あらすじ
●歴史的に見ても、多くの偉人が志を持って生きていくことの重要性を解いてはいるが、志とは何なのか?それはどうやって育まれるものなのか?等について言及されたものはほぼ見当たらない。
●グロービスも志の涵養を謳ってはいるものの、具体的な方法論などについて議論することは今のところできていない。探し続けることが重要というメッセージに留まっている。
このような問題意識の中、30名近い、様々な分野で活躍する人たちにインタビューをする中で見えてきた、「志が生まれ、育っていくプロセス」に関する調査結果を書籍化することを通じて、志を探す意識の高い層への刺激(どうやって「志」を見つけた人が多いのかという情報を通じて自らを振り返る)とヒントを与えたい。
【主な内容】
第1章 「志」とは何か
第2章 志醸成のサイクル
第3章 志のサイクルに影響を与える要素
第4章 志の成長の方向性
第5章 事例編
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
久しぶりに読み直した。
志と聞くと大きなもの 少年を大志を抱けのような感じを受けてしまい自分には志と呼べるようなものはない という印象を持っていたが、志にも小志と大志があり、大志を抱き成し遂げた多くの偉人たちも小志の積み重ねで大志を抱くようになったこと、志とは身近にあり、一歩一歩積み重ねていくものだということを改めて理解しました。
目標もって行動することは大事なことだが、これを志と呼んでしまうと多くの人が拒否感を示すと思うし、「俺らプロ野球選手とか目指しているのではないし」って感じの感想を持つと思うが、小志の積み重ねと理解し、今を生きるための糧となるものだと思えるようになりました。
多くの人に読んでもらいたいとを思う一冊
Posted by ブクログ
ここのところのマイキーワードでもある志。ビジネスにおけるこの志のありようが、豊富な事例から科学されていて、なるほどとうなづくこと多し。様々な過程をへて、最終、志が社会性をもったり利他的になったりすることに収斂していくという解説には、とても腹落ち感がありました。あせらずとも、しっかりプロセスを踏んでいけばおのずと道は啓けるもの、再現性の高いプロセスに分析されているところがとても魅力的です。
Posted by ブクログ
グロービスMBA受験を考えるにあたって、必ず問われるであろう「志」について書かれた本。いまの自分にははっきりとした志が見出せず、手に取った本。
志の定義を「一定期間、人生をかけてコミットできるようなこと(目標)」と定義して、前半は、その発生→醸成サイクルをロジカルに整理しつつ、後半(第5章)は、8人のビジネスリーダーのケースが書かれている。
正直、前半は「志」という形として見えないモノを構造化しているので、断片的で読みづらかったが、自分に翻って考えるキッカケにはなった。後半(第5章)は事例なので、それぞれの人の価値観、志を時系列で知ることができ、少々圧倒もされたが、おもしろかった。
志醸成サイクルのどのフェーズにおいても、高いエネルギーレベルで、自己研鑽と自己批判(客観視と自問自答)が必要。
志を見つけれず悩んでいた人に、小さな志をたくさん書いて大きな「志」を書いてみせたエピソードに共感。
Posted by ブクログ
志があまり高くない人に対して、「どうすれば、志を高く持てるか」に関心があり、読んでみました。
しかし、「志がどのようなプロセスで醸成されるか」や「事例」でも最初から志が高い人を取り上げているなど、自分の感心ごとに対しては、あまりフィット感がありませんでした。。。
以下、印象に残っている部分を紹介します。
・志の醸成サイクル
①達成への取り組み
②取り組みの終焉
③客観視
④自問自答
⑤新たな目標の設定
・最後は人間力
→論理や言葉を超えた力の存在、何事にも絶対に逃げずに向き合い続ける。諦めないことが大切
Posted by ブクログ
イノベーションを起こすヒトは、強いこだわり≒志を持っている
自分には、志と呼べるものがあるだろうか?
「スポーツに関わる仕事がしたい」
「スポーツを愛するヒトの喜びに貢献したい」
果たして、それは、社会的にどれだけの意味があるだろうか?
