【感想・ネタバレ】耳袋秘帖 妖談うつろ舟のレビュー

あらすじ

曲亭馬琴も書き残した江戸版UFO遭遇事件と目される「うつろ舟」伝説。海辺に流れ着いた異国風の女の裏には何があるのか。幽霊を食った男、深川の白蛇、牢から忽然と消えた男……さまざまな怪奇が入り乱れる中、闇の者たちとバテレンさんじゅあんの謎を根岸肥前守はついに解き明かすのか? 大人気妖談シリーズ、堂々完結篇!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

海辺に流れ着いた異国風の娘。美女付きの安房に直営地を持つ旗本の元へ。
道端に倒れる酔っ払いの男から3文を奪った男をとらえてみると、自分の名前を「じゅあん」と言う。
白蛇が舟を追って川を渡り、ついて来たと言う。
不思議な事件を追うと、事件の裏にまたしても耶蘇教のさんじゅあんの影が。

芸者の行方不明事件から小力がきになる椀田。
本気で嫁にとやっと言えた。

言葉で人を操るさんじゅあん、元々のところは小悪党なだけかもしれないが、誰しも持つ不安や不満をもっともらしい言葉と教えで、幸福感を与えるやり方は、大きなうねりとなった。市民ばかりでなく、そこの金儲けを見つけた、幕閣にまで力が及んでいた。

読むものを飽きさせない筆力はさすがだ!
妖談シリーズ完結編。

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2018年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

耳袋秘帖~妖談編~の第7弾にして完結編。
でも、わかったようなわからなかったような終わり方だったよ。

江戸の暗殺集団「闇の者」のラスボスはハッキリしないまま、とりあえずそれを指導していた隠れキリシタンの「さんじゅあん」さんは亡くなりました。

この巻では、マグダラのマリアさんみたいな人が出てきたてたけど、うまく筋がまとまっていたかは微妙…。
部下の椀田さんの恋が実ったのだけはハッキリわかったけどね(笑)

生きていくってことはとても大変で、自分の生き方に不安を抱かない人はなかなかいないし、そこに行動の指針をズバっと示してもらえると、自分で考えるよりも楽だから、それに従っちゃうって人は多いのかもしれません。

宗教を信じるのって、案外その方が楽だったりするからってのもあるかもね。
言葉は悪いけれど「神さまがこうしろって言ったんだもん!」って言い訳になったりもするし…。

妖談編としてはこれで完結だけど、別の方向から耳袋シリーズは続いていって、そのうちスッキリしなかった部分が解明するのかもしれません。
まぁ、適度に楽しめたシリーズでした。

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2016年01月23日

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