あらすじ
連続殺人犯は、自らを過剰な鬱状態に陥った“ディープ・ブルー”と名乗った。被害者はいずれも将来ある若い女性。死者に共通するのは、顔面に濃紺の塗料をスプレーされていること。だが犯行の目撃者はなく、犯人の性別すら不明。そんなある日、私がブルーと名乗る人物からラジオ番組『大塚綾子の電話人生相談』に涙声の電話。「つぎの殺人を抑えられないんです」と!
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Posted by ブクログ
主人公はテレビ、ラジオで活躍する評論家。刺殺後に顔面をスプレーで真っ青にされる殺人事件が連続で起こっている中、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組の電話相談コーナーで、とんでもない相談者が現れる。その相談とは『次の殺人の衝動を抑えられない』というものだった。果たして真犯人からの電話なのか。。
犯人と思われる人物が二転三転、四転五転していって、終始次はどうなるんだと思わせるストーリーでした。またミステリーの部分だけでなく登場人物たちの心の苦痛、鬱状態の説明が細かくて(こっちが主眼の物語だと思います)感情移入してしまいました。少し短いかなとも思いましたが、展開が速くすっきり読めたのでよかったです。