【感想・ネタバレ】働きながら、社会を変える。 ― ビジネスパーソン「子どもの貧困」に挑むのレビュー

あらすじ

いまの仕事だけで満足できる?
外資系金融機関で働いていた26歳の著者は、ある出来事をきっかけに、同世代の仲間を募って風変わりな組織を立ち上げる。目的は、みんなの空き時間を集めて貧困をなくすこと。 取り組むテーマに選んだのは、児童養護施設を通じて知った、日本社会を蝕む「子どもの貧困」問題だった―― リアルな体験を踏まえて身近に潜む「機会の不平等」を明らかにし、一人ひとりにできることを問う一冊。世の中は、一人の英雄によってではなく、みんなが少しずつ変わることで変化する。 ※この本から得られた印税収入については、税金を除いた全額が児童養護施設「筑波愛児園」に寄付されます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事で児童養護施設関係の知識を入れなおさないといけなかったため、読み返した。
ビジネスパーソンが社会課題に関わることがタイトルになっているが、児童養護施設の状況や統計的情報を理解する上でも役立った。

仕事で必要な知識について個人用メモ。

・普通学校が特別支援学校かで進路を迷った時について。特別支援学校に行くことのメリットは自己肯定感をはぐくむための成功体験が積むことができる。一方デメリットとして、将来の仕事が決まってしまう。普通学校に行くことのメリットはその反対。劣等感を感じ続けるかもしれない一方で、将来の選択肢は広く残せる。

・そういう子がヤンキー風になるのも、勉強やスポーツなどで劣っている子どもが居場所を得るための手段だったりする

・学童6人に対して職員1人が採用されるが、多くの場合職員は交代制で仕事をしているため、一回に見る子どもの数は平均10人。

・児童養護施設にいる子どもの、23.4%が心身障害を抱えている。その内訳としては、知的障害が最も多く1/3を占める。

・子どもたちの逆境を乗り越えたときの強さ。

・OECDによれば日本の家族・子ども向け支出は、高齢者支出と1:11。(正確に理解していなかったため、改めてメモ)

・施設職員の精神的な負担。1:結果の不明確さ、2:罪悪感、3:無力感


あと印象に残ったフレーズをメモ。
「死ぬほどの貧困を除くと、開発途上国における貧困お国内の貧困のどちらがより深刻なのか、僕には判断できなかった。マイクロファイナンスの活動と関連してカンボジアの農村に泊めてもらったことがある。ガスも電気も水道もない生活だったけれども、そこには家族や村人たちのつながりがあり、笑いがあり、日々の楽しみがあった。それに比べて国内の貧困にはもっと陰鬱な印象を持っていた。もちろん、餓死になるリスクは国内の方が低いのだろうけれど、本当にどちらがより幸せなのかは分からなかった。」

「自力で逆境を乗り越えてきたと考えている人は、自身の自己肯定感とそれに基づく「努力できる才能」について、誤解していることがあるかもしれない。苦労して何かを成し遂げた人は、その拝見にある不断の努力を自らの精神力の賜物と考えることが多い。でも、それは正しくない、努力できる強い心は、自分自身の気質や自己決定だけでなく、自分以外のだれかとともに過ごす日々によってはぐくまれるものだ」

「この技術革新とグローバル化は止まらないし、止めるべきでもないということだ。低所得に落ち込む先進国の人々がいる一方で、新たなチャンスを与えられ、貧しさから立ち上がって豊かな生活を手にすることができる開発途上国の人々がいる・・・重要なことは、グローバル化を止めようとすることではなく、グローバル化の結果貧困に陥ってしまう可能性がある人々に対し、どのような社会保障を提供していくのか、という点にある」

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2015年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意外かもしれませんが、この本を読む時には手袋をしなくてはなりません。 著者の熱い思いに火傷します! 熱意をもって挑む姿勢に、心が震えて一気に読みすすめました。

内容の柱は自分が今まで悶々と考えてきた内容とほぼ一致。 意気込みの部分。子供への思いや社会の役割についての部分などが。 同じように考えている人が存在することに喜びを感じました~~ でも同時に、行動力とかいろいろなものに嫉妬しました。  行動って大切!!  

子供に興味がある人、社会的な暴力に断固反対の人、日本変えたろやないかいって思っている人、優しさは兼ね備えているけど熱意に着火されていない人。 読んでみ!! 

なんで児童養護施設を始めとした「子供をまもる仕組み」が弱いのか。

なんでこう言う実情を、知らない大人がいるんでしょう。 

知らないままでは、いちゃいけない現実を、本を通して覗くことになります。 
でも、氷山の一角・・・の、表面でしょう。  

そんな説明しづらく、お金のこととか文章じゃ表現しきれないことを、本業の数字を活かしてデータに現し、根拠論文なんかも引っ張って説明してくれている部分は、非常に勉強になりました。 
引用している偉人の本も、孫引きじゃなきけど、読みたくなる! 

医療・福祉・教育に関わる職種だけではなく、どんな業種も社会を変えることができます。 その思い、一緒に共感しませんか??

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2012年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分なりのアンテナでひっかかった部分を。

「行動のないところには何の変化もないし、行動を何もせずに現状を批判するのは虚しい。本当に世の中をよりよい場所にしたいのなら、自分自身を見つめなおして、まず自分自身から、次に自分の身のまわりから変化を起こすことだ。一人の行動はそれきりで終わらないようにすることができる。一人の行動を見た10人が新しく行動を始める場合がある。だから、自分の行動がもたらすインパクトが小さいとはじめからあきらめずに、行動を起こすとよいと思う。」

「当たり前のことかもしれないが、本業を持っている人は、本業でしかるべき成果をあげてから他人のための活動を始めるべきだと思う。自分のことをちゃんとできてこそ、他人のための活動ができるというものだ。 それに、まっとうにお金を稼ぐこともまた重要な社会貢献だ。」

「言い出したら、一人になっても続ける: 僕が何があっても守ろうと思っていること。それは、『成功するまでは、最後の一人になるまでこの活動を続ける』と宣言し、態度で示すことだ。」

「パートタイムの活動であっても、世界をよりよいものにできる。情報技術が進歩し続けている現代においては、その可能性は飛躍的に高まっている。もちろん難しさもあるけれど、パートタイムゆえの強みはあるはずだし、僕たちはその強みを最大限に活かした活動をしようとしている。」

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2012年05月12日

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