【感想・ネタバレ】グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へのレビュー

あらすじ

原書は、米アマゾン担当者が選ぶ2011年ビジネス部門の第1位!

これはグーグルの物語である。
グーグルは何を考え、何をめざしているのか。
『マッキントッシュ物語』でアップルの全貌を暴いた著者が、巨人の内側に密着取材。
これまでベールに包まれていた謎を解き明かす渾身のドキュメント。
徹底的な隠蔽戦略で見つけたネットの「金の鉱脈」、ジョブズが憎んだアンドロイド携帯、中国市場での失態、フェイスブックに挑むグーグル+、クラウドコンピューティング戦略。
誰も描かなかったグーグルの歴史のすべてが、ここにある。


【各紙の書評】
・グーグルの興隆というエキサイティングなストーリーを、これほど深く描いた本があるだろうか。(ボストン・グローブ紙)
・レヴィはアメリカ屈指のテクノロジージャーナリストだ。彼は、これまで書かれたどのグーグル本よりも、面白い本を書き上げた。グーグルに関する本はこれからもたくさん出るに違いない。だが本書ほど、グーグルを生き生きと描き出すことができるものは稀だろう。(ワシントン・ポスト紙)
・世界で最も影響力のあるネット企業の思考を読み解く、最高の入門書だ。(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

グーグルの設立から成長するまでが非常に細かく書かれており、素晴らしい。

■特に面白かったこと
・グーグルが検索技術を開発した当時、バイドゥも含めて同じことを考えている企業が多かった。
グーグルが生まれたのは歴史的必然であり、グーグルが成功したのはプロダクトへの信念と自由な環境にあった。

・社内への情報は非常にオープンだったが、社外に対しては非常に情報を隠していた

・内製化にこだわり、自分たちでデータセンターを設計・運営してしまう

・ある意味インフラ企業としてどうあるか、という考え方

・非常に選民的で、その基準は大学の偏差値と成績

・コードイエローという非常事態宣言があり、その宣言がなされるとチームのリーダーには黄色のタンクトップが渡され、自由に多プロジェクトから人を抜くことができた

・社員の人事上の等級は明らかにしない。なぜなら明らかにすると意思決定や議論にバイアスがかかるから

・遊び心を非常に重要視しており、エイプリルフールを大切にする

・アンドロイドアプリには異常にオープンにも関わらず、広告に対しては強く検閲を行っている

・グーグルユニバーシティというものがあり、ギリシャ神話や文芸創作、ワインまで教えている

・IPO後は日々の株価の上下で従業員の生産性も上下した

・大企業からはグーグルが生まれなかったし、グーグルからはfacebookは生まれなかった
 ー文化の違い、そして新規のものを生まない意思決定の仕組み(機会費用で考えてしまうなど)

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2012年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"ツェルはペイジがどういう人間なのか初めてわかったような気がした。どうしたら目の前の人間を助けてあげられるかということより、10年後に人類に最大限の社会的インパクトを与えられる大がかりなサービスとは何か、ということで頭がいっぱいになってしまう。そういう人だった。" p384

"しかし、SNSは基本的に友人からの個人的な推薦やアドバイスのほうが全人類の英知とそれを代表するグーグルの検索エンジンより価値の高い情報を提供するという前提に基づいている。それはグーグルではまったく受け入れられない考え方だった。" p594


googleの最大の弱点は、技術のみを信仰する文化じゃないかな。
技術は確かに問題を解決するし、インパクトを与える。
瞬間的には。
だけど、それを受け取るのが人であって、その凄い技術が提供するものの価値を決めるのは結局人であるというところを見落としたからFacebookに出し抜かれたんだと思う。
まぁ、まだ負けたわけじゃないだろうけど。(資産的にはまだ大きな差があるし)

自分が世界の中心でありたいgoogle、
人の欲望をよく理解しているFacebook、
その次は・・・

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2016年04月09日

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