【感想・ネタバレ】君に降る白のレビュー

あらすじ

高校を卒業してから二年。芹田 藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず――。切なく心揺れるラブストーリー。 ※本文にイラストは含まれていません

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ネタバレ 購入済み

眩しい

色々と初々しい心の躍動が伝わる描写が多くて、切ない思いにさせられました。
身を売ることになった経緯が気になりましたが最後はハッピーエンドで良かったです。

携帯電話が普及してない時期のお話だったらしく、なんだか懐かしくもありました…。

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

これを読む前に「あめの帰るところ」を読んだのですが、どちらも相手を思う気持ちが切なく、綺麗すぎて、読んでいて辛くなります。

そして、どちらも相手がいるからこそ人として生きていける不可欠な2人の話。

続けて読んだので、評価が★5つしかつけられませんでした。
あとで読んだら変わるかもしれないのですが、しばらくは朝丘さんの世界に浸りたいので、その間はこの評価は変わらないでしょう。
溺れて切なくなって自分を綺麗にしていけると錯覚しながら読んでいきたいです。

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2013年11月12日

Posted by ブクログ

高校を卒業してから二年。芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず――。切なく心揺れるラブストーリー。

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2013年09月13日

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何度読み返しても、切なさに泣いて、幸せに泣けてくるBL作品。
最初はフェチやウリといった設定に敬遠気味だったんですが、今は、すごく純粋であまりに不器用な人達のラブストーリーだと思っています。
主人公の空虚、戸惑い、期待、絶望、そして愛が、すごく伝わってきます。

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2012年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

君に降る白、じゃなくて、私の中では『覆い尽くす白』のような。
作品全体に漂う、寂寥。降り積もる白に全ての音が消される。
埃の色、光の色、目に映る世界、心の中、流れる風。
その全てが白く、ただしんしんと降り積もってゆく。
そんな、そこはかとなく優しく、柔らかく、切なく、心を
揺さぶられる『白』に、惹きずりこまれたら最後、涙が
止まらなくなりました。
別に、ここが泣ける、ここで泣いた、ここが凄いとかそういう
ドラマチックな展開なんてない。物語は静かに、ただただ静かに
淡々と進んでいくのに、ふたりの『想い』がひしひしと読み手に
伝わってきて、どうってことのない、日常の風景の中にすら
瞼の裏が熱くなります。

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2012年05月01日

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『ありがとう。ごめんなさい。……貴方の幸せ祈ってます。』

泣いた…
言葉がとても綺麗で突き刺さってくる作品です。
透明感の中にあるもどかしさとか、食い違う思い。
2人の『好き』『恋しい』の意味とか価値観が違うんだろうなあって思いました。

好きだから傍にいたい。
好きだから傷つけたくない。汚したくない。


もどかしい純愛ストーリーです。

私はすごく好き。ほんと言葉が締め付けてくるし、突き刺してくる。
言葉の選び方がすごく丁寧なんだろうなぁ…。

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2011年10月16日

Posted by ブクログ

【あらすじ】
高校を卒業してから二年。芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず―。切なく心揺れるラブストーリー。


ずっと気になってましたが、ようやく読みました
朝丘さんの作品は初めてでしたが、とっても良かったです
作品の雰囲気がすき
攻めも受けも不器用で、じれったくて、可愛くて
読後感もすごく良かった
攻めの優しさと受けの臆病さにきゅんきゅんしました

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2010年10月01日

Posted by ブクログ

ずっと泣きながら読んだ。悲しいのではなくて痛々しくて暖かい。素晴らしい。

昼は古本屋で夜は体を売ってる受けが、笑えない正直者っぼく毒があるようでいて真っすぐな…うまく言えないけど、個性的視点がズレまくりでいいのです。攻めがバカ真面目で温かい人で敬語の会話がなんともツボ!じんわり萌えました。

悪役?の気持ち悪さもピカイチで心情表現がサラッと痛い。攻めとの対比が強力に効果出てました。

エロはあるけど、奇麗なままで終わり。麻痺した感覚には物足りない気がしなくもないのですが、これもいいのかもしれない。

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2010年03月14日

Posted by ブクログ

繊細で細やかで主人公の白黒だった世界が彼との出会いによって色づいてゆく過程に思わず涙がこぼれました。優しくあたたかくずっと大切にしたい作品。

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2010年12月05日

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古本屋と夜のお店で働く芹田藍と、白シャツ白靴下が好きな変態会社員成瀬恵一の、どこまでも切なくて苦しくて、どこまでも優しくて愛しいお話でした。

この物語を読んで、自分にも大切にしたいのに突っぱねてしまう優しさが身近にあることに気付き、「ありがとう」の言葉でさえ簡単に伝えられない人がいることに気付きました。

読んでる間、胸がチクリと痛かった。
少しだけ二人の気持ちと重なって苦しかった。

藍の「僕と会っても、楽しくないですよ」という一言に「それは俺が決めることだろ」と返した野宮さんが凄く好きです。

佐藤店長は二度と藍の前に現れないでほしい。

藍が成瀬さんを好きだと気付いたのは、一体いつだったんだろう。気付いた時にはもう好きだったんだろうな。

朝丘戻作品は、やっぱり心が動かされて好きです。
大切に綴ってくれている文章を、私も大切に読みたいと思える作品ばかりで。あ、一箇所だけ文字が足りないところを見つけてしまったのも、大切に読んでいるからこそ。

この調子で全作品、読破したいです!

