あらすじ
母校から届いた高校同窓会名簿。両親から莫大な遺産を受け継いだ鳴沢はすぐさま比奈岡奏絵の項を開いた。かつて札幌在住だった彼女の連絡先が今回は空欄だった。その瞬間、彼は強烈に憎悪し、連続殺人鬼と化した。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか? 青春の淡い想いが悲しくも愚かな愛の狂気へと変貌する傑作ミステリ。
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Posted by ブクログ
最後にダブルの正体が奏絵だとわかるところで全て持っていかれた。またこの気分にさせられるとは。
凌辱シーンは読みたくなくなるような描写だけれども、それでも惹き寄せられる読み応え。
奏絵はきっと鳴沢を大切な仲間だと思っていただろうに、下らない妄執でこの結末は悲しいし切ない。