あらすじ
日本実業界の父が、生涯を通じて貫いた経営哲学とはなにか。「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点である。明治期に資本主義の本質を見抜き、経営、労働、人材育成の核心をつく経営哲学は色あせず、未来を生きる知恵に満ちている。
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Posted by ブクログ
渋沢栄一は大河ドラマで見て知っていたので、なんとなく人生を想像しながら読めた。
論語と経済思想をいかに両立させるか、いかに稼ぐかみたいな話を聞きたいなと思っていたが、どちらかというと近代日本を作った渋沢翁が若者に送る言葉、今後の日本社会への懸念みたいな印象を受けた。
最後に渋沢栄一がどんな人生を送り、どんなに働いたかみたいな章があるのだが、そんな章でも「渋沢栄一は女遊びたくさんしてました」と書かれてて笑った。家族からもいじられてたらしく、そこまでだったのか…と再認識した。
論語を実践する立派な財界人というのと女をたくさん持つというのは両立できるのだなという気づきを得た
論語と算盤というより論語と女って感じだが……
Posted by ブクログ
⭐️星一つ、時間があれば(2018年9月16日)
2025年12月15日再読で、⭐️⭐️⭐️星3つに変更。
その理由は、渋沢栄一の商いへの先見性を再評価したため。(簡単に言えば、初読ではわからなかった…)
それは、本のタイトルともなっている論語と算盤にある。(この語順もポイント)
商いはやもすると金儲けを最大化することのみが目的となりがちだなことに渋沢は気づいていた。その「資本主義の暴走」を防ぐためには、防波堤の役割として論語の倫理観が必要と考えた。
そして、現在。
例えば本来、利益を極力出さないはずのNPO法人が政府補助金や税制の恩恵を最大限に活かし、NPO代表が数千万円の年収を謳歌して恥じない現状、そこには利害関係者同士のもたれ合いと事なかれ主義、国民の汗水の結晶である税金を我が物顔で浪費して恥じない為政者の破廉恥さが垣間見える。
本書を読んで、リーダーとなる日本人としての倫理観や道徳の必要性を再認識した。