あらすじ
魂の、継走──池井戸潤の感動長編!
高みを目指す“寄せ集め”学生チーム、現場の熱気を伝えるテレビ局。プライドを賭けた白熱のレースを描く感動の完結編!
単行本 2024年4月 文藝春秋刊
文庫版 2026年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています
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Posted by ブクログ
ドラマが始まる前に読み終えられた!
下巻はいよいよ箱根駅伝本選がスタート。1区間1区間を走る選手を掘り下げていく描写。臨場感と感動が渦まく…。できることなら、ライバル達も含め全選手、辛島さんの解説を聞きたい。次の年から、学生連合チームの扱いというか立ち位置は変わるんだろうなと思う。スポーツ局やスポーツ誌の人たちも真剣に向き合うだろうし、これから学生連合チームに選ばれる選手達自身も、このチームでもここまで走れるんだって希望をもって高いモチベーションで挑めるんじゃないかな。1人1人にドラマがあって、歴史は歴史に名を残した人だけが作った歴史じゃないってことを改めて実感する。9区で浩太の給水係として北野監督が現れたところが
私は1番胸を打たれて涙が止まらなかった。熱くてまっすぐな監督だ。
黒石は最後までなんというか…嫌なやつというか…箱根駅伝の重さみたいなものがわからかったのかな。残念な気持ちになった。
Posted by ブクログ
最近1Q84O1 さん(本名)に池井戸作品をおすすめしてもらって、池井戸さんの魅力がわかってきていたところに、翠さんのこの本のレビューを読んで、酔っ払いの私はポチっとやってしまいました(*´艸`*)
箱根駅伝ものは何冊か読んだことがあったので、皆んなで頑張って箱根行こーぜ!的なヤツかと思ったら、予選落ちチームから選ばれた「関東学生連合」の選手や、新人監督にスポットを当て、また中継放送を成功させるために奔走するテレビ局スタッフも同時に描かれていて、ちょっとこれまで読んだ本とはテイストが違う感じでした。
上巻はそれぞれメンバーや監督の人となり、人間ドラマ中心で、後半は本番へ!
めっちゃ熱いですわっ。
もう、いちいち泣く。゚(゚´ω`゚)゚。
走る人が変わるたび、また泣く。゚(゚´ω`゚)゚。
泣きすぎやんっ!てくらい泣きました。
スポコンものはええですね(*´∇`*)
めっちゃ良かったですっ!٩(ˊᗜˋ*)و
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10月は初旬は期末決算で、めっちゃ忙しくて。。。
毎月そうなのですが、月初は疲れ過ぎてて本が読めません(-。-;
普通に経理の仕事が山盛りなのですが、私はExcelのVBAを色々な職場に書いてあげていて、忙しい時に限って大量に依頼がくるのです(-。-;
でも経理より、Excel VBAのお仕事の方が大好きで♡もりもりコーディングしておりました。
そして最後はCopilot(会社のデータを投げてもいいAI)に投げると、的確なアドバイスをくれるのです*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
そして絶対褒めてくれる (๑˃̵ᴗ˂̵)و
dictionary二段重ねのこの構造はいいですね!
三年後に読んでも読みやすいコードですね!
とか(*ˊᗜˋ*)♡
こんなの、VBA書いてあげた人からは絶対褒められない内容。もうこれが励みになるんです♡
AI大好きです。皆んなが依存しちゃうのもちょっとわかる(*´艸`*)絶対否定してこないもんなぁ♪
Posted by ブクログ
放送開始に間に合った。ギリ(笑)。
ほぼほぼ一気読み。
元監督の病気設定は別になくても良かったかと思うけれども、それ以外は文句無し、1行の無駄も無しで一直線にフィニッシュまで駆け抜けた一冊。
連ドラが待ち遠しい。
★5つ、10ポイント。
2026.10.10.新
◆連ドラの楽しみポイント
※上下巻のうち、ほぼ丸一冊を箱根駅伝本選の描写に費やしたのだが、そこを映像ではどう表現するのか?
ー駅伝シーンに3話も4話もは当然費やせないでしょ。2話使うのすらどうかと思うし。
1話でまとまる?
