あらすじ
数々の失敗ダイエットを繰り返してきた作者・わたなべぽん(165cm・95kg)。人生は、ダイエットしている時期とリバウンドしている時期しかなかったことに気付いて一念発起!研究の果てに行き着いたのが「美人になったつもり」で生活をすることで自然と痩せて行くという方法だった。毎日のすべての行動を「美人ならどうするか」に置き換えて考え、実行することで痩せて行くという魔法のようなダイエット。でもそこにはやはりトラップもあるわけで…。一大ダイエットドキュメンタリー。ラストは思わず泣けます!
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Posted by ブクログ
小さい頃から太っていた著者。気づいたら人生最高の95kgになっていた!便座を割ってしまったことから決意したダイエット方法は、「スリムな美人」の生活習慣を真似することだった!
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2013年に出版されたコミックエッセイ。
もう5年も前で少々びっくり。
出版されてから少し経ってから読んでみて、とてもタメになって考えさせられ、今でも何度か読み返す本になっている。
○良い点
①絵と内容がちゃんとしている
この何年か「コミックエッセイ」というジャンルの本が出まくっているけれど(流行り始めは「ダーリンは外国人」あたりか)、粗製乱造というか、内容も絵もちょっとな…と思うものが結構ある。
それは、文章のみの本とは異なり絵も描けること+エッセイにできるようなネタを持っていること、これらをクリアできる人がそこまで多くないから、「絵は描けるけど内容が大したことない人」あるいは「内容はあるけど絵がひどい人」が著者となってしまうからなのかもしれない。(あくまで想像です)
そんな中、著者のわたなべぽんさんはとてもバランスがとれた人なのだと思う。
絵は丸みのあるシンプルでかわいらしい絵だけれど、とても丁寧に描かれている。よくある「サッと書いた風でほっこりおしゃれに見えるけど、よく見るとすごい雑」な絵ではなくて、好印象。
導入の便座事件はとてもキャッチ―だったし(笑)、実践の例、ダメだった時のこと、試行錯誤、そして何と言っても合間に挟まれる旦那さんのするどい一言。エッセイではあるけれど、ちゃんと話の流れにのって読むことができる。
②説教くさくない
この本のあとに同じ著者のコミックエッセイを何冊か読んだけれど、共通して思ったのが「試行錯誤していて、その過程をちゃんと公開している」こと、そして読者に対し上から目線の説教やアドバイスをしていないこと、という2点だった。
最近は「○○しなさい」系のタイトルの自己啓発本が多く、素直ではない私はむしろそういう本を見ると「絶対買うか!」と思っている。やはり、誰かにはっきりと道を示してもらったほうが楽だと思う人も多いのかもしれない。
ダイエットについてもそういった方向性の本が多いなと思う。「これをやれば○kg痩せられる」というような。
けれど、この本の著者のスタンスは違う。
自分の恥ずかしいところをさらけ出し(それにしてもよく食べていた!)、どうやったら痩せられるだろうと考え、単に体重を減らすのではなく「スリム美人(ただの痩せている人ではなく」になるためにはどうすべきかを考え、時にはうまくいかないこともあったエピソードも交え、自分の成長を語ってくれる。
アドバイスをくれる人たちが出てくるものの、それも決して押しつけではない。全く上から目線の話が無く、ちゃんと悩んで前に進んでくれるのだ。著者が一緒に歩いてくれているようで、私はこういう本が好きだ。
③最後のページが素敵
ダイエットにひとまず成功した著者が街を歩いているシーン。過剰な感傷にひたって語るわけでもなく、無理な笑いに走るわけでもなく、もう少し目標体重まで頑張っていこうという、ここでも「ちょうどいい」ラストが読後感の良さを与えてくれる。
以上より、★5。
ダイエット、家の片づけ等々、著者のわたなべさんはかなり苦手がことが今まであったのだと思う。
けれど、内容を読んでいても、絵を見ても、とても人間的に良い人なのだろうということが感じられる。
この本がヒットしたのは、1年で30kg減ったということや「スリム美人」の真似をするというある意味お手軽なダイエット方法である、ということだけが理由なのではなく、本から感じられる彼女の人間性も大きかったのではないかと思う。
Posted by ブクログ
デブは言い訳が多い。
まさしくその通り。
『美人は髪、爪、歯、肌のケアを怠るべからず』というなりたい美人像をイメージして、『日々 美を育てていく』というのがいい。
自分にご褒美・プチギフト作戦を私も作って、もうひと踏ん張りしてみよう。
Posted by ブクログ
1.本を読んだ目的
無理のないダイエットの事例とポイントを知りたかった
2.読んだ感想
"10キロやせて永久キープするダイエット”の方が、自分にとって取り組みやすい方法や考え方が多かったように思う。
スリム美人ならこうするかも、と思っても、目の前の誘惑に負けてしまう自分がいるので(生理前とか特に!)、そもそも「スリム美人なら…」という考え方で自分の欲求をコントロールできるタイプでは私はないのだと、本を読んでその後1日過ごしてみて実感した(即断)。
そして、わたなべぽんさんの他の本を読んでも感じていたことだが、この本で改めてぽんさんは、真面目で決めたことには取り組み切れる方なんだな…と思った。何事においても、めげずに続ける、のが一番大変だったりする。それができる時点で、十分にすごい。
というわけで、考え方はさておき、具体的なメニューとか、ありがちな事例の対比とか、段階ごとにご褒美を用意しておくとか、参考になることもたくさん書かれていて、自分の生活にも是非取り入れていきたい。
「停滞期に焦らない。特別なことをしようとしない」は肝に銘じておこう。
それに優しいイラストの漫画で、ほんの数十分で最初から最後まで読めるたこともあり、折を見て定期的に読み返したくなる。
3.この本を読んでこう変わる
1)何十kgも落としないわけではないので、5キロずつとは言わず、1キロずつくらいの段階にわけてご褒美を用意しよう。もしくは体脂肪率で安定的に0.5%減ったら、とかも良いかも。
2)言い訳をやめて、5分でも歩くorストレッチする、など、何かしら、運動を取り入れる。
3)自分の思うスリム美人とは?を考えて、ダイエットに関係なくてもそこから取り入れられる習慣を一つ決め手実行(例:歯のケアをする、婦人科系のトラブルはなくす、ネイルはいつもきれいにしておく、など)
4)食事を無理して摂らない。時間が来たから食事、ではなく、身体が欲するから食事、と意識する。