あらすじ
養い親のもとを離れ、転地のため海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちになり、毎日二人で遊びます。ところが、村人はだれもマーニーのことを知らないのでした。
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Posted by ブクログ
今更のごとく読んでるとか言わない。
出会えてよかったけど…胸の痛む本だな。
私そのものを見ているようでちとつらい。
(ただしアンナがそうなったいきさつは違います)
そんな彼女が不思議な子に出会ったとき
運命は変わります。
まるで水が流れるかのように
彼女は動き始めるのです。
だけれども、どうやら秘密がありそうで…
Posted by ブクログ
養母の元からとある老夫婦の元へ預けられることになったアンナ。
心を開くことのできる家族も友達もいない。
そんなある日、不思議な少女、マーニーに出会う。
みるみる打ち解け、強くひかれ合う二人だったが…。
スタジオジブリで映画化、『思い出のマーニー』の原作本を読んだ。
今年は児童書を色々と読んでみたいなと思っていたので、ぴったり。
児童書…本当にあなどれない。
海外文学&上下巻の壁にドキドキしつつミーハーな気持ちから読み始めたものの…面白かった!
ざっくりあらすじのようなものを読んで何となくこういうこと?と考えていたよりももっと深く、切ないお話だった。
ミステリのようなドキドキ感も味わえるので、先入観をなるべく持たずに読まれる方がおすすめ。
映画を観る前に読んでしまって失敗したかも…!と若干後悔も。
映画を観てからこの本を読んだらどんな感想を抱くのか、今となっては味わえない感覚だけにそちらも気になっている。
Posted by ブクログ
読めば読むほど謎が深まっていく感じがした。アンナの気持ちは大人の方がもしかしたらわかるかもしれないかなーと思った。「ふつう」 の顔のくだりとか。アンナとマーニーの友情が固いようで脆いようでどこかはらはらさせられた。ワンタメニーが何か絡んできそうな気がする。
Posted by ブクログ
上巻だけの感想は「アニメとほぼ一緒」。アニメは日本が舞台だったけど、原作はイギリスが舞台という違いはあるけど、アンナとマーニーの名前は一緒。夏祭りシーンがアニメでは入っていたけど、原作はそれらはない。代わりに預けられた先のおじさんおばさんが『ビンゴやドミノゲームに行く』シーンがあったり、『あつけし草の酢漬け』を作るためにあつけし草を集めるシーンがある。
文化の違いが面白い。
アニメだと地域との関りがよくわからなかったけど、原作はおばさんたちが近所の家にゲームをしに行ったり、布をわけて貰ったり、あつけし草の酢漬けをおすそ分けしたり、ご近所さんがアンナが夜に海岸にいる事に気が付いて家まで連れて行ってくれたりと、地域のかかわりが深いと思わせるシーンが次々と出てくる。
だから、おばさんはご近所さんとは上手くやってほしいと思っているというのも書かれている。『ふとっちょぶた』と言って、相手を怒らせたりしないようにと。
マーニーとのやり取りも、アニメとほぼ一緒でアニメのシーンが頭に浮かんできた。『マーニーが唐突に出てくる』という事にアンナが戸惑うシーンもある。これ、アニメだと面白がっていたような記憶しかないので、原作は『戸惑い』なのかと思った。
最初、アンナはマーニーに『乞食』と思われていたというのも、原作ならでは……なのかなと。アニメだとこの辺りは規制に引っかかるのもあるだろうし、なかったような。
何回か『こじき』とマーニーがアンナをからかうシーンがあるのも目新しい。
「ふとっちょぶた」と呼ばれたサンドラは、アニメではそんなに意地悪ではなくアンナがいきなり怒り出した感じだった。けど、原作だとしっかりと意地悪な描写がされていてアンナが「ふとっちょぶた」と口にしたくなる気持ちも分かる。アンナの口調をまねたり、ひそひそ話をしたり、悪口を言ってないアンナに対して「(私の)悪口を言って」と言っている。
アニメだと信子(原作ではサンドラ)は「あんたが見えているように見えている」としか言ってなくて悪いようには見えないままに「ブタ」と言われている。アンナがどう見ても「嫌な子」になってるの、原作とは違い過ぎると思ってしまった。
他にもアニメは祭りに行くのを勧められていたりと周りがアンナにやたらと構うけど、原作は基本的にそんなに構われていない。子供であるアンナが好きに動いているのと同じように、大人も大人で好きに動いている感じで、『自由だな』と思ってしまった。
アニメを基に比べてしまうけど、実は私はこの作品はよくわかんないな……と思っている。アニメもだけど、原作も『好みではない』
原作上巻のラストは「ああ、可愛そうなマーニー! あたし、ほんとに、あなたがすきよ」というアンナの言葉が、以前マーニーがアンナに言った言葉だとアンナが気が付くところで終わった。
アンナが「マーニーがいない』事に気が付くのかなと思ったけど、これはたぶん「二人は気が合ってるね」という意味の気づきで、おかしいと思う意味ではなさそう。
Posted by ブクログ
イギリスの児童文学。ジブリでアニメ化されると聞いて読んでみた。
孤児のアンナが夏休みに、イギリスのノーフォーク地方の海辺の村へやってきて、
滞在している最中に、館に住む少女マーニーと出会う。
誰にでもある子供の頃の経験や思い出の欠片が散りばめられてあり、
どこか懐かしくも感じる。