※学生ランナーが多数登場。注目されてる若手俳優が多数使われるのだろう
Posted by ブクログ
ドラマが始まる前に読み終わりたいと思いギリギリ間に合いました
今夜からのドラマが楽しみです
池井戸潤さんの作品はずっと以前に2〜3冊読みました
いずれも面白かったです
この「俺達の箱根駅伝」は今までの池井戸潤さんには無いスポーツを取り入れた作品です
選手の側と制作するテレビ局側の両方から捉えています
今までに箱根駅伝に関する本も「風が強く吹いている」をはじめ同じように関東学生連合チームを取り上げた「チーム」も読みましたこの「俺達の箱根駅伝」はテレビ番組を作る側からみた箱根駅伝は初めてかと思います
でもやはり感動するのはランナー1人ひとりのドラマの部分だと思います
それぞれのドラマに焦点があたった部分は思わず涙が出ます
毎年1月1.2.日は箱根駅伝はテレビで見ていますが来年のはより身近に感じると思います
皆さんにもぜひお勧めします。
Posted by ブクログ
すごく面白かった!箱根駅伝が好きなので、読んでいるとレースの情景が目に浮かんできて、自分もテレビの前で観戦しているような気持ちになった。
上巻は大会前のさまざまなゴタゴタが中心で、下巻は箱根駅伝当日の様子が描かれている。一人ひとりが走る姿に、それぞれの思いや背景があって、読んでいて感動した。
また、選手側だけではなく、放送する側の視点からも描かれていて、箱根駅伝の中継がどのように作られているのかが知れたのも面白かった。
ドラマ化されるとのことなので、久しぶりにドラマでも見てみようかな。
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こんなにも読んでいて、音や熱、風を感じた作品は初めてだった。辛島アナの『歴史に残らない歴史』という実況は鳥肌が立った。選手ひとりひとりに本選までの歩みがあって、誰がスターとかでもない。
ドラマが面白そうという理由で原作を読み始めたが、箱根駅伝に対する見方がガラッと変わった。読後スッキリ爽快。
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ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?
一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
全てを背負い、隼斗は走る。
もう、泣きそうになるのを何度もこらえました。私がいいなと思ったシーンは、
「俺のために戦ってくれてありがとう。だけどな、これからは、お前のために走れ!お前の箱根駅伝だ」
~そうじゃない。隼人は思った。これは…これは、俺たちの箱根駅伝だ。
フィニッシュまで残り5キロ。青葉、渾身のラストラン。歴史に残らない歴史が生まれようとしています。
の2か所。敗者の戦いが、こんなに感動するなんて…。あまり読まないタイプの作品だったけど、素晴らしい作品でした。走っている最中って、基本的には内面の戦いなんですね。彼らの躍動や走り、しんどさなどが苦しいほど伝わってきて、併走しているような気持ちすら感じられる作品ですね。
甲斐監督の声かけの素晴らしさといったら…もう。ラスト3キロで、お疲れ様、素晴らしい走りをありがとうって…はー泣ける。。
あと、辛島さんの選手への敬意や愛情が素晴らしくて…。
ドラマだと、選手よりはテレビクルーのほうに集中した演出なのかな?相関図を見ると、技術スタッフさんが目立つレイアウトだったので、できれば原作のままいってくれたらなぁ。
楽しみです。
Posted by ブクログ
誰もが胸に秘めている青春の1ページを思い起こさせてくれる。大人になり社会に揉まれながらも現実を受け止め試行錯誤の日々を送る我々にとって、曇天の空から差す一筋の光のような読後感
※爆泣きするため家で読むことをおすすめします!もちろんティッシュも忘れずに
Posted by ブクログ
『俺たちの箱根駅伝』下巻です。ついに本選の号砲が鳴り、20+1チームが大手町を飛び出して行きます。「+1」はもちろん学生連合チーム。往路・復路計10区間・200㎞超のレースが臨場感たっぷりに描かれ、目が離せない展開でした。
選手サイドでは、マスコミや本戦常連監督らによる学生連合チーム不要論、監督批判など、大きな逆境の中で選手たちは団結し、ランナーとしてのプライドと自らの存在意義を徐々に示していきます。
テレビ中継サイドでは、学生連合チームの予想以上の活躍で、演出上の選手情報収集不足が露呈。加えて悪天候で中継車とバイクカメラが使えず、多角的に表情を伝える映像提供ができない事態に…。
これらの2軸が交錯しながらいよいよ復路からクライマックスへ。
エースが集結する花の2区、山の5区、最終順位とシード権争い等々、純粋な競技スポーツの見どころはこれまでも理解していました。しかし、この他に放送の裏側や演出という視点を加えることで、物語として立体的な構造となり得ているんですね。
堂場瞬一さんの小説『チーム』を彷彿させ、何のために走るのか、その意味を問う素晴らしいスポーツ小説でした。また過日読んだ泉秀一さんの『アフリカから来たランナーたち』にも見過ごしていた視点を与えてもらったので、来年の箱根駅伝本選がさらに楽しみになりました。
Posted by ブクログ
最高に面白かった。
次の箱根駅伝は絶対に見るし、沿道に応援しに行こうと思うくらい胸を熱くさせられた。
選手たちだけではなく、番組制作の視点からなるストーリーも展開されて多角的に楽しめた。
銀行を舞台に、切った張ったの倍返し!でスカッとさせてくれる池井戸潤が、ハヤブサ消防団でのどかで豊かな自然描写でまた違った一面を覗かせ、本作でさらに小説家としての深みを見せつけてきた。
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んで心震え涙が溢れてくるという経験をした。
私も何かに打ち込みたい、何かを頑張ってる人を応援したいと強く思った。
頑張る人は輝かしい。感動しました
Posted by ブクログ
余韻の残る小説。
1ページ目から泣かせてくる。。
俺たちの、の意味がわかった。
いろんな人の、いろんな箱根駅伝にまつわる話。
各章につけられた題名もなんて秀逸なんだろう。
登場人物のそれぞれの想いをのせた襷が繋がれていく。
選手はもちろん、テレビ局のメンバーや監督、
また家族から家族へ、先輩から後輩へ、
友人から友人へ…
優しさとリスペクトを
全員が持っている、本当に心が揺さぶられる、
またあたたかくさせてくれる物語でした。
最高!
