あらすじ
★淫らな吐息は夜にまぎれて ★
夜は盗賊、昼は亡命貴族の令嬢として暮らすシャルロットは、鋭い目をした銀髪の伯爵ゲオルクに正体を見破られてしまう。
告発しない代わりに「きみを飼いたい」と言う彼に触れられて知る初めての悦楽、開いてゆく身体。彼女の身を案じてくれるゲオルクにいつしか心までも傾いて。
けれどシャルロットにはどうしても盗みをやめられない理由があった…。
真紅の薔薇の花弁、あなただけが散らせる──鋭い目をした銀髪の伯爵と わけありな令嬢との恋の駆け引き。淫らで危険なミステリアスストーリー!
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ラストがお見事
この作家さんらしいきめ細やかな人物設定と心理描写にぐいぐい惹き込まれて、あっという間に読み終えました。
犯罪者のヒロインは初めてですが、懐中時計を盗むくだりはちょっと笑えもするしヒロインの痛ましい状況を象徴していてとっても印象的でした。
それにしても父親の(父親じゃないんだけども)ヒドさよ…!こういうこと考える奴、きっとほんとにいたんだろうなと思いました。
ヒロインの実兄もよいキャラだったし、ヒーローが大変おもしろい人でした。興味深すぎる。
読後はああよかったねぇと思える作品でした。