【感想・ネタバレ】あの戦争と日本人のレビュー

あらすじ

歴史とは、前の事実を踏まえて後の事実が生まれてくる一筋の流れである――明治維新、日露戦争、統帥権、戦艦大和、特攻隊。悲劇への道程に見える一つ一つの事実は、いつ芽吹き、誰の思いで動き出したのか。ベストセラー『昭和史』『幕末史』と並ぶ、わかりやすく語り下ろした戦争史決定版! 日本人の心に今もひそむ「熱狂」への深い危惧が胸に迫る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

編集者に向けて喋った内容を記事に仕上げたとのこと。そのおかげで授業を聞いているような感覚で読めて非常に面白かった。
歴史的に何があったのか、流れがわかりやすい点がよかった。事実を並べていくと、裏では何があったのか、誰が何をどう考えて動いていたのかが見えてくる。人の記憶は正確でないから、その場その場での記録がいかに大事かもよく分かった。なかには筆者の推測も入ってくるが、それもまた興味深い。やはり戦争のことなので悲しくつらい内容ではあるが、その時代を見た人の話を聞けるのは大変貴重だ。
戦争に向かう空気、国民の熱狂と変貌ぶりは、今なら想像ができてしまう。戦争に関して、誰も本当の意味では責任を取れないという恐ろしさに、終始重苦しい気持ちだった。特に特攻隊についての章は。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

亡くなったことをきっかけに手にとって、あぁ、どうして生きているうちにちゃんと読んでおかなかったのかと後悔。

戦略がない、精神論だけ、先の対戦の反省が今の日本に活かされているのか、いや、これからこそ、この退潮の時代を精神論でなくどう切り開くべきなのか作者の声を聞きたかった。

最近、組織について考えることが多く、エリートを集めた軍部も、自分の周りの小さな組織も、病理は一緒なのでは、という気持ちになった。

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2021年10月13日

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