あらすじ
疲れる、疲れがとれない、それは身体のセンサー(目・耳・口・鼻)の使い方がまちがっているからです! 疲れた身体がたちまちよみがえる、藤本式「疲れゼロ」のボディワークの方法。
聞きたくない話や騒音に耳が、ガマンすることで口が、イヤな思いをすることで鼻が固まっている! さらに、パソコンで疲れる、人に会うのが疲れる、マッサージでほぐしてもすぐ元に戻る……などなど、日々つきまとう疲れを感じている方に朗報です。
本書では「立ち続けても疲れない方法」から、「緊張しないですむ視線の合わせ方」、「話し上手になる声の出し方」、「ストレスや不安を感じたときにおすすめのストロー呼吸」まで、すぐにできるシンプルなボディワークを紹介。
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Posted by ブクログ
・耳を引っ張るだけで体が変わる。頭の芯にある蝶形骨の緊張が取れて、体全体のバランスがよくなる。
・背中や腰がこることはあっても、胸や腹がこる人はいない。みんな体の前はセンサーが働いている。体の裏側にセンサーが働いていないためにこりが発生する。
・マッサージしても、外からのストレスですぐ元に戻る。センサーを変えることが必要。
・目、耳、口、舌、鼻など顔の器官を緩めることで、身体全体の芯が緩む。
・現代人は匂いをかがないようにしているので、鼻呼吸の力が弱い。
・座るときはお尻で座らない。両足とお尻の3点にセンサーを持って、3点で座っているイメージを持つと、身体の重さが分散する。
・何故人は体の痛みに敏感なのか? 幸福は感知しなくても生存大丈夫。痛みや危険はすぐに感知しないと、生存が脅かされる。故に痛みには敏感である。
・どこかに痛みを感じている時、痛みの発生個所以外にも体があることを忘れてしまう。故に体の普段感じていない部分を感じるワークをすると、痛みが和らぐ。
<パソコンで疲れている時の対処法>
・物を見ようとするのでなく、物を受け取るように見る。それだけで前傾姿勢がおさまり、首や背中の緊張が削減される。
・頭の後ろのあたりに視覚野がある。眼球ではなく後頭部の視覚野で世界を見ているイメージを持つ。トンボの目で世界を見るイメージ。
・キーボードを押す時、キーボードの上に薄皮一枚あるイメージを持つと、体が楽になる。指先の神経が活性化して、キーボードを強くたたくことがなくなる。キーボードから情報を受け取るような体の働きに変わる。
<人付き合いが苦手を克服>
・人付き合いが苦手なのは、性格とか経験の問題ではなく、体のセンサーの使い方の問題。相手の情報を受け取るセンサーの使い方を工夫する。
・相手の目が見れないというのは、人間嫌いや恥ずかしがりやというわけではなく、そのような目の使い方を知らないだけ。
・目や耳のセンサーの使い方を少し変えるだけで、人と関わるのがすごい楽になる。
・目は見ることに慣れているが、見られることには慣れていない。
・人の目線を迎え撃つのではなく、受け取るようにするとよい。目でなく後頭部にある視覚野で目線を受け取るイメージを持つ。
・人の話も耳で受け取る。耳ではなく耳の奥にある聴覚野で人の話し声を受け取るイメージを持つ。
・人と会うと疲れる時はおへそセンサーを使うとよい。相手とへその緒でつながっているイメージを持つ。自分だけそんなイメージ持ってもどうだろうと思うかもしれないが、こちらの神経の緊張は、相手にも伝わっている。こちらがリラックスしていれば、相手の神経もリラックスする。
<自分の軸を作って守る>
・ストロー呼吸をする。鼻で吸い、口からストローで息を吐くイメージ。
・自分の中に頭、胸、腹の3人の司令官を持つ。
・頭の司令官は頭脳、知識で命令。
・胸の司令官は心で命令。男性は胸の司令官が弱っている場合が多く自分で納得していないことを無理やりやっていることが多い。
・腹の司令官は、体で命令。体だけで動いていると頭を使わなくなる。頭だけで動いていると体を使わなくなる。
・頭の中心に空白があるイメージを持つと、頭の疲れがすっきりする。
・腹で胸、頭を支えてもらうイメージを持つ。3つが揃うと自分の軸ができる。特に胸の司令官が動いていることをイメージすることが重要。
・自分と外界との距離感を保つ。胸から下界の物まで、矢印が出ているイメージを持つ。矢印の距離が、自分と下界の物との距離感である。
・騒音は自分を害さない。騒音の発生源と自分との間に距離があることを理解すると、騒音に悩まされなくなる。
Posted by ブクログ
疲れがとれない・心がブレるのは、目耳口鼻などの感覚器官 センサー の使い方の問題。
疲れはすぐに舞い戻ってくる。
身体の前と後ろ、たくさんの意識があるのは前側。
後ろ側はセンサーの働きが悪い。
(背中が凝ることがあっても、胸やお腹は凝らない)
今自分の身体はどんな感じ?
