あらすじ
老親が亡くなったり、施設に入ったりしたあとに浮かびあがる大問題。それは「親の家を片づける」こと。モノが捨てられない世代の親たちがそれまでの人生で溜めこんだ、膨大な荷物をなんとかすること。ある日突然にふりかかり、親の家が自宅から遠く離れている場合も。いつから、どこから、どうやって始めたらいいのか……いざ始めてみても、捨てられないが保管場所がない、どう処分していいかわからない、自分だけでは判断がつかないものなど、いろいろなものが出てくる。何年も堂々巡りをする人も。けっして他人事ではない、現代のやっかいな大問題に立ち向かった人の実例をもとに「親の家を片づける」ために必要なことをじっくり解き明かした。
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Posted by ブクログ
実際に自分の親の家を片付けた15人のドキュメンタリーです。ある日突然片付けなければならなくなった人。50代、そしてその親80代。この年齢で大きい家の中のそれも膨大な量を片付けるには大変なことだと改めて痛感。
読めば親の家を片付けたくなると思います。
Posted by ブクログ
50代、60代の人がその親の家を片付ける。それは通常の掃除、片付けではなく、家をたたむまでの15例が細かくえがかれている。
どの人も苦しみながら一生懸命現実と向き合って、泣きながら家を片付けている。
まったくの他人、または片付けを商売にしている人だったら機械的にどんどん片付けていけることができるだろうけれど。そこには、膨大な物と思い出がつまっている。
それらの物の行き場を与えなければならないが、ほとんどは廃棄しなけれればならない。
本当に物はいずれ、いらなくなるもの。物を持つときには、その最後をどうするかまで考えてから手に入れる必要があるとつくづく思う。
どんなに価値があるものでも、どんなに高価なものでも、使う人がいなけれれば、ゴミでしかない。それを処分するには莫大なお金も必要になる。
生きていくために必要なものは本当に少しでいいんだな。そして、自分がいなくなったとき、「もったいないな」と思わず廃棄できるものだけ使っていればいいと思う。高価なものは私には必要ない。
Posted by ブクログ
物の無い時代に育った親の世代は本当に「物を持っている=豊かさ」と思う節
があり、物を貯めこむ傾向にあるのはうちだけじゃなかった(笑)
平素自分も片付けがおっくうになって家を散らかしがちだけど、歳をとると身体の自由もきかなくなるし、何が必要で何が不要かの判断もきかなくなるのが片づけられない要因の一つなんだね
実家の片付もあまりに膨大な物だらけでついつい目をそむけてきたけど、早いうちに取り掛からないと自分もどんどん歳をとってさらに動けなくなっちゃうもんね
毎日少しづつでも前にすすめはゴールは見えて来るはず
自分の終活もかねて少しずつ身辺をすっきり片付け始めようかな~と思わされる一冊でした