【感想・ネタバレ】通りゃんせのレビュー

あらすじ

25歳のサラリーマン・大森連は小仏峠の滝で気を失い、天明6年の武蔵国青畑村にタイムスリップ。驚きつつも懸命に生き抜こうとする連と村人たちを飢饉が襲い……時代を超えた感動の歴史長編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品は宇江佐作品の異色タイムスリップものである。現代社会の若者が、江戸の天明時代に行ってしまうという設定。でもなんか、そんな小技使うのは勿体ない気がする。不作と飢饉の時代の百姓の苦悩を描くという、それだけでも宇江佐さんにしては異色の設定なんだから、そこだけに特化しても良かったんじゃないかと思う。

無理くり「豊かに見える現代社会への警鐘」みたいな説教臭さを前面に押し出さなくても良かったんじゃないか?いつもの市井人情ものを読めば、説教臭くなくそういう部分は共感できるわけだし、かえって伝えたいテーマが上滑りしてるような気がして残念。

ただもっともっと残念なのは、「今後の作品に期待」って言いたいけど、今後の作品は残り少ないってこと。もうあるだけ、出てるだけ、原稿残ってるだけしか読めないんだから、これから読む宇江佐作品は全部満点星つけたい。別にプロの書評家やないんやしエエかなと思いつつ…

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2015年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。小説として、多分面白かったと思う。読んでいる最中は食べ物を粗末にしてはいけないと心底思ったほど、話の展開にのめり込んだから。だけどSF的な内容が顕著になり始めた時、妙に冷めてしまった。
話としての面白さよりも、「自分が求めている宇江佐真理の描く時代小説」とずれている部分に、どうしてもついていけなかった。

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2014年08月01日

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