単なる趣味ではないか?と自問する日々
KS棟の一階に、佐野所長の推薦図書としておいてあった
皆さんの反応、皆さんの持つ志ってどういうものなのかを聞いてみたかったので、この本を選んでみた。
読み返してみて、一年の始まりには、悪くないチョイスだったかな・・・
一定期間:2~5年が最低の身近さ。行動目標とは違う
人生をかけてコミット:活用可能な「時間」「意識」のかなり多くの割合を、自らの意志に基づいて自主的に咲いて取り組んでいること
一定期間、人生をかけてコミットする目標=小志
一生涯を通じて達成しようとするもの=大志
たいてい、小志を積み重ねることで、大志にたどり着くケースが ほとんど。
『将来への志は常に高く持ちなさい、そして、その足元のことをしっかりとやり遂げることこそが、その志に到達する最も近道なのだ。』
自分の仕事の成果の意味合い、自分の所属する会社の状況などを、他者や世の中と比較する
他者との比較を通じて、自分自身の立ち居地、実力などを理解し、位置づける
自社、自業界からの論理からいったん抜け出し、自分の属する組織の取り組みを他業界や一般的なビジネスの仕組みと比較してみる
比較の際には、小さいことの仲にもヒントがることを忘れないようにする
今まで気にならなかったことが気になったとき、何か心に漣が立つのを感じたときには、そのこととしっかり向き合ってみる
比較を可能とするために、「社外のヒトとのネットワークの構築」「社内移動、社内プロジェクトの機械などを有効二活用する」「社内外の情報を貪欲に取りいく」
自分は本当にしたいことは何なのか?>Bad question
自問自答は、客観視との行き来のプロセスの中で行うのが大事
自分自身の強み、弱みを他者との比較などを通じて問う
自問自答する時間、空間を確保する(日常の流れを断ち切ってみる
自問自答した内容を文字にして、振りかれるようにしておく
自分の思いを誰かに話してみる
自問自答のプロセスは苦しい時間だが、そこから逃げない
自問自答フェーズで良く考えて準備状態を高めておく→他者から与えられる機会に敏感になることができる
さまざまな人的なネットワークを構築しておく
他者が必要とするような、明確な強み(コンピタンス)を確立しておく
社内外の情報に敏感に、チャンスを積極的に摂りにいく。そのための能力開発を怠らない
悩んだら行動してみる
志の存在が当てる三つの効用
困難な状況を乗り越える、学び続ける精神的な支え
リーダーシップを発揮して、周囲を巻き込むための旗
自分の取り組みが間違っていないか、心のアンカーとしての役割
私たちは、地球的な視野に立ち、
”食”と”健康”そして、”いのち”のために働き、
明日のよりよい生活に貢献します
どれぐらい共感できるだろうか。。。
時折、自らが設定した志に立ち返り、それを忘れないようにする
他人を巻き込む場合に、志をわかりやすい言葉で明示し、常に共有できる状態にしておく
高いエネルギーレベルを維持し、ことに当たり続ける
まだ、志といえるものは、見出せていない。
自分がしたいこと、自分が貢献できそうなことを、こなしながら、
大志を探していく。
考えた思考経路をメモしておくこと。
そこに日々肉付けしていく。
Posted by ブクログ
仕事に全力投球している人たちの事例を基に、彼らがなぜ実績を上げ続けることができる理由を調査した一冊。
※読んでから3ヶ月以上時間がたっている章があるので、もう一度読んだ上でレビューを書く必要がある。
Posted by ブクログ
この本の出版記念講演会に行ったので、復習の感じで読めました。
本の内容と講演会の内容が混ざっているかもしれませんが、
・坂本龍馬も最初から大政奉還を狙っていたわけではないのと同じで、現代のビジネスリーダーたちもそれぞれ紆余曲折を経て今に至っている。
・ただ、その紆余曲折の間も、そのときの「小志」に向かって必死に取り組んで、それが何かしらの終わりを迎えたときに、客観的に振り返りをしている。
というのが印象的でした。
ここで言う「志」とは、「一定期間人生をかけてコミットすること」であり、では、自分はどうなのか?人生かけてコミットしてんのか?ということを改めて客観的に考えてみたいと思います。
ここで難しいのが、いきなり主観的に自問自答をしても答えは出ないらしいということですが。。。