あらすじ
服、裁ちて福呼ぶ人。南洋裁店店主・南市江(みなみ・いちえ)。たった一人のための服を一着一着心をこめて作る人。ある時は別れの調べと共に淡い恋の行方に耳を傾け、またある時は気高き女性の門出を祝う服を織る。託された朱色の布地に着る人を思い浮かべる時、言葉にしない真心を知る。これは、服と人とのせつなくも心躍る物語。
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Posted by ブクログ
恥ずかしいながら、一巻を読んだ時点での評価は、背景が真っ白でいかにも女性雑誌で連載しているような漫画だなあ、というものでした。
二巻を読み進めながら、そんな印象がじわじわと覆りました。
二巻での、「お客さんのコンプレックスにまでわざわざ付き合うのか」、という部分が特によかったです。
地味な女の子が服でガラリと変わるシンデレラ・ストーリーは多いけれど、あまり二の腕をだしたくない、という女の子にじっくり付き合う一針が心に残ります。
蛇足。
作中の台詞、「うううん」をてっきり誤植かなにかかと思っていました。
癖になる響きです。