痛い・違和感など否定的な情報が気づきやすい。⇒防衛反応のひとつ。
■耳ひっぱりエクササイズ⇒身体の芯をゆるめる。
⇒頭の芯である”蝶形骨”
両手で左右の耳の付け根あたりをつまんで
軽く真横に気持ちのいい範囲でひっぱる。
最初は固めの布団などに横向きに寝っ転がって行う。
頭の骨から耳のつけ根を2.3ミリ程度浮かせるようにひっぱり、
そのスペースに空気が通り抜けるような感覚で呼吸をする。
これだけで首筋が楽になる。
◎顔側へひっぱると、耳後ろがゆるみ、後頭部や首後ろがゆるみ広がり、目を動かす筋肉もゆるむ。
◎後側へひっぱると、こめかみあたりがゆるみ、頭が軽くなる。
◎上へひっぱると、アゴの緊張がとれる。
◎下へひっぱると、頭側面につながる、がく関節-肩関節-股関節がゆるみ、
身体全体がリラックスしてあくびしたくなるように感じられる。
■目をゆるめる
目が疲れるとは眼球の奥にある筋肉が疲れている。
パソコンは視野を狭くし、本来自由に動くべき目の筋肉が動かないから。
最初は固めの布団などに寝っ転がって行う。
両目を閉じて、瞼の上から眼球に指をおく。
右眼球には左手の人差・中・薬指の3本の腹の部分で柔らかくタッチ。
眼球のちょうど裏側、後頭部と首の境目の首の深い筋肉にも意識を向ける。
①あるがままの眼球を感じる。
②眼球で呼吸するイメージ
③眼球を動かす。
右に動かすならば、右耳を見るような感覚でゆっくり丁寧に。
眼球の重さを感じながら行うと、眼球の後ろの筋肉を意識できる。
首の深い筋肉の連動も意識する。
④眼球が入っている頭蓋骨のくぼみで、眼球が浮いているのを感じて、
柔らかく動かす。
■舌をゆるめる
言いたいことを言えないでがまんしていると舌が緊張して固まる。
舌は下アゴの骨との間にある、舌骨から始まる。
いろんな方向に動かす。
口は内臓全体とつながっている。
■鼻をゆるめる
人は好き嫌いを鼻で嗅ぎ分けている。
鼻腔で呼吸すると顔の表情が明るくなる。
鼻は鼻の穴だけではなく、鼻の空気の通り道が額、鼻の横、頬骨、上顎骨と広がり、
洞窟のような構造⇒鼻腔(びくう)という。
◎鼻腔(びくう)をつかった発声
目の下 目の上 こめかみ 後頭部
4か所同時に声を響かせ、360度全方向の空間へ広がる感覚で話す。
■お尻で座るのをやめる
座るというのは、両脚立ちに、お尻というポイントが増え、3点で身体を支えている。
背骨は1本なのに脚が二本⇒立ちっぱなしが疲れる理由。
片足立ちで背骨と脚がつながった感覚を意識し、歩くことで自然と取り戻せる。
■パソコンで目を楽に使う方法
画面を見つつ、同時に周りの空間も見るように視野を広げる。
目を凝らすのではなく、受け取るように見る。
これが本来の目の使い方。
画面の情報が眼のほうにやってくるイメージ。
⇒ 日常あらゆる状況で使える。
■トンボの目
後頭部に左右それぞれにトンボのような目があるイメージ。
目は単に情報通過する入口に過ぎない。意識を情報処理へ向ける。
トンボの目で視覚野を意識すると、パソコンの画面を見る目が疲れることなく、
姿勢も自然によくなり、かつ情報の読み取りが早くなり、作業効率が上がる。
また、人と対面するときにもトンボの目は使える。
指先とキーボードの間に薄皮一枚⇒皮膚感覚が活性化し必要以上の力が不要になる。
包丁やペンなど手とモノの間に薄皮一枚を入れることで柔らかく握ることができる。
■疲れない人の話の聴き方
音をうけとるように耳を使う。
トンボの目 耳バージョン
耳の上 頭の側面あたりに聴覚野があり、耳ではなく聴覚野で音を聞く。
■おへそセンサー
自分のおへそと相手のおへそがひとつのひもでつながっているような感覚。
■自分を見失わないためにストロー呼吸
口をすぼめて吐き、鼻から吸う。⇒ハァーではなくフー
■頭 胸 お腹 3人の司令官を持つ。
距離感を持つ