あらすじ
先送り、死んだふり、パラサイト……ビジネスマンとして不道徳な行動は、科学的に正しい生存戦略。目からウロコの「生き残りの技術」。
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Posted by ブクログ
BS日テレの久米書店で紹介されていた本です。
虫についてとか。
遺伝子的に同じような行動をとることもあるけれど、個々の環境によって遺伝子レベルで変化することも長期に渡れば可能だということを言っていたのがとても印象的です。
たとえば、両親も太っている、その環境にいるから太っているというのはあるけれど、
本人の意志次第でどうにでもなるということで。
あー遺伝でー。っていうのは本当に努力が足りないのかなぁとか思ってみたり。
遺伝しばりで言い訳があることも多々あってなるほどなー。本人次第なんだなぁ。としみじみ考えさせられました。
Posted by ブクログ
ひと月ほど前に読んだ『「死んだふり」で生きのびる』の著者、宮竹さんの新書本。死んだふりの方は、岩波なんとかライブラリーというレーベル(?)だったからか、研究のプロセスなんかがじっくり語られていたが、こちらは現代社会で働くサラリーマン読者をかなり意識した内容になっていて、「あなたのまわりにもこういう生存戦略をとる人いませんか?」と共感を呼ぶかたちで、生物の多様な生き延び方が紹介されている。
とくに、先送り、ウソつき、寄生、サボり(休み)など、正直や勤勉を良しとする社会においては悪いこととされる所業が、生物学的には正しいのだということを、たくさんの生き物たちの例を引いて教えてくれる。『ザリガニの鳴くところ』で自然から生き方を学んだ女性主人公の姿を読んで生物ものに最近興味を持った私には、読みやすさという加点もあり、ドンピシャの本だった。
弱いものには弱いなりの生き方がある。そもそも、強い/弱いという評価も、その時々の状況における一時的なものでしかない。つらいときというのは、「こうでないといけない、このやり方でないといけない」という思い込みにとらわれすぎて、今の事情に合わない生き方をしてしまっていることがあるかもしれない、と気づいた。
また、どんなメリットも何かしらのデメリットとの二律背反なのだという点も覚えておきたい。たとえば、ミジンコは角がある姿の方が食べられにくくて有利なら、はじめからその防衛型の体になっておけば良かったじゃないかというとそうではなく、角があるほうが成長が遅くなるというデメリットがあるから、その個体の置かれた環境に合わせた最適化の結果として姿が変わるそうだ。だから、新しく何かができるようになったり、今までと違う行動をとったりしたことで何かがうまく行ったときに、「なんで今までこうできなかったんだろう、私は愚かだった」と過剰に過去の自分を悪く捉えることも、「これでやっと正しい私になれた」と勝手にゴールした気分になることも、きっと間違っているのだろう。
終盤に書かれていた、オス/メスの分化は寄生からの共生だったという説もなかなか衝撃的たったので、関連の別の書籍も読んでみたい。
Posted by ブクログ
子孫を残せれば、生物学的には成功!
世間からの目、普通、自分の中の道徳、上司、人間関係など、色々なものに遠慮しながら、空気を読みながら、生きづらくなってしまったヒトへ。
進化生物学の視点から見てみると、意外となんとかなるかもしんない。後にしよ。今は黙っとこ。あのひとにまかせとこ。生きづらい季節(冬)は、いっそ冬眠してしまう手もある。動物たちは、積極的に冬眠している。
いろんな動物たちの生き方から、進化の過程から、現代を生きやすくする。
Posted by ブクログ
昆虫や動植物が進化の過程で獲得した形質についてわかりやすく解説した本。
ところどころで進化生物学の見識からの、人間組織でのふるまい方についてのうんちくが語られるが、必ずしも的を射ているとも思われず、著者が好んで入れたものか、編集方針によるものか不明。
Posted by ブクログ
進化生物学の先生がおかきになった本。
進化生物学自体はダーウィン以降に始まった比較的古い学問分野だが、当初は「生物というのは種の保存のために頑張って生きている」という考え方だったものが、1970年代に主では無く遺伝子が生存競争の中心であるという考え方が生まれた。リチャード・ドーキンスが提唱した「利己的な遺伝子」とうものである。こうしたコンセプトの変化をうけて、日本でも進化生物学は、生物の行動や姿かたちを遺伝子レベルで考えていくものとなった。
本書では、「先送り」や「死んだふり」「擬態」「寄生」といった行動、習性が本当に遺伝子の保存、発展に役立っているのかと言う事の研究を紹介している。
たとえば、死んだふりをするコクヌストモドキが、死んだふりをしない個体より生存率が高いのかと言うのを、この虫を探してきて実験する。
こんな事をやっている学者がいるのかと思うのだが、学問というのは限りなく細分化されているのでいるようである。
何となく生存上有利なのだろうと考えている擬態やカッコウの托卵といった行為が本当に生存有利かどうかを突き詰めて実証していく姿に敬意を表するものである。
しかしながら、多分本書の売りであるのだろうが、こういった生物の行動様式をビジネスの世界に当てはめて演繹するのは如何なものかである。確かに純粋に科学読み物とするより、話題性もアリ販売数も増えるのかも知れないが、少々強引過ぎるところがあるように思う。
私的には、そんな味付けをしなくても十分に面白い本だと思うのだが(^^ゞ
Posted by ブクログ
先送りより、昆虫や動物の生態や生き残りをメインにしている
上司を捕食者、部下をエサに例えていて笑えた
すぐ結果を出そうとせず、先送りにする事情がわかり、少しホッとした(笑)
Posted by ブクログ
子供の頃から生物の生態を書いた本が好きだった。この本もそのカテゴリーの属すると思うけど、表現にちょっと飛躍しすぎかな。
敵に襲われたら死んだふりをする虫がいるから、上司に難題を投げかけられたら、先ずは先延ばしにした方がイイ。
うーむ、、、
Posted by ブクログ
「進化」ということや、「寄生」と「共生」ということを考えるきっかけにはなる。
「先送り」や「死んだふり」みたいなことが、生物が生き残るために有利に働くときがあるということが理屈としてよくわかる。
ただ、いろんなことを現代社会に置き換えすぎるのが少しうっとうしい。(それがこの本の狙いなのだろうけど)
Posted by ブクログ
著者は「死んだふり」の研究で有名な進化生態学の学者さん。昆虫の生存戦略に学ぶサラリーマンの処世術!って無理あるやろ。。。そりゃ足はそっちのほうが多いけど、脳味噌はこっちのほうが大きいし(-_-)
専門とされてる生態学の話はホンマ面白いんやけどなあ。例えば、ある種の昆虫はいくつかのDNAスイッチを持っていて、状況に応じて形態を変える(天敵の多い環境ではより攻撃的な身体に成長する)って話などなど。
想像するに「生物の話だけやとヒキ弱いので、ビジネス風味で一気に10万部!」って編集者にいらんこと吹き込まれたんちゃうかな w
とってつけたようなビジネス部分が気にならなければ、普通に楽しく読めます。「ダーウィンが来た!」とか大好きな人にはオススメ。