【感想・ネタバレ】奪還の日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真のレビュー

あらすじ

捜査一課への異動から一年。一之瀬は、新たに強行班へ加わった後輩の春山と共に福島へ出張していた。新橋で発生した強盗殺人事件の指名手配犯が県内で確保され、その身柄を引き取るためだ。楽な任務と思われたが、被疑者を乗せ福島駅に向かう途中、護送車が襲撃され――。若手刑事たちの奮闘を描く、書き下ろし警察小説シリーズ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 あちこちに移動はしているけれど、どちらかというと平板な感じがする。けれど、それが日常であり、この小説の狙いのような。
 

0
2019年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズものと知らずに購入。刑事一之瀬シリーズ。官僚機構としての警官の側面と、刑事としての矜持。上の命令は絶対厳守の警察官の性や葛藤。相容れない同僚刑事との確執。警視庁と福島県警との合同捜査からの確執。

シリーズの最初から読むと、刑事一之瀬の成長ぶりが分かるんでしょう。東野奎吾の加賀恭一郎の様な飄々として観察力が有るわけでもないけど、一生懸命な刑事ぶりも新鮮な一冊でした。

0
2017年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ


よかったけど、もう一度は読まない。

結構長かった。あと、このシリーズの全話もそうだったけど、犯罪の内容や操作の仕方が巧妙ではなく、推理小説としては物足りない。一番もったいないと思うのは、「結局これは夫婦愛のはなしだった」と終盤で繰り返されること。作者が伝えたいことを受け取らねばいけない不自由さが後味を悪くするし、もう一度読む気にならない。読むときによって、一番刺さる部分が変わるような読み方を自由にしたいから、この装飾をしがちな著者は苦手。

でも、愛とは何か、は考えさせられて面白かった。前作は、仕事とかって、そんなに全部を捨ててまでしなくていいよね、という話だったけど、今作は逆に、愛のためなら他の全てを捨てて殺人も詐欺も何でもしてしまう気持ちは分かるということだった。でも、その愛も、ヒモみたくなっているのが犯罪に走り始めたとかだと、それは愛というかエゴというか。愛ってやっぱ自分のためなのかな。
もちろんそんな大きな話じゃない軽い気持ちの、罪の意識の低い動機の人もたくさんいて、それが集まって社会の根源ができちゃったりすることに警鈴を鳴らすところも、背筋が伸びてよかった。バイト感覚の運び屋が、アメリカのドラッグ社会の一部になっちゃってるってとこ。

0
2018年01月07日

「小説」ランキング