【感想・ネタバレ】聲の形(6)のレビュー

あなたは何のためにマンガを読むだろうか。娯楽?暇つぶし?感動したい?
それらを求めている人には、このマンガは不向きだ。

退屈を嫌う主人公・将也が、聴覚障害を持つヒロイン・硝子をいじめるところから物語は始まる。「障害といじめ」という、少年誌にしてはディープなテーマを描いているが、「いじめる側」と「いじめられる側」は固定化されず、あるきっかけで逆転する。いじめられて初めて、将也は自分のあやまちと、硝子の強さに気付く。

この話に説教臭さはない。むしろ淡々と2人と周囲の関係が描かれ、第2巻で少しずつ将也の変化が見えてきたところだ。「障害者にも分け隔てなく」と、声高に叫ぶでもなく、泣くでもなく、無理に感動を誘うわけでもない。「さあ、どうする」と、読みながら宿題を出されている気分になる。

元となった読切版は、かつて新人賞を受賞したものの、その内容のために掲載が見送られてきました。しかし『別冊少年マガジン』に掲載されるやいなや、その号の読者アンケートで『進撃の巨人』や『惡の華』を抑えて1位になったというから、この作品の影響力がいかほどか分かります。
私は読切版を読んだ時に、久々にいい作家に出会ったと感じました。それだけに、連載版を今後も大切に描いてほしいと、切に願っています。(書店員・鮭)

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石田のお母さんが気丈だなと思った。でももう植野さんホント無理。見てられない。痛い。人のこと平気で殴れる神経っておかしいと思う。病室にたてこもってるのも何様?というか、どーゆう立場でそんな事してるんだろうって全然理解できず。川井さんも気持ち悪い。ホント外野は黙って西宮さんと石田くんの話でいいのになぁ。

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2017年08月26日

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ネタバレ

どうしようもなく皆が哀しい。

永塚君の、佐原さんの、川井さんの、真柴君の、直花さんの、そして硝子の話。
みんな、みんな、みんな、みんな、悩んでて歪んでて、それでいてどうにかしたくて。
上手くいかない日々をどうにかこうにか過ごしている。
どうしたらいいのか分からないし、魔法のようにたった一瞬で救われる、なんて事はありえないけれど…。

ただ、一緒にいてあげてほしい、と。

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2015年05月16日

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ネタバレ

しょうやが入院したことによって、みんなの思いが明かされていく。
物語も佳境に入っているかんじですね。
梢子の魂の叫びで目覚めたしょうや。二人の関係はどうなるの?気になる。

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2014年11月20日

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ネタバレ

【あらすじ】
「神さま どうか もうひとふり 俺に力をください」。過去のトラウマから、仲間たちを拒絶し、壊れてしまった将也(しょうや)の世界。その責任を感じた硝子(しょうこ)は、自ら命を絶とうとする。止まってしまった2人の時間。明らかになる、仲間たちの思い。バラバラになった心と体を繋ぎ合わせる術は……。

【感想】
この巻は切なさに溢れていた。苦しかった。読んでいて悲しい気持ちでいっぱいになった。どうして…という気持ちに何度もなった。

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2017年07月30日

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ネタバレ

自殺してる「硝子」を助けるために、
結局、
落ちちゃったのは「将也」で入院。

それから、
それぞれの心情を描いて「将也」が起き上がったところで6巻は終了。

みなさんの気持ちがわかるし、
良い、
悪いではないし、
どうやって修復していくのでしょうね?

高校生よりも、
小学生以上のお子様をお持ちの親になった人に読んでもらいたいですね。

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2014年10月18日

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ネタバレ

一人一人の物語。一人一人がいいところも悪いところも持っていて、嫉妬とか、思い込みとか、そんな感情に任されて、人の良さを見れなくなっている気がする。でも、これが日常か。漫画は極端だけど、ちっちゃいことは身近でたくさん起きていると思うから、人のことをちゃんと見ようって思いました。

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2015年03月21日

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ネタバレ

硝子ちゃんを助けた拍子に、川へ落ちてしまった将也。
というわけで今巻は、将也が寝てる間に周りが動く話。ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿

今回のことで、以前硝子ちゃんが植野さんに送った手紙の内容が明らかに。
小学生当時の気持ちを、今は高校生になった人が言葉で再現しようとしてるんだから、あれが硝子ちゃんの精一杯だったんだと思う。
一方、結弦がこれまで撮った写真に込めてきた、姉への切なる願いも判明。
結弦が硝子ちゃんへ伝えたい気持ちを表した結果だったんだけど…写真が持つメッセージ性も、すべては受け手次第だったのかなと思うと、胸が痛い。(- -、)

将也の入院(とその経緯)を知ったからなのか、壊れてしまったものを直すために奔走する硝子ちゃんに感化されたからなのか…みんな自分に何が出来るか考えて、行動せずにはいられない!
でも川井さんだけは、ずっと「悪いのは私じゃない」って意識のままだから…成長という意味での変化は、まだ彼女には見られない。┐( ̄~ ̄)┌

そしてやっぱり、硝子ちゃんの世界は不安定で、想像するのが難しい。
いつでも「自分が悪い」と思い込んでしまう彼女も、ある意味、あの頃から変われずにいたうちの一人だったのかも。

将也はこの5年間で、確実に変わったと思う。
硝子ちゃんの聲を聞きたかったのと、自分の聲を届けたかったのと…たぶん、両方の気持ちで。

あの筆談用ノートは、誰かに沈められては拾い上げられてきた。
最後には、硝子ちゃんでさえ拾うことをやめてしまったけれど。
だけどあの日、そのノートを携えて、石田将也は現れた……西宮硝子に会うために。

さて次巻☆
硝子ちゃんの聲が届いたのかどうかは定かでないけど、目覚めた将也は何を想うのか…?

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2014年10月26日

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