あらすじ
多くの人々の「精神の基準」となった大古典『論語』。そこに収められた言葉は、学びへの意欲を高め、社会の中での自分の在り方を探るのにこの上ないヒントを与えてくれる。また、柔軟で合理的に、弟子たちに対してそれぞれに配慮した言葉をかける孔子の生き方は、多くの現代人にとって最高のロールモデルともなるだろう。「学び」を軸にして、人生を向上させる、決定的入門書。
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Posted by ブクログ
齋藤孝さんが好きで、この本もすぐに目を付けました。
ずばり、「論語」を現代に生かすよう試みた1冊というわけです。
弟子と孔子のエピソードをもとに、孔子の言葉について
取り上げるというスタイルになっており、とても読みやすい!
齋藤さんの本は、長々と難しい言葉が書かれていなくて良いですよね…!
お気に入りの言葉をいくつか紹介します。
弟子が孔子に、「先生の志は何か」と問うてみると、
「老人には安心されるよう、友人には信頼されるよう、
若い人には慕われるようでありたい。」と答えました。
孔子の人柄が伝わってくるような気がしませんか?
ほかにもこんなエピソードがあります。
ある弟子が「自分はなかなか力がなくて、道を学ぶことができません」
というと、孔子はこういいます。
「本当に力が足りない者なら、やれるだけやって、
途中で力を使い果たしてやめることになるが、
お前はまだ全力を尽くしていない。
今お前は自分で自分の限界を予め設定して、
やらない言い訳をしているのだ。」といいます。
「論語」は古くて難しくて、私たちの生活には関係ないんじゃないか。
そう思っている人にオススメ。
現代の私たちの世界でこそ、読まれるべき1冊なのかもしれません。