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新シリーズ五作目
依頼人の十年の寿命が代価。殺したいほど憎い相手を地獄へ送ることができる呪術師のカイ。 道標のカードをもらい、様々な客がやってきます。
「欠陥家族」→万引き家族の中で、自分だけが浮いていると思っていた女の子。姉が事故死。金が無くなり今度は自分が狙われて……。まともな子が生き残って良かった!
「花鬼館」→サラの頼みで、病弱でわがままな子供の所へ行くマリーでしたが……。大人の勝手な都合で死ぬ子供が哀れ。
「悪夢の終わる時」→娘の悪夢を消すため、夢使いの店に来た父親。良い人かと思いきや、だらしない男でした。
「殺意の館」→憎み合う家族。それぞれにカイのカードを渡した結果……意外な結末でした。
「悪夢狩り」→悪夢を消してほしい女の子。夢使いに依頼に来ますが、そこで真実を知った彼女。記憶と共に強く生きそう。
Posted by ブクログ
曽祢まさこさんの新刊。
前がハーレクインだったのですが、こっちも続いていたようで、よかった。
短編集ですが、やっぱり考えさせられるようなお話がいっぱい。
特に最初の「欠陥家族」は、ニュースでもたまに見かけるような、子供に万引きさせたり、給食費未納問題や理不尽なクレーマー、子供に保険金をかけて殺そうとするといったモンスターペアレントの話で、これはネコさんにやって欲しかったですね。
「殺意の館」では、ネコさんががんばったのに、結局依頼者が来なかったり、その話の続きが最後の「悪夢狩り」につながってたりします。
「悪夢狩り」は、少女の一言で母親が殺され、父が自殺。その原因となったプレゼントの正体が分かったときは、母がかわいそうになりました。。
やっぱり、曽祢さんの作品は、こういうのがいいです。