あらすじ
全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。「ギバー(人に惜しみなく与える人)」「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」「マッチャー(損得のバランスを考える人)」もっとも成功するのは誰だろう。他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない?――それは大きな誤解だ。これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンでこの考え方が役に立つだろう。一橋大学大学院教授・楠木建(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の監訳と解説で、日本初デビュー!「世の“凡百のビジネス書”とは一線を画す一冊だ!」
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Posted by ブクログ
自己を犠牲にして相手に与えるギバーではなく、他者の幸せを実現するギバーとして振る舞える人が一番成功するという本。
とはいえテイカーは一定数いる中で、どう疲弊せずにギバーとして振る舞えるのか(寛容なマッチャー)のヒントも教えてくれている。
どうやってギバー、マッチャー、テイカーを判断しているのかそのアンケートをみたい!と期待したがそれは出てこなかった。
成功を手にするだけでなくより良い世の中を作るためにギバーらしい振る舞いが自分にできるのか都度都度立ち止まって考えることになりそう。
ペンシルバニア大が最古のビジネススクールを持っているのを初めて知った
Posted by ブクログ
人間の行動心理をGIVE&TAKEという尺度で捉え、ビジネスでの成功するパターンを疫学のような、様々な実験結果をもとに検証した本。
ギバーは、無償で人にアドバイスや手助けをしてしまう人
更にギバーには、自己犠牲的なギバーと他者志向的なギバーに分かれる
テイカ−は、利己的で自分の利益を最優先する人
マッチャ−は、GIVEとTAKEのバランスをとろうとする人
の大きく4分類として、最も成功するタイプは、どのタイプになるかわかりますか?
結論を先にいうと
他者志向的なギバーの人が最も成功している。テイカ−に食い物にされる危険はあるものの長期的な視野では、ギバーが成功している。
相手にとって、良い結果をもたらすことを第一に考え相談に乗り、応対している営業マンのほうが、自社製品を押し付け売り込む営業マンより成績は上になる。
まえがきに楠木さんが書いてあるとおり、「情けは人のためならず」を証明したのが、本書なのかもしれない。本書の内容は、すんなりと受け入れられるのは私が日本人であることも大きいかもしれないと思える。
Posted by ブクログ
ギバーであることの恩恵は時間とともに大きくなっていく。リスクもあるが、長い目で見れば、素晴らしい結果をもたらしうるのだ。
重要なポイントは、ギバーが「受けとるよりはるかに多くを与える」ということである。
人に尽くしすぎてしまうと思う人もいるだろうが、将来助けてくれそうな人が誰かなんて、必ずしもわかるわけがないのだ。
非常に才能のある人は他人に嫉妬されやすく、嫌われたり、うらまれたり、仲間はずれにされたり、陰で中傷されたりする。ただし、これがギバーであれば攻撃されることはない。むしろ、ギバーはグループに貢献するので感謝される。
人間は「他人がしてくれたこと」より、自分が「してあげたこと」に関する情報をより多く手に入れる。自分がした努力はすべてわかっているが、パートナーの努力については一部を目撃するにすぎない。だから、誰が偉いのかを考えるとき、自分自身の「してあげたこと」をよりわかっているのは当然だ。
互いの貢献度を正しく判断するカギは、「他人がした貢献に注目すること」である。それには、自分自身がやったことを評価するまえに、相手がしてくれたことをリストにするだけでよい。
うまくいかないときは自分が責任を負い、うまくいっているときは、すぐにほかの人を褒めるのである。
教師が生徒の可能性を信じると「自己成就予言」(他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待どおりの結果を実現すること)が働く。教師が生徒を「伸びしろがある」と信じたことで、その成長に大いに期待をかけたからなのだ。
つまり、成績のよくない生徒や、差別を受けているマイノリティグループの生徒の成績と知能検査のスコアを向上させるには、教師が生徒に対し期待を抱くことがとりわけ重要だということなのだ。
自分よりも他人のために選択するとき、より的確で創造的な決断が下せる。自分を中心に考えると、エゴを守ろうとすることによって決断が歪められるだけでなく、考えうるあらゆる局面に適した選択をしようと悩むことになる。
しかしギバーがごく当たりまえにやっているように、他人を中心に考えて選択すれば、エゴや比細な事柄に振り回されることは少なくなるだろう。ギバーは全体を見て、ほかの人びとにとって一番大切なことを優先させるからだ。
ギバーにとって有利な交渉術がある。それは「アドバイスを求めること(アドバイス・シーキング)」だ。最近の調査では、自分に権威がない場合に人に影響をおよぼすための、驚くほど効果的な方法であることがわかっている。