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2019年07月24日

Posted by ブクログ

藍はなぜそこまで自分を大事に出来ないのだろうかと思わずにいられないのですが、ひとえに愛情に飢えていたことに尽きるんだろうなと……。

肉体労働のアルバイト、と流されるままゲイ向けのデリヘルで働き、加虐心を擽る佇まいゆえにおもちゃのように弄ばれることを「あたりまえ」と受け流していた藍は自分をただ抱きしめて慈しむように触れてくれる成瀬に出会い、不器用で純粋で真っ直ぐな愛情に包まれていく。
成瀬だけでなく、オーナーも先輩もみんなで親身で優しいのに愛情に包まれて守られていることに気づけていないだよな、と。
不完全な人たちが不完全なまま気持ちを柔らかに溶かしていく朝丘ワールドでした。
静かに淡々と紡がれる感情のうつろいは純粋で真っ直ぐ、不器用でもどかしい。
いや、オーナーひどいやつでしたけど。
自分を大事にしてこなかった代償に「成瀬さんにはふさわしくない、汚れているから」と卑下するあたり、ダメだなぁ。まぁでも、気づくこと、愛せることは尊いことだよ。

詩的でふわふわ柔らかな文章は時折キラリと優しく光るフレーズ、水彩画のように繊細な淡い描写が優しい。
あと、わたしも「藍クン」は好きじゃないな…。
ちょっと可愛すぎてところどころがムズムズする文体ではあったなーと。
ところで藍は古本屋バイトでなぜ1LDKに住めるんだ。時給いくらだよ。

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2017年06月17日

Posted by ブクログ

著者のあとがきに書いてある通り、透明感のある雰囲気、ゆるやかに真綿に優しく包まれるような温もりと愛しさが言葉一つ一つに感じられる作品でした。
自分の価値を見いだせない主人公がある人と出会うことによって人として生き始めるお話。主人公の設定が夜のバイトで不特定多数の人間と体の関係を持っている、というものなので苦手な人は気を付けた方がいいかもしれません。
相手に「好き」と言いたくても自分が汚くて不釣り合いな人間だと思い悩む主人公に頑張って!と応援しながら読みました。
幸せほっこり。

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2012年03月06日

Posted by ブクログ

あたたかい、やさしいお話でした。
ゆっくり癒されてく過程が丁寧に大事に描かれてて、素敵だった。
心が疲れてる時にまた読みたいな、と思います

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2010年09月02日

Posted by ブクログ

淡々と綴られていく物語が、切なさと痛さを募らせていく。
雰囲気のある文章が、静かに進展する二人の関係に合っていて、心に刺さる感じがした。
何も持ってない受と、社会人として一人前に働いていても、どこか自分が他人と違うと思っている攻のCPは幾つかあるけれど、一番切ないお話だと思う。

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2010年03月21日

Posted by ブクログ

男娼モノ。
作品全体に何かわざとらしさを感じたけど
切なさは確かにあって、泣けました。

こんな状況で成瀬みたいな男に出会ったら恋をしてしまうのは必至じゃないかと思った。
成瀬はあんな状況だから勇気を振り絞れている。
多分、日常では恋はできない男なんだと思った。
だから、藍に出会えてよかったんだなと思った。

朝丘さんの作品は受け目線で書かれているのに、
どうしても攻めに感情移入してしまいます。

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2011年01月06日

Posted by ブクログ

朝丘さんの久しぶりの新作ということで、今回はコバルトじゃないんだなあ、と思いつつ。

いつもなら、ただただ泣けてしまって。レビューとか、言葉や文字の感想は書けないんですが、気になったことが一点。
読んでいる最中、あれ?と思いました。
朝丘さんの作品は大方読んでいるのですが、書き方がいつもと違うような
少し、違和感を感じました。

悪いわけじゃないんですが、いつものじくじくと来るものが少なく、泣けきれなかったというか。やや物足りない印象でした。
(出版社が違うためか、今回ばかり私が感情移入しきれなかったためかは分かりません)

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2011年02月18日

購入済み

ホロ泣を期待して

朝丘さんと言えば透明感ある作品を書くと誉れ高く更にジワっと泣けるお話が多いですよね。温かくなりたいなと前々から気になってた本作ピック。が〜、あれぇ何か酷く面倒くさいとゆーかまだるっこしくて度々中途休憩入りましたね。藍もかなり人格不明な人物ですが成瀬って何者(笑)?低体温でやさぐれちゃってる受けを慈悲深い愛情で包み込むヘタレな攻め、的なお話ですが甘いとゆーより何か胃がムカムカ。藍の煮え切らない厭世的な感覚が共感出来なかったからか、はたまた破れ太鼓のよーな成瀬に魅力を感じなかったからか、、私には萌えツボもなくイマイチでした、スイマセン。

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2014年12月08日

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