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ほっこりしました
Episode1
男性心理の描写が良かったです。宇宙愛って上手い言葉だと思います。
Episode2
自分も、小さい頃、一般的な地域の神社の儀式には参加出来ませんでしたので、当時の閉鎖感を思い出しましたが、今は自分の家柄を貫いたと考えています。また、子供に発熱がある時に宗教への信念と母親の責任感は同居出来ないものかと思いました。実体験としては、夜中に謎の発作が襲った時に、枕元に母がお札を置いてくれたことがありましたが、母の愛情と祈りが一緒になっていたせいか、安心した記憶があります。
Episode5
藤野さんの父と母の信仰をとりまく生活は、自分の実体験や親戚の見解を思い起こさせました。隠したりコソコソしたり、お父さんが不機嫌になるとか…。娘(藤野さん)の母を思いやる気持ちを経て、ガンが悪性でないことが判明した後のお墓参りのお父さんの言葉はぶっきらぼうだけど、自然な流れで宗教を受け入れる素敵な締め方だと思いました。
宗教ノンフィクション読了2冊目ですが、似たような話はあってもどれも違うので、読み比べを続けるつもりです。
Posted by ブクログ
自分にとっての宗教って、自分と近いようで遠いようで、理解できなくて理解してみたくて…という矛盾する存在。
信じる人に会うたび、少しの嫌悪感と少しの羨ましさを覚えるのです。「いいなあ、信じることができて」と。
宗教をいまいち信じられない自分は、不条理や悲劇などに遭っていない、祈るという行為が発生する事態に遭っていない、ぼんやりと幸せを享受している人間なのだろう。
でも、最後の最後には、わたしも祈るのかもしれない。
自分ができる術をなくしたとき、最後の最後に自分でできることが「祈ること」というのは納得。
著者の宗教に対するあたたかい視点を感じられる作品。むやみに肯定するでも否定するでもない感じは好感がもてます。
島田先生の解説もよかった。
カルト教団とは「非常識でアブノーマルな宗教団体」ではなくて
「憲法に定められた基本的人権を守らない団体」という解説に目からウロコ。非常識でアブノーマルな宗教団体だと思っていたよ…。
でも、基本的人権を守らない、っていうのに妙に納得。
この定義では、報道で有名になったあの宗教団体もカルトにはならないのね…。勉強になりました。