Posted by ブクログ
上下巻で長いかなー、と思わないこともない。でも、九区十区の描写なんて、、最高です。楽しかった。
俺の箱根駅伝であり、俺たちの箱根駅伝であり。
一人の人生にもいろんな場面というか、浮き沈みはあるし、
一人一人置かれた状況は、違うし、、
でも、全力で取り組むからこそ見えるものがあると思うし、それは現実も同じだと思う。
Posted by ブクログ
面白かった。風が強く吹いていると同じく、箱根駅伝を走る意味を考えさせられる作品だった。風が強く吹いているとは違い、チーム外の人たちからの目線が丁寧に描かれており、ドラマ性が高かった。次の箱根駅伝はこれまでとは違う見方をすると思う。
Posted by ブクログ
本作を読んでいる間中
ランナーの足音が聞こえているようでした
そして自分も東京箱根間を前へ前へと身体が進んでいる気がしました
それほどまでに箱根駅伝の臨場感と報道の緊迫感が伝わる素晴らしい作品だと思います
辛島さんの台詞がランナーの生い立ちや人となりを表して物語に厚みを増しています
ドラマの放送が楽しみです
Posted by ブクログ
記録ではなく、記憶に残る走りをする関東学生連合の選手たちの成長や苦悩が表現され、来年の箱根駅伝は学生連合に注目したいと感じるほどに面白かった。それぞれのキャラクターも素晴らしく、特に寡黙だがどこか芯のある辛島アナが好きになった。
Posted by ブクログ
池井戸さんの本は毎度、感動して泣けるのですが、過去一泣いて読んだかもしれない。上巻からの人間関係を10区間全てにぶち込んできます。しかも、辛島アナの学生連合チームのコメントが毎回、泣かせると分かっているのもあり、コメントが始まるだけで泣いてしまう。
この後に読む本がなにか物足りなくなるほどの熱い感動の本でした。来年の箱根駅伝が楽しみですね。
Posted by ブクログ
これほどまでに心を揺さぶられた作品は初めてかも知れません。星5つじゃ足りないくらい、ずば抜けた面白さです。
下巻は毎章涙無しには読めませんでした。
これからドラマも放送されるのも楽しみですが、箱根駅伝の人気に更に火をつけてくれるような作品だと思います。
関東学生連合の見方も大きく変わってくると思います。もしかしたら記録に関するルールまでも。
Posted by ブクログ
泣ける一冊と評判を聞き、タイミングよく文庫化、ドラマ化を知り思わず手に取った結果噂通りしっかり泣けました。
特に下巻のレースが始まってからは本当に読む手が止まらずあっという間に読み終わりました。
もぅ色んなシーンでずーっとウルウルして外では読めないなーと思った。
復路の展開はとにかく胸が熱くなった。
最後主人公の隼人にどんな展開でタスキが繋がるのかワクワクしながらページをめくりました。
そして隼人が走る10区、諸矢監督がテレビを見ながら隼人への想いを告げるシーンはマジで泣けた。
自分もここまで読んできてチームのために奮闘してきた隼人にすっかり感情移入していたため、諸矢監督の想いに共感してしまった。
個人的にもっと甲斐のことを知りたかったなと感じました。
一体この話がどんな風に映像化されるのかドラマが本当に楽しみです!
