【感想・ネタバレ】おとぎのかけら 新釈西洋童話集のレビュー

あらすじ

母親から育児放棄されかけている幼い兄と妹は、花火大会の夜にデパートでわざと迷子になる。公園で出会った女に連れて行かれたマンションで待っていたのは、甘いケーキと、そして……(迷子のきまり ヘンゼルとグレーテル)。「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」など誰もが知る西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡いだ、美しくも恐ろしい7編を収録した短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

西洋童話をベースにして、しっかりとジャパニーズホラー(?)な感じに仕上げられてる…!
もう、全体的にくらーーーーい感じではあるし、しんどいけど、後引く感じではないかな…と。
濃紺な世界が広がってます

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

6編からなる短編集
どれも少し闇があるお話で、なんともゾワゾワする読後感。

『迷子のきまり』
死ねないから生きるしかありませんから。
『カドミウム.レッド』
あるがままでいいじゃないですか。
そんなに頑張らないでニコニコしていたらいいのですよ。

ちょっと恐ろしいお話の中にも、心に泊まる言葉があってよかった。
私は『カドミウム.レッド』が好きだった。

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2024年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本来残酷だと言われている西洋童話を現代に置き換えることで、より残酷かつ風刺的に感じた。文章が美しかった。
7編のうち「シンデレラ」だけがわかりやすいハッピーエンドで、1番好きだった。
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「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」……誰もが知っている西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡ぎだした、耽美で鮮烈な現代のおとぎ話7編を収録した短編集。

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2023年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・答えは単純だったのだ。望まないことは叶わない。何をしたいのかわかっていないわたしが待ち続けても、何も起こるはずはなかった。

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2023年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

西洋童話をモチーフにした短編集。
現代の日本が舞台になっているのに不思議と幻想的で禍々しく、まさにダークファンタジーの世界観。毒々しくて耽美で、ゾクゾクした。

ヘンゼルとグレーテルがモチーフの『迷子のきまり』とシンデレラがモチーフの『金の指輪』がお気に入り。
『金の指輪』の、なんだよちくしょう!お幸せに!!と言いたくなるような素敵な終わり方、とっても好きだ。

マッチ売りの少女がモチーフの『凍りついた眼』も男達の歪んだ一方的な欲と、後味の悪い結末のせいで印象に強く残っている。
思い出しただけでなんだか鼻奥に血の臭いが漂う。気持ち悪いし不愉快なのだけど、怖いもの見たさで惹きつけられるような、そんな気分。

大好きな千早茜さんの世界観をたっぷり堪能した読書時間だった。

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2023年05月18日

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