人にアドバイスを求めることには四つのメリットがあるという。それは、①情報の獲得、②自分の身になってもらえること、③相手とのかかわり合いを強める④ごますりである。
「他者志向」になるということは、受けとるより多くを与えても、けっして自分の利益は見失わず、それを指針に、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのである。
他者への関心に自己への関心がかなり結びつけば、ギバーは燃え尽きたりやけどしたりすることが少なくなり、成功しやすくなる。
ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因なのである。
ギバーは、与えることに時間とエネルギーを注ぎ込みすぎるせいで燃え尽きるのではない。
困っている人をうまく助けてやれないときに、燃え尽きるのである。
与えることも、同じ分野でやり続けると身も心も消耗してしまうが、貢献する対象を別の人びとに広げることで、もっとよい結果を得られる。
自分の幸せをかえりみず与え続ければ、精神的・肉体的健康を害するリスクが高まることを発見した。しかし、他人のことだけでなく自分自身のことも思いやりながら、他者志向的に与えれば、心身の健康を犠牲にすることはなくなる。
一日に一つずつ与えるよりも、一日にまとめて与えた人のほうが幸福度が増した。
ボランティア活動の「百時間ルール」。このラインを限度に設定しておけば、大きなパワーが得られ、疲労感がもっとも少ないのである。
年間百時間は、割ると、週わずか二時間だ。
自己犠牲タイプのギバーは他者志向のギバーより助けを受けることがはるかに少ないのを発見しており、そしてそれは、精神的にも肉体的にもダメージをおよぼすことがわかっている。
また、社会的支援の久如が燃え尽きにつながると結論づけている。
それとは対照的に、他者志向のギバーは、自分自身の幸せを守ることの大切さを理解している。
いまにも燃え尽きそうになると、他者志向のギバーは人に助けを求め、やる気や気力を維持するのに必要なアドバイスや協力を仰ぐ。
周囲からサポートを受けることこそ、燃え尽き防止の強力な特効薬だ。
自分のためにお金を使っても、幸福度は変わらなかったが、ほかの人のために使った人は、幸福度がかなり上がった。
これは他者志向の与え方であり、助ける相手を自分で選んでいるから、気分がよくなるのである。
経済の専門家はこれを「倫理的満足感」と呼び、心理学者は「ヘルパーズ・ハイ」と呼ぶ。
最近の神経科学の証拠では、与えることによって脳の報酬中枢が活性化することがわかっており、人の利益のために行動すると、そこから喜びや目的意識などの信号が伝達されるのだという。
こうした恩恵は寄付だけに留まらず、人のために時間を割いたときにも得られる。
ボランティア活動をすると一年後、幸福度、人生への満足度、自尊心が高まり、うつ病が軽減したのである。
どのくらい与え、どのくらい受けとるかは動機や価値観によって決まるもので、その人の性格とは無関係である。
「感じがいいか悪いかは、その人が自己中心的か他者中心的かということとはまったく関係ない。これらは別個のものであり、正反対のものではない」とかく見落とされがちだが、無愛想なギバーもいるのだ。
交際中のカップルはーとりわけ愛し合っている場合、自己犠牲のギバーとして振る舞った。パートナーのニーズに共感し、自分自身の利益をかえりみず、相手が望むものを与えようとしたのである。
テイカーとつき合うときには、マッチャーになればいいのだ。ただし、最初はギバーでいたほうがよいだろう。情頼は築くことこそ難しいが、壊すのは簡単だからだ。それでも、相手が明らかにティカーとして行動したら、ギバー、マッチャー、テイカーの三タイプを使い分け、ぴったりの戦略をとるのが得策だろう。
Posted by ブクログ
★きっかけ
紙1枚読書法で紹介。自分はギバーの精神で仕事をしているが、自己犠牲感も否めない。どうしたら自分を大切に仕事ができるのか気になる。
⭐︎この本を読んで知りたかったこと
自分は自己犠牲ギバーな気がする。抜け出すにはどうしたらいい?
⭐︎分かったこと
他者思考ギバーを目指す
①頼り合うことは強さ
相談相手は自分の時間を使って相手をしたのだから…と味方になってくれることが多い。アドバイスをもらう時は「◯◯さんが私の立場だったらどうしますか?」頼り上手になる。
②自分自身の幸せを守る
自己犠牲ギバーは自分をないがしろにして燃え尽きる。
何かを交渉する時や自分を扱う時は、自分の代理人(恩師や師匠)を心に召喚させる。代理人が自分のことを交渉する時は引かない。
また、仕事であれば「自分は子どもたちを育てるために仕事してる」なども有効?例えば有休の交渉など。
③他者思考をもつ
自分の利益ではなく、チームや周りの人の幸せを考える。
×相手の感情を想像
◯相手の考えていること、頭の中を想像
この場合、私だったら…と考えがちだが、そうではなく、相手の頭の中を想像する。
やっっっと読み切れた……
時間かかりました〜〜〜
海外の事例大量な本はきつい。。
キュッとしたら1/5くらいの量になる本だよ…笑
前半の「ギバーの人の考え方ってね」的な話を読みながら、そうだよねと同意することが多くてやっぱり私はギバー思考だなと思った。
日本人は多そうだよね。
目の前にテイカーが現れた時は、マッチャー2、ギバー1/3で対応するといい。
ヘルパーズハイ!初めて知った言葉。献血好きなのも人助けしてる感感じて好きなんだろうな。
ボランティアは週2時間が一番気分が良いらしい。