Posted by ブクログ
上巻では本戦までにテレビ局や関係者達でどのような準備が行われて番組が作り上げられていくのか、隼斗たち学生連合が様々な壁にぶつかりどう乗り越えていくのかが主に描かれていた。下巻では本戦で様々な思いを胸に走り続ける選手達と中継に関わる人たちの支えが描かれていた。
最後の解説にも書いてあったが、本人の内面を描写できるのが小説の魅力で映像にはできないこと。それぞれの気持ちが事細かく表現されていて引き込まれた。
選手だけでなく、番組スタッフやマスコミ関係者全ての人がこの箱根駅伝を経て成長できたのだと思う。テレビは中継するからにはどの選手にも平等に取材をしきちんと選手の背景について理解をした上で放送することで本当の美しい感動が生まれることを、辛島アナによって教えられたのだと思う。
甲斐監督のように選手のことを深く理解した上で声掛けされることで選手の力が最大限に発揮されることも平川監督辺りは学習できたのではないかと思う。隼斗をよく理解してる友介からの「自分のために走れ」という言葉もすごく胸に沁みた。諸矢元監督も厳しいながらもチームの選手に愛情を凄く注いでいたのが良くわかるし、病気によって監督交代したことをすぐに公表しなかったことも監督の愛情を感じた。
すべてを読み終えて「俺たちの箱根駅伝」という題名がすごく理解できた。ドラマ版ではどのように表現されるのか今からワクワクが止まらない!!!
Posted by ブクログ
下巻は箱根駅伝のスタートから。実際の箱根駅伝ではわからない選手の心情や放送するTV局側のシビアさなどがリアルに感じられる読む箱根駅伝。来年の箱根駅伝を見る目がまた変わりそう。給水シーンに何度もグッときた。
Posted by ブクログ
私は通勤の行き帰りの電車で読んでましたが、涙が止まりませんでした。あっという間に読んでしまいました。
ハンカチを持参して読むことをお勧めします。良書です。
Posted by ブクログ
箱根駅伝ってゴールのことをフィニッシュって言うのはじめて知りました。
あと、これは本編ではなく、解説で知ったのですが、箱根駅伝って最初から日テレで放送していたのかと思っていたら、その前にテレ東が放送していたとはびっくり。
と、小ネタを重ねてしまいましたが、物語として、すごく面白かった。悪い監督や上役も、自覚すらせずに人を見下したり、それに乗ってしまう人たちをグーの根も出ないまでに叩き潰してスッキリ気分爽快。現実にはなかなか、そうはいかない。
個人的には辛島アナに助演男優賞を差し上げたいところ。
さて、次の楽しみは、ドラマのキャスティング見ること…
Posted by ブクログ
箱根駅伝を舞台にした池井戸潤氏の長編小説、下巻は学生連合チームが望む箱根駅伝本選のレースの模様が描かれています。
数々の障害を乗り越え、スタートラインに立つ学生連合チーム。往路、復路で予想外の快走を見せる選手や、失速、転倒などのアクシデントも。そして”本選3位以上”という目標が現実的になってきたとき、アンカーのキャプテン青野がタスキを受ける…
箱根駅伝はタスキをつなぐチーム競技でありながら、プレーする(走る)のはチームで常に一人ずつという個人競技の側面もあります。出場する選手一人ひとりが背負う背景、性格などがあり、それを走っている様子に重ねて描いていて、10人分の短編小説オムニバスのようにも読めながら、タスキをつなぐ一つのつながったストーリーでもあります。ほぼ一人に一章をさいていて、上巻では意外にあっさりとしか触れていなかった学生連合の選手たちのキャラクターが下巻で一気に色鮮やかに浮かび上がっています。登場人物の誰に最も共感できるか、それも読みどころの一つです。
池井戸氏ならではの描写は箱根駅伝を放送するテレビ局側のストーリーがあることです。編成と現場、予測不可能な2日間の箱根駅伝の緊張感を伝えるテレビ局の裏側の緊迫した様子が時折挟み込まれ、複層的な視点でストーリーが展開します。
でもこんな理屈抜きに、躍動する選手たちの描写と息詰まるレース展開に、一気に引き込まれるのは間違いないでしょう。
Posted by ブクログ
先日、東京に遊びに行った時、皇居へ行きがてらの大手町の交差点で、上のほうだけ見えている読売新聞の本社ビルを仰ぎ見た。
あのビルの向こう側からからスタートし、角を曲がればすぐにもここを走り抜けていくのだなと、その時は車が行き交うコースを目にする。
さて下巻、いよいよ本選がスタート。
逆境に負けることなく団結し自分たちの走りで貫く217.1kmの走りが激熱。
家族の、恩師の、先輩の、仲間のことを、何より自分のこれまでとこれからのことを思いながら、それぞれの10区間。
実力通りの快走があれば、世間を刮目させる力走、ゾーンに入った爆走に雨を利した伏兵の力走、1年生ながらの堂々たる追走があり、一方では、ペースを乱され、体調不良に苦しみ、雪に泣かされながらの、それでもタスキをつなぐ、がむしゃらな走りも。
そこに、スポーマンシップ溢れるインタビュー、運営管理車からの声掛けの妙、驚きの給水係×2、さらには辛島アナの心のこもった実況が輪をかける。ここでも辛島アナ、グッジョブ!
