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高校を卒業してから二年。芹田 藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず――。切なく心揺れるラブストーリー。 ※本文にイラストは含まれていません
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Posted by ブクログ
これを読む前に「あめの帰るところ」を読んだのですが、どちらも相手を思う気持ちが切なく、綺麗すぎて、読んでいて辛くなります。 そして、どちらも相手がいるからこそ人として生きていける不可欠な2人の話。 続けて読んだので、評価が★5つしかつけられませんでした。 あとで読んだら変わるかもしれないのですが...続きを読む、しばらくは朝丘さんの世界に浸りたいので、その間はこの評価は変わらないでしょう。 溺れて切なくなって自分を綺麗にしていけると錯覚しながら読んでいきたいです。
高校を卒業してから二年。芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠...続きを読むざかることしかできず――。切なく心揺れるラブストーリー。
何度読み返しても、切なさに泣いて、幸せに泣けてくるBL作品。 最初はフェチやウリといった設定に敬遠気味だったんですが、今は、すごく純粋であまりに不器用な人達のラブストーリーだと思っています。 主人公の空虚、戸惑い、期待、絶望、そして愛が、すごく伝わってきます。
『ありがとう。ごめんなさい。……貴方の幸せ祈ってます。』 泣いた… 言葉がとても綺麗で突き刺さってくる作品です。 透明感の中にあるもどかしさとか、食い違う思い。 2人の『好き』『恋しい』の意味とか価値観が違うんだろうなあって思いました。 好きだから傍にいたい。 好きだから傷つけたくない。汚したく...続きを読むない。 もどかしい純愛ストーリーです。 私はすごく好き。ほんと言葉が締め付けてくるし、突き刺してくる。 言葉の選び方がすごく丁寧なんだろうなぁ…。
【あらすじ】 高校を卒業してから二年。芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認めら...続きを読むれない藍は、遠ざかることしかできず―。切なく心揺れるラブストーリー。 ずっと気になってましたが、ようやく読みました 朝丘さんの作品は初めてでしたが、とっても良かったです 作品の雰囲気がすき 攻めも受けも不器用で、じれったくて、可愛くて 読後感もすごく良かった 攻めの優しさと受けの臆病さにきゅんきゅんしました
ずっと泣きながら読んだ。悲しいのではなくて痛々しくて暖かい。素晴らしい。 昼は古本屋で夜は体を売ってる受けが、笑えない正直者っぼく毒があるようでいて真っすぐな…うまく言えないけど、個性的視点がズレまくりでいいのです。攻めがバカ真面目で温かい人で敬語の会話がなんともツボ!じんわり萌えました。 悪役...続きを読む?の気持ち悪さもピカイチで心情表現がサラッと痛い。攻めとの対比が強力に効果出てました。 エロはあるけど、奇麗なままで終わり。麻痺した感覚には物足りない気がしなくもないのですが、これもいいのかもしれない。
繊細で細やかで主人公の白黒だった世界が彼との出会いによって色づいてゆく過程に思わず涙がこぼれました。優しくあたたかくずっと大切にしたい作品。
古本屋と夜のお店で働く芹田藍と、白シャツ白靴下が好きな変態会社員成瀬恵一の、どこまでも切なくて苦しくて、どこまでも優しくて愛しいお話でした。 この物語を読んで、自分にも大切にしたいのに突っぱねてしまう優しさが身近にあることに気付き、「ありがとう」の言葉でさえ簡単に伝えられない人がいることに気付きま...続きを読むした。 読んでる間、胸がチクリと痛かった。 少しだけ二人の気持ちと重なって苦しかった。 藍の「僕と会っても、楽しくないですよ」という一言に「それは俺が決めることだろ」と返した野宮さんが凄く好きです。 佐藤店長は二度と藍の前に現れないでほしい。 藍が成瀬さんを好きだと気付いたのは、一体いつだったんだろう。気付いた時にはもう好きだったんだろうな。 朝丘戻作品は、やっぱり心が動かされて好きです。 大切に綴ってくれている文章を、私も大切に読みたいと思える作品ばかりで。あ、一箇所だけ文字が足りないところを見つけてしまったのも、大切に読んでいるからこそ。 この調子で全作品、読破したいです!
藍はなぜそこまで自分を大事に出来ないのだろうかと思わずにいられないのですが、ひとえに愛情に飢えていたことに尽きるんだろうなと……。 肉体労働のアルバイト、と流されるままゲイ向けのデリヘルで働き、加虐心を擽る佇まいゆえにおもちゃのように弄ばれることを「あたりまえ」と受け流していた藍は自分をただ抱きし...続きを読むめて慈しむように触れてくれる成瀬に出会い、不器用で純粋で真っ直ぐな愛情に包まれていく。 成瀬だけでなく、オーナーも先輩もみんなで親身で優しいのに愛情に包まれて守られていることに気づけていないだよな、と。 不完全な人たちが不完全なまま気持ちを柔らかに溶かしていく朝丘ワールドでした。 静かに淡々と紡がれる感情のうつろいは純粋で真っ直ぐ、不器用でもどかしい。 いや、オーナーひどいやつでしたけど。 自分を大事にしてこなかった代償に「成瀬さんにはふさわしくない、汚れているから」と卑下するあたり、ダメだなぁ。まぁでも、気づくこと、愛せることは尊いことだよ。 詩的でふわふわ柔らかな文章は時折キラリと優しく光るフレーズ、水彩画のように繊細な淡い描写が優しい。 あと、わたしも「藍クン」は好きじゃないな…。 ちょっと可愛すぎてところどころがムズムズする文体ではあったなーと。 ところで藍は古本屋バイトでなぜ1LDKに住めるんだ。時給いくらだよ。
著者のあとがきに書いてある通り、透明感のある雰囲気、ゆるやかに真綿に優しく包まれるような温もりと愛しさが言葉一つ一つに感じられる作品でした。 自分の価値を見いだせない主人公がある人と出会うことによって人として生き始めるお話。主人公の設定が夜のバイトで不特定多数の人間と体の関係を持っている、というもの...続きを読むなので苦手な人は気を付けた方がいいかもしれません。 相手に「好き」と言いたくても自分が汚くて不釣り合いな人間だと思い悩む主人公に頑張って!と応援しながら読みました。 幸せほっこり。
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