を彷彿させる。そして、それぞれが、異なった過去を持ち、その集団に入った経緯など、映画やゲームにピッタリの設定。そういった意味で『ゲーム世代の時代小説』と言えると思う。
しかし、それだけではなく、ストーリーもしっかりしていて、”父と子の運命””それぞれの過去””仲間の裏切り””葛藤と苦悩””家督争い”このキーワードが全て伏線で繋がり最後の”ドンデン返し”に繋がる。
最後は、気になって仕方がなく、読むことを止めることができないほど、目まぐるしい展開!!
その後の『蛇衆』など、作品化して欲しいほど、面白かった作品

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2012年01月29日

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