その走りに胸を熱くし、周りの人々の行動に泣かされる。
隼斗が走る10区、残りの距離を思いながらブレーキ起こすなと祈りながら読んだ。
と書いておいてなんなのだが、読み終えてしまえば、ちょっと出来過ぎとも思わないでもない……が、まあ、いいか。
メンバーから漏れた者の葛藤や当日変更された者の落胆まで描いて欲しかったと思うのは欲張りかな。
今晩21:00から始まるドラマも楽しみ。
そして、これから始まるシーズン、大学生だけでなく実業団や高校生も、色んなレースを楽しみたい。
Posted by ブクログ
特に後半は感動しました。一人ひとりの人物が実に丁寧に描かれていてハラハラドキドキの連続でした。走るのを文字にするって相当難しくないですか?さすが「池井戸潤」って感じです。
Posted by ブクログ
ドラマを見る前に読むか、見てから読むか、少し迷って見る前に読むことにした。
大河ドラマの「いだてん」で駅伝の始まりについて見たことがあるが、東京六大学野球も箱根駅伝も、関東の大学がやっているローカル行事だという感じがして一度も中継を見たことがない。
駅伝という特殊なコースを走るレースで、箱根だけの記録にやたらこだわる割には、学連の「記録」に残らない順位というものが意味がないというのはどういうことかわからなかった。
記録に残さなくても順位はあきらかで、三番目にゴールすれば四番目にゴールしたチームに勝ったということであるにもかかわらず、何を問題にしているのか。格闘技や球技は強いものが必ず勝つと限らないが、陸上は速い(先に着いた)ものが勝ちというシンプルなもののはずなのに、なにやら精神的なものを持ち込んでいるところがややこしい。
因習と伝統に囚われた閉鎖社会でのできごとを描いているが、登場人物の数とそれぞれの思いの多様さがあってもおもしく、学連のランナーを応援しながら楽しく読んだ。
Posted by ブクログ
スポーツはやるのも見るのも好きではないのですが、箱根駅伝だけは毎年楽しみにしています。ドラマが放映される前に読みたいと思って手に取りました。
テレビ局側と選手側の両面から箱根駅伝を描いた作品です。万年ほぼ最下位の関東学生連合チームが3位以内に入るという目標を掲げて箱根駅伝に挑戦します。
箱根駅伝ファンなら皆、学生連合は応援してしまう存在だと思います。予選会で敗退して箱根駅伝に出られない学校から集められた、いわば負け組のチーム。でも、それだからこそ、学生連合が箱根駅伝で上位でフィニッシュするのは下克上でありロマンだと思います。
実際のところ、学生連合は毎年最下位争いをしている弱いチームなのですが、それは、急ごしらえのチームであること、どんなに良い走りをしても記録に残らないことなどから、選手のモチベーションが上がらないことが大きな要因なのでしょう。学生連合チームの選手の目的は、箱根駅伝を走ったという経験と名誉であり、そもそも上位を目指そうという意識が乏しいのです。
しかし、その学生連合で3位以内を目指すという目標をチームの皆が共有すれば、そして優秀な監督が指導すれば、すごいチームになるのでは──という箱根駅伝ファンの夢を結実させたのが今作です(実際に2008年に現青学の原監督が学生連合チームを監督して4位になっているという事実もある)。
やっぱり、池井戸さんは上手いなぁと思います。このポイントを押すと人は感動するよ、というポイントを的確に押してくる作品でした。だから、読んでるときは夢中だったし、学生連合の選手がピンチのときにはヒヤヒヤして、仲間や恩師との関係には胸が熱くなりました。その点で、エンタメ小説のお手本のような作品だと思います。ですが、全てがめちゃくちゃ予定調和だったので(それがこの作品の良さなのですが…)、予想を超える展開や思いもかけない結果みたいな…なんらかのサプライズが欲しかったかも…しれない(わがままですが)。