【感想・ネタバレ】死者のための音楽のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

井戸、鬼、巨鳥の話が個人的に好きだと思いました。
井戸の中で彼らは今も彷徨っているのでしょうか、自分が普段歩いている地面の下でうごめく影を思い浮かべました。
鬼の話は、かなりなまなましく感じました。血に濡れたような桜の花弁、鬼の気を引いて異世界へ行ってしまった気弱な弟のことを考えると切ない気持ちになりました。
最後に、巨大鳥の話。何でも願いが叶うというのも考えものだなあと思ってしまいました。鳥はただ恩返ししたかっただけなのでしょうが。ラストはかなりショックでした。

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2021年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な時代に跨って描かれる、恐ろしくて切ない物語。
お気に入りは、表題作の「死者のための音楽」。全編を通して親子の対話で描かれている作品。この世じゃなく、あの世のでもないどこか別の世界で行われているかのような会話に惹き込まれてしまいました。

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2018年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの世とこの世の境界を曖昧にする、不思議で切ない7篇。時代も場所もさまざまな設定なのに違和感がなく、どこか懐かしい昔話のような世界が広がっている。
特に好みだったのは「井戸を下りる」「黄金工場」「未完の像」「鬼物語」「鳥とファフロッキーズ現象について」。もうほとんど全部好みだった。
どの物語も、読んでいて悲しい予感がある。きっとこの先悲しいことが起こると分かっていて読み進めるのは辛いけれど、その予感を裏切らないで最後にしっかり切ない気持ちにさせてくるところが良かった。
この切なさは登場人物たちの愛情によるもので、どの物語にもみんなが生きた証があった。余韻に浸っていたい。

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

7話の中篇集。
「鳥とファフロッキーズ現象について」がとても切かなった。
3代に渡る「鬼物語」は、オチがないけど、終わることのない鬼への恐怖が不気味だった。

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2014年02月17日

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