あらすじ
頼朝・義経の父、源義朝を平治の乱で倒した平清盛は、武門の頂点に立った。一方朝廷では、後白河上皇が、強力な院政による独裁を目論んでいた。清盛は利害の一致する上皇と意を通じ、旧弊を打ち破る政策を次々と繰り出す。藤原官僚群が生み出した政治的停滞の打破、国内の経済構造大転換を目指す日宋貿易の拡大――。しかし、改革を志す清盛を阻む最大の難敵は、後白河上皇その人であった。画期的な清盛像を描く、第二部。
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Posted by ブクログ
武門の頂点に立ち、官僚政治による弊害克服と日宋貿易を通じた経済の構造転換を目指す平清盛と独自の価値観で独裁を目論む後白河上皇との協働と駆け引きがしびれる。国内の窮状とこれを貿易、最終的には技術移転をもって、経済回復を見据えていた清盛の先見性が凄まじい。後白河上皇も一筋縄ではいかない人物としての描かれ方がいい。
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・人は、高きに昇るほど、恭謙であらねばならぬ。
それが清盛の処世訓である。
・今日一日をなんの苦もなく送る。明日も同じように過ごせるだろう。明後日も、一年先も、十年先も・・・。そういう保証のあることを感じる日が、仕合せというのかもしれない。同時に、その一念が改革という変化を嫌うのだ。
・人が万物の霊長たる所以は、常に絶え間ない進歩発展を約束されたことにある。人は人たる代償として、安逸は許されない。
・人は居なくなると値打ちが増す。
・武士たる本分は「常在戦場」。常に戦場に在るの心掛けを持つことに尽きる。
・おのれが語る秘事は、人もまた語る。
・改革、という大事は反対者が多い。総論に賛成しても各論におのれの利害が関わると人は豹変する。改革の具体的な手順や、改革後の未来像を示せ、というが、それを明らかにすることは敵を作るに等しい。
・改革・開放。国を開き、異国の優れた文化を採り入れ、国力増進に資する。それは合理である。だが、合理というのは知性あって理解を得るものであって、爆発的な活力を持たない。
・反対に、偏狭な国粋主義というのは、殆どが感情論であって、理論を持たない。厭だ、嫌い、穢らわしいという感性は、瞬間的な爆発力を生む。
・英雄、色を好む。という。
・万人に優越することは、孤独を意味する。