あらすじ
夜闇に包まれた油屋を2人の浪人が襲った。金を渋った亭主を無情にも殺した賊は、突如入ってきた船頭に斬られた。船頭の名は沢村伝次郎(さわむらでんじろう)。一刀流(いっとうりゅう)の達人で元南町奉行所同心だった。訳あって同心から船頭に転身し穏やかな毎日を送っていたある日、伝次郎の親しい船頭仲間が殺害された。怒りに震える一刀流の鋭い剣が悪に立ち向かう。待望の新シリーズ第1弾!
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Posted by ブクログ
時代物小説のハードボイルド。
ある大きな事件を追って、犯人を追い込んだが、そこは権力者の大目付の屋敷だった。
その責任を一人で負い沢村伝兵衛は
同心をやめた。
犯罪の首謀者は逃げ、途中で伝兵衛の妻子までをも殺した。
奉行所を辞めた伝兵衛は、船頭になって技を教えてくれた嘉兵衛という老人とともに生きているが、
船頭仲間の若者が殺された。
3艇の船が盗まれた事件で、探していたのだったが、犯人に騙され殺されたのであった。
前後にあった妾宅で殺された大きな商人と奪われた退勤の事件が結びつく。
船頭に身を窶して仇を探す。
かなりの剣豪なので、描写も他の時代物に比べて比重も大きく、手に汗を握る。かなり男っぽい物語。