【感想・ネタバレ】北の海(下)のレビュー

あらすじ

金沢の四高柔道部の夏稽古に参加し、練習する日々を過ごした洪作は、柔道のこと以外何も考えないという環境と、何よりも柔道部の面々が気に入り、受験の決意を固める。夏が終わると、金沢の街と四高柔道部の皆と別れ、受験勉強をしに両親のいる台湾へとひとり向かう。──柔道に明け暮れ、伊豆、金沢、神戸、台湾へと旅する、自由で奔放な青春の日々を鎮魂の思いを込めて描く長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

金沢で新たな友人と出会う。練習量が全てを決める柔道と出会う。夏の間無声堂で柔道に取り組む洪作と四高生たちをうらやましく思う。W坂で泣けてくる体験をしてみたかった。休みの日に歩いて海に向かう。大天井らは金枝たちのような静岡の友達とは違って野卑だけれど洪作は「付き合う相手によってどうとでもなる」性質だからかそれほど気にせず、金沢での生活を楽しんでいるように感じた。
最後に洪作は台北へ向かう。なかなか大きい決断だ。周囲が固めてしまってそのような結果になったにせよ私だと台北へ行く勇気は出なかったかもしれない。時代が違うから台北が日本だったことも関係するかもしれないけど。
台北に行った洪作がどの様な生活をしたのか、大学生活、新聞社時代の洪作の姿も知りたかった。これが自伝的小説の最終巻になったことが悔やまれる。

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2025